フロム・ダスク・ティル・ドーン FROM DUSK TILL DAWN

1996年／米／ロバート・ロドリゲス監督／ジョージ・クルーニー　ハーヴェイ・カイテル　クエンティン・タランティーノ
買取中古ビデオ

２周目。
２周目なんで記事入れなくてもいいかとは思ったが、今作をきっかけにロドリゲスファンになり、ロドやんスキルが上がってから見たことによる発見もあったので。
１．タラの役得。…この脚フェチ野郎、主催者側なのをいいことに、サルマ・ハエック様の生脚ナメナメしやがって。
２．やっぱり出ていた…ロドやんのイトコ、ダニー・トレホ。
３．エルレイ…ゲッコーブラザースが目指す街は、＜エルレイ＞という。ん？「プラネット・テラー」のヒーローも、＜エル・レイ＞だったぞ。ああ～、これはオタク特有の＜固有名詞への執着＞。さすがだぜ、ロドやん！

しかし、最初に見たときのインパクトは恋に発展したが、改めて見てみると展開が分かっているだけに面白さ半減だな。モンスターの造作も甘いし。
だが何度見ても、チーチ・マリンの「プッシー大安売り」は名場面だぞ。

プロジェクトＢＢ Rob-B-Hood

2006年／香／ベニー・チャン監督／ジャッキー・チェン　マイケル・ホイ　ルイス・クー　ユン・ピョウ
もらいもんビデオ

【あらすじ】
ギャンブル狂のサンダル（ジャッキー）と女たらしのフリーパス（クー）は、金庫破りの師匠である大家さん（マイケル）の仕切りの元強盗しまくっていた。
ところが箪笥貯金が生き甲斐の大家さん家に空き巣が入り、有り金そっくりやられてしまう。老後も心配な今日この頃、一発逆転大量報酬の仕事が舞い込んだ。
中味も知らず飛び付いた２人だが、なんと標的は生後８ヶ月くらいの乳児！警察の検問で依頼主に渡せなかったベイビーを、サンダルとフリーパスは悪戦苦闘でお世話する。
情も移ったそんな頃、依頼主から３０００万ドルで引き取るという連絡が。ところが依頼主は、ベイビーが自分の孫ではないと解ると冷凍室に置き去りに！？ベイビーの命を救え！

（赤ちゃん泥棒＋スリーメン＆ベビー）×キツイ奴らね。…キツイ奴らって。
もらったビデオはＤＶＤのダビングだったのだが、くれた方のセンスで＜日本語吹替え版＞を頂いた。曰く「広川太一郎の最後の仕事だから」。いや、「笑う大天使」かも知れねーでしょ。
しかし吹き替えの随所随所にジャッキーとマイケルの出演作品が織り込まれているあたり、日本語版演出者のセンスが窺える。字幕では字数制限でこうはいかなかっただろうと思うと、吹替え版で正解だ。「アヒルの警備保障」２回出てきちゃったよ。「お熱いのがお好き」まで入れてくるあたり、なかなかにマニアック。
エンディングテロップのＮＧ集という名の苦労エピソード集がなければ、もっと高い評価を上げたのになあ。特にジャッキー、夢が壊れます。萎えます。

ヴィレッジ The Village

2004年／米／M・ナイト・シャマラン監督／ホアキン・フェニックス　ブライス・ダラス・ハワード　エイドリアン・ブロディ
2008年5月30日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
その村は、赤を不吉な色として忌み嫌っていた。赤色を放置しておくと、森からチュパカブラが現れるのだ。村はチュパカブラの居る森によって隔絶されているが、村人たちは自給自足で貨幣も持たず平和に暮らしているのだった。
この村の３人の若者ルシアス（フェニックス）、盲目のアイヴィー（ハワード）、知恵遅れのノア（ブロディ）は、仲良しの幼馴染み。ところがルシアスとアイヴィーが婚約するまでになり、アイヴィーを取られたノアはルシアスを刺した。
ろくな医療施設もない村ではルシアスの命に関わると、アイヴィーは森を抜け薬を手に入れる決心をした。そして彼女は、チュパカブラの正体を知ってしまう。
さあ！この村は何でしょう！

チュパカブラ都市伝説を、シャマランなりに料理したってとこか…。って、ひとっ言も＜チュパカブラ＞だなんて言ってないかんね。私が勝手にチュパカブラに似てるって思っただけ。でもオカルトファンは感じた筈だ。あの動物たちの死骸や、あのクリーチャーに。
まあそんなオカルト談義はともかくとして、アイヴィーが村を出ることを許可されたのが＜盲目故＞というのはなかなかの考えオチ。
「シックス・センス」は難無く見破った私であるが、今回はやられました。ノアが可愛い～。けど山路和弘はミスキャストだぞ。

尼僧物語 The Nun's Story

1959年／米／フレッド・ジンネマン監督／オードリー・ヘプバーン　ピーター・フィンチ　イーディス・エヴァンス
2008年5月21日 テレ東午後のロードショー〔オードリー・ヘプバーン特集〕

【あらすじ】
コンゴでの医療活動に従事したいという野望を抱いて修道院へ入った、外科医の娘ガブリエル（ヘプバーン）。厳しくストイックな尼僧生活に耐え、とうとうコンゴへ派遣された。
希望していた原住民への医療活動ではなかったが、優秀なフォルテュナティ先生（フィンチ）の下で働き甲斐も得られた。
ところが働きすぎで結核を患ってしまう。早期発見と周囲の手厚い治療で完治するが、あれやこれやでベルギーに帰されてしまった。
楽しかったコンゴを思わずに居られない日々だが、時代は第二次大戦へ突入。戦争が突き付ける悲しい現実に、教えと自我が火花を散らして自己嫌悪。もうこんなの限界だ～！

まあ今回放送された中では一番マシか。オードリーがキレイなのは分かったが、私の好みではないことも分かった。
尼さんの世界が垣間見えて、勉強になった。それでもやっぱり、コンゴの原住民は白人的描き方だったんじゃないかな。あんなにストイックなのに、やっぱり傲慢だ。キリスト教。
今作を観たオードリーシンパがこぞって尼さんになってしまったとかいう、嘘かほんとかよく分からないエピソードが笑える。

ｅｓ(エス) DAS EXPERIMENT

2001年／独／オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督／モーリッツ・ブライプトロイ　オリヴァー・ストコウスキ　マレン・エッゲルト
2008年5月17日 テレ東バリ・シネ

【あらすじ】
新聞に記載されていた、実験被験者募集広告。４０００マルクに釣られて集まった希望者は、無作為に＜囚人＞と＜看守＞に割り振られ＜監獄実験＞のモルモットとなった。
タクシードライバーとは世を忍ぶ仮の姿、ライターのタレク（ブライプトロイ）は、スパイ眼鏡着用で囚人被験者７７号として潜り込む。
男子中学の合宿ムードで始まった実験だが、支配する側される側、あっと言う間に看守役の横暴が始まった。
実験は思わぬエスカレートを見せ、２週間を予定していたのに７日で殺傷事件にまで及んでしまう…！


ＴＨＸ－１１３８のような不思議系を予想していたが、期待外れ。と思ったら＜スタンフォード大学監獄実験＞という実際にあった事件をベースにしているんだそうな。作品自体はそんなに面白くなかったが、こういう実験事件があったということが学べたので見た意義は大きい。
しかしスパイ眼鏡も記者の立場も、決着しなかったなあ。ま、実際の事件自体、未だに裁判中で決着してないっていうしね。って、フィクション部分（殺害された被験者は居ない）を描いているからには、フィクションとして風呂敷畳もうよ。何だったんだよ、スパイ眼鏡。

フリスコ・キッド THE FRISCO KID

1979年／米／ロバート・アルドリッチ監督／ジーン・ワイルダー　ハリソン・フォード
2008年5月26日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
１８５０年。ポーランドからユダヤ教のラビとしてサンフランシスコに派遣されることになったアブラム（ワイルダー）だが、フィラデルフィアで早くもアメリカの洗礼を受け無一文に。
なんだかんだで強盗（とは知らなかったが）ガンマンのトミー（フォード）と道連れになったアブラムは、色々ありつつもどうにかサンフランシスコ村に辿り着いた。
ところがここで、身包み剥いだ憎っくきジョーンズ一味と再会。この場はトミーに助けられるが、これを根に持った一味に襲われた。正当防衛で応戦してしまったアブラムは、遂に人を殺めてしまう。
すっかり凹んだアブラム。ラビになることを諦める彼を、トミーは復活させることができるのか！？

コメディを追っかけている故に、その名前だけは脳みその片隅に引っかかる＜ジーン・ワイルダー＞。土方作業中にコントの基本動作を見せてはくれたが、内容が内容なだけに決して＜コメディ＞とは言い難い出来映えに。
ところでジーン・ワイルダーって誰だ。ふむふむ、ギルダ・ラドナーのダンナとな。ギルダは最強のコメディエンヌだったのになあ。彼女があと２０年活躍できていたら、アメリカコメディ界は全く違っていたに違いない。
おっと、何のコメント書いているんだ。
仮にも聖職者が、殺人しといてのうのうとハッピーエンド迎えてるんじゃないよ！

エメラルド大作戦 Green Ice

1981年／英／アーネスト・デイ監督／ライアン・オニール　アン・アーチャー　オマー・シャリフ
2008年5月19日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
南米コロンビアで、エメラルド原石の違法持ち出しを軍に見破られた英国人若者グループが射殺された。
それとは関係なく、休暇を南米で過ごそうと放浪していたジョセフ（オニール）は美女ホルブルック（アーチャー）と知り合う。彼女に連れて行かれたホテルでどうしたこうした、エメラルドの密売に首を突っ込むことに。
ところがエメラルド独占オヤジアルジェンティ（シャリフ）はホルブルックの婚約者、射殺された英国人の中にはホルブルックの妹が居て、軍を操っていたのはアルジェンティ。妹さんはエメラルド奴隷を解放する革命軍で、コーヒー豆農園の開墾地から石を掘ってたとか？？？ホルブルックは妹の仇を討つため革命軍と結託し、活動資金調達のついでもあってアルジェンティの金庫から秘蔵エメラルドを盗み出すことに。
空飛ぶ秘密兵器＜パーソナル熱気球＞で潜入のジョセフたち。セキュリティを掻い潜って、エメラルドを手に入れることが出来るのか。ジョセフの最後の手段は！？

シンジケートを追及するハードボイルドなのかと思いきや、ちょっと軽い泥棒作戦モノになったり…。オマー・シャリフを殺したオッサンは、誰だっけ！？
この手の中に抱かれた物は、全て消え行く運命なのさルパン三世。

コンスタンティン Constantine

2005年／米・独／フランシス・ローレンス監督／キアヌ・リーヴス　レイチェル・ワイズ　ティルダ・スウィントン
2008年5月25日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
どっかで誰かが＜ロンギヌスの槍＞を掘り出した。
悪魔祓い師ジョン・コンスタンティン（リーヴス）は、悪魔が人間界に来たがっていることを悟り調査に乗り出す。
そこで出会った刑事アンジェラ（ワイズ）。彼女は双子の妹イザベル（ワイズ／二役）の転落死を追い、コンスタンティンの名に辿り着く。
度々魔物から襲われるコンスタンティン、魔界聖書による＜サタンの息子マモー＞をその身に宿したアンジェラ、大天使ガブリエル（スウィントン）にサタン父ちゃんも友情出演、肺癌も治って一件落着！？

「マトリックスのネオを越えた」…って、言い過ぎもいいとこですわ。
ガブリエル様は素敵だったが、サタンにはがっかり。ルシファーじゃないんだ…。魔界と繋がったりプレデターに襲われたり、ロスは恐ええなあ。

レジェンド・オブ・ゾロ THE LEGEND OF ZORRO

2005年／米／マーティン・キャンベル監督／アントニオ・バンデラス　キャサリン・ゼタ=ジョーンズ　ルーファス・シーウェル
2008年5月16日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
カリフォルニアもすっかり落ち着き、ゾロの出番もなくなった。エレナ（ゼタ＝ジョーンズ）はジュニアホアキンのためと東部への転居を提案するが、アレハンドロ（バン）は「カリフォルニアが州に制定されるまで」と意見が衝突。何だかんだで離婚になってしまった！
ふてくされ飲んだくれたアレハンドロ、一方エレナは男前の伯爵（シーウェル）とウキウキ交際中！？実はこの伯爵が食わせ者、ニトロを生産して南北戦争をどうにかしようという秘密結社鷹の爪。彼をスパイしていたエレナだったが、アレハンドロはどうする！？

英雄と良き家庭人との両立がテーマ！？クールなアラン・ドロン版ゾロと見比べて、バンちゃんの可愛さを堪能。あれいい髪形だね。とうとうバンちゃんが可愛く見えてしまうようになるとは、恐るべしロドリゲスマジック。

秘密結社鷹の爪／総統は二度死ぬ

2007年／邦（アニメ）／フロッグマン総製作・声も！
2008年5月23日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
家賃が払えず、デコトラで夜逃げの鷹の爪団。勢い余って宇宙に飛び出した！
辛くも巨大宇宙船に回収され一安心。居心地最高だが、実は宿敵フェンダーミラー将軍の船だった。
将軍によって殺されてしまった総統を抱え、鷹の爪団は脱出。どうやって追ってきたのか家賃回収に現れた大家さんのマウス・トゥ・マウスで復活した総統、宇宙船で出会った好青年を生き別れとなった息子と信じ、フェンダーミラー将軍の野望を打ち砕くべく再び船に侵入！
船に捕らわれている各国の要人（日本代表はまだ小泉純一郎）の運命は、宿命の親子対決（ルーカスのアレ）の結末は如何に、果たして予算は足りるのか！？

シネマ・エクスプレスを見ると、オープニングで度々吉田君と総統が現われる。「吉田君、これは島根の鉄道番組ではない！」
今作の劇場公開時に出張宣伝に来てくれたこの空気はとても好きなのだが、実際本編を観戦する事になって「意外と期待した程ではない」ことに失望した。
それでもＷｉｋｉで「鷹の爪」を検索してみたら、結構面白そうだった。通常テレビ放送があっての劇場版なんだなあ。ストーリー的にも、テレビ版の続きになってるようだし。でも見ないぞ。
画面右脇に、予算残量を示す「バジェット・ゲージ」が表示されていた。しかし残念なことに、ウチのショボいテレビ（ナショナル製）では切れて見れなかった。ただ、「イノセンス」をパロったＣＧオープニングでゲージが半分くらいになってしまったのだけは見えた。マクドナルドやＴＳＵＴＡＹＡが登場した時に、ゲージがプラス復活したかどうか見たかったなあ。
個人的には、「告白タイム」が好きです。ああもう、「スターウォーズ」はともかく、「イノセンス」見てないとダメって厳しいよ。