暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

パーマネント野ばら

2013年09月30日 22時27分31秒 | 邦画>★★
2010年/邦/吉田大八監督/菅野美穂 夏木マリ 江口洋介 畠山紬 池脇千鶴 小池栄子 宇崎竜堂
2013年9月7日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
四国のとある漁師町。町唯一の美容院<パーマネント野ばら>は、オバハンたちのサロンである。なお、オバハンたちの髪型はだいたいパンチパーマ。この店の店主マサコ(夏木)には嫁に行った一人娘ナオコ(菅野)がいるが、このたびめでたく離婚、娘のモモ(畠山)を連れて出戻ってきた。
ナオコの幼馴染ミッちゃん(小池)とトモちゃん(池脇)、それにマサコや町のオバハンたちも皆、何故か男に恵まれているとは言い難く、それでもなお男を求め悲喜こもごもが繰り広げられている。
そしてナオコは高校の化学教師カシマ(江口)と交際しているが、どうもこの男も<当たり>ではないらしい…。


コメディかと思えばさに非ず、でも西原理恵子の原作作品。それでえーとね、西原理恵子好きじゃないんだ。あっはっは!
なんで好きじゃないかというと、男気質でありながらビッチ、という印象があるからかな。もう縁は切ったけど、以前似たような女と仲良くて友達関係破壊された思い出が。
そしてこの作品に登場する女たちは、皆西原の分身かなあというビッチばかり。ちと高知に対する印象が悪くなってしまったのであった。高知怖い!
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ブリット Bullitt

2013年09月29日 22時44分31秒 | 洋画>★
1968年/米/ピーター・イェーツ監督/スティーブ・マックィーン ロバート・ヴォーン ドン・ゴードン
2013年9月4日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
サンフランシスコ市警察本部捜査第一課のブリット警部補(マックイーン)は、チャルマース上院議員(ヴォーン)から裁判の重要証言者の保護を命じられる。その証言者とは、ジョー・ロスというマフィア組員。ロスは組の金を横領し、組のヒットマンから狙われていた。
ブリットは、部下のデルゲッティ部長刑事・スタントン刑事と交代でホテルの一室にてジョー・ロスを保護する。ところが、ロスはスタントン刑事が目を離した隙に部屋のドアを開け、それと同時に部屋に入ってきたヒットマンに射殺されてしまい、スタントン刑事も重傷を負う。
スタントン刑事の証言により、ロスがヒットマンと示し合わせたかのようにドアを開けたことを知るブリット。ブリットは裏になにかあることを感じ取り、ロスが死んだことを報告せず、デルゲッティ部長刑事と捜査を開始する。

<ウィキペディア様より引用>

実は替え玉で高飛びしようとしてて…ってのは分かったが、次々現れては紹介される警察関係者の皆さんや上院議員との関係は、とかほんと何だったの?ジャクリーン・ビセットもヒロインとして登場するけれど、ベッドインして死体見てキャー言って何の役にも立たない。いや、ちんちんは立たせたけども。頑張って目を逸らさないように見てたのに、結局あらすじを掴みきれずwiki任せにしちゃって不甲斐ないけどもさ。これが69年の洋画で一番売れたってんだからスティーブ・マックィーン恐るべし。
いつかも書いたような気はするが、マックィーンはどうも私の好みではないので全然燃えませんね。また近々、午後ローでマックィーンが来るぞ。
ところで、観戦中のツマミがスーパーの惣菜だった。<蒸し野菜>という根菜中心の惣菜だったのだが、これがただ蒸しただけなのにソースのせいかかなり不味かった。じゃがいもが、にんじんが、たまねぎが!!!こんなくそ不味い惣菜食わされるなら、自分でコロッケでも作ったほうがナンボかマシだろう。作ったことないけどね!
ということで、ずっとコロッケを作る段取りをシミュレートしながらマックィーン見てましたよ。だからしばらく、<マックィーン=コロッケ>です。
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再会の街で Reign Over Me

2013年09月26日 22時51分16秒 | 洋画>殿堂>SNL
2007年/米/マイク・バインダー監督/ドン・チードル アダム・サンドラー ジェイダ・ピンケット=スミス リヴ・タイラー サフロン・バロウズ
2013年9月3日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
ニューヨークで非保険診療の歯科クリニックを開業して成功しているアラン(チードル)は、ふいにチャーリー(アダム)を見かける。チャーリーは大学時代のルームメイトだったが、2001年のテロの折3人の幼い娘と妻が犠牲になって以来音信不通となっていたのだった。
当初はアランのことも忘却していたチャーリーだが、次第に一緒に遊ぶようになる。チャーリーは心的外傷疾患で心を閉ざし社交性も失っていたが、政府からの莫大な弔慰金により無就労で引き篭もっているのだった。またその弔慰金を目当てに近付こうとする輩もいたようで、それが更にチャーリーのATフィールドを厚くした。さてチャーリーは早くに両親を亡くし、当面一番の近親者といえば妻の両親なのだが彼はこの舅たちを敵視していた。
なんだかんだあって、チャーリーは<忘れる>ことで逃れていた悲しみをアランに打ち明ける。しかしそのことで、チャーリーは死ぬほどの悲しみに再び直面することになり…。


しまった~。油断してたら、後半号泣。もうね、これ見て以降ウルがきちゃって、なんでもないアニメとか見ても泣けて弱りました。アダムのバカ。
私はコメディアンが人情路線にシフトするのをヨシとしないので、アダムがこんな映画に出ちゃっていいもんかどうかちょっと困惑しておりましたがね。今んとこセーフですわ。「スパングリッシュ」はちょっと危なかった。ま、何より、アダムのもじゃもじゃ長髪がなんか超かわいかったからさ。やっぱコメディアンは顔か。
コメディじゃないから殿堂に入れるつもりはなかったけど、かわゆいアダム主演で確実に泣けるという<ウルストック>として取っとくことにしよう。
ところで、チャーリーとアランが一緒に観に行った映画がたぶん「ブレージングサドル」…自信はないけど。アダム・サンドラーとメル・ブルックス⇒ユダヤ系アメリカ人、ドン・チードルとリチャード・プライヤー⇒アフリカ系アメリカ人ということで、二人のコンビネーションを意識した作品チョイスになってたんじゃないかなあ。
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7つの贈り物 Seven Pounds

2013年09月25日 22時55分06秒 | 洋画>★★
2008年/米/ガブリエレ・ムッチーノ監督/ウィル・スミス ロザリオ・ドーソン ウディ・ハレルソン バリー・ペッパー ジュディアン・エルダー エルピディア・カリロ ビル・スミトロビッチ
2013年9月3日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
ベン・トーマス(スミス)は、国税庁の調査官…のようだが?盲目のテレオペピアニストエズラ(ウディ)、心臓疾患がありドナーを待つエミリー(ドーソン)、DVの被害に遭っているシングルマザーコニー(カリロ)、腎臓を患っているホッケーコーチ(ジョージ)、骨髄移植を待つ少年…等々を調査する。
ベンは次第にエミリーと睦まじくなるが、彼には償いきれないほどの過去があり、未来を捨てる覚悟でいた。そしてエミリーに残された余命は1か月。果たしてベンの過去、そして覚悟とは…。


何を目指した作品だったのかなあ。運転中は携帯を触るなって啓蒙?
いやあのね、詰まらなくはないし、やりたいことも分かったんだけどさ。なんか臓器移植を軽々しく扱ってるなあと。自己犠牲を美談に仕立て上げてるなあと。
そのあたりが釈然としなくて、ほんと詰まらなくはないのに、褒める要素のない作品でした。
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン Transformers: Dark of the Moon

2013年09月23日 22時06分29秒 | 洋画>★★
2011年/米/マイケル・ベイ監督/シャイア・ラブーフ ロージー・ハンティントン=ホワイトリー ジョン・タトゥーロ パトリック・デンプシー
2013年9月22日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
オートボットvsディセプティコンの金属生命体サイバトロン戦争が地球に飛び火して数年。オートボットは人類の味方として、巷間に根付いていた。
その陰の功労者として大統領(オバマ)に感謝のメダルも授与されたサム(ラブーフ)だが、秘密の事件のため就職浪人中。新しいカノジョカーリー(ホワイトリー)に養われ、彼女のコネで就職した。とほほ。
そんなサイバトロン戦争に新展開。チェルノブイリでオートボットの遺物が発見され、月面に墜落していたオートボット将軍センチネルを覚醒させる。ところがこの将軍様が実はディセプティコンに寝返ってて、地球に惑星サイバトロンを転送させる計画を担っていることが判明。オプティマスを筆頭としたオートボット軍は、なんだかんだでこれを食い止めるべく応戦する。またも巻き込まれてしまったサムは、三たび地球を救うことができるのか…!?


基本「トランスフォーマー」って、身近なメカががしょんがしょんと変形してロボになり僕らと意思疎通ができるパーソンになってくれればそれでいいわけで、こんな派手な争いごとにならなくていいんじゃないかなあ、って個人的には思っている。何が言いたいかというと、
長い
ということ。何3時間て。子供を夜中の12時まで起こしておくなんて、テレ朝ってバカなの?大人がこんなロボ戦争に真面目に3時間も付き合うとでも思ってんの?私だって優秀なレコーダーがいなかったら、スルーするところだったよ。録画機器の普及に感謝するんだな。
しかしチェルノブイリとアポロ計画に新解釈を与えた展開は、嫌いじゃありません。
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ヒアアフター Hereafter

2013年09月22日 22時06分46秒 | 洋画>★★
2010年/米/クリント・イーストウッド監督/マット・デイモン セシル・ド・フランス (フランキー&ジョージ)マクラレン兄弟 ジェイ・モーア ブライス・ダラス・ハワード
2013年9月2日 日テレ映画天国

【あらすじ】
フランスの女性人気キャスターマリー(フランス)は、バリの津波にのまれ臨死体験をした。政治色の強いキャラだったマリーだが、以来丹波哲郎が降臨。死後の世界に興味津々のオカルト路線に転身し、報道畑から干されてしまう。
イギリスの双子少年ジェイソン&マーカス(マクラレン兄弟)は、アル中の母親と母子家庭で育った。福祉局は母親を厚生施設に入れる算段をしていたが、母子は貧しいながらも愛し合っていた。そんな折、双子の兄ジェイソンは不慮の事故で死んでしまう。かくして母子はばらばらに引き裂かれ、マーカスは養子に出された。
サンフランシスコに住む霊能者ジョージ(デイモン)は、その能力を嫌いイタコの商売から手を引くことにした。心機一転イタリアン教室に通い始めた彼は、メラニー(ハワード)と出逢い惹かれ合う。ところが彼女に能力を知られ、請われて口寄せをしてみたものの、それ以来彼女はジョージの前から姿を消してしまった。
そんな<死>にまつわるエトセトラの3人が、ロンドンで出会う。果たしてその出会いは何をもたらすのか…。


クリント・イーストウッドの出ないクリント・イーストウッド監督作品。「硫黄島2部作」以来か。
津波がテーマの作品かと思ったら、死後の世界でしたか。「愛・旅立ち」。
まあディザスターも好きだしオカルトも好きだけど、どうかねこれ。結局マリーとジョージの出逢いに収れんされてしまうというオチは、ちょっと違うんじゃないか。クリントさんはロマンスが好きだなあ。
2004年のスマトラ津波、2005年のロンドン地下鉄爆破事件なんていう単品で扱っても1本映画ができそうな事件を、サラリと使って流してしまうクリントさん。「長い人生にゃそんなビッグイベントのひとつやふたつ、存在するけどそれで終わりじゃないよね」というメッセージか。さすが人生の達人。
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ビッグ・ガン Tony Arzenta / Big guns

2013年09月21日 22時06分16秒 | 洋画>★
1973年/伊・仏/ドゥッチョ・テッサリ監督/アラン・ドロン リチャード・コンテ カルラ・グラヴィーナ マルク・ポレル
2013年9月1日 TOKYO MXシアター092

【あらすじ】
トニー・アルゼンタ(ドロン)は、マフィアのヒットマンである。しかし息子10歳(くらい)の誕生日を機に、足を洗う決心をした。しかし組織はそれをヨシとせず、トニー抹殺の刺客を放つ。ところが第1の刺客は、誤って彼の妻子を葬ってしまった。
これによりトニーは大激怒!組織壊滅を目論む警察の協力も得て、独りマフィアに立ち向かう…!!!


アラン・ドロンのことはよく知らないのだが、勝手に甘ったるいラブロマの優男系二枚目専門俳優だとばかり想像していたのだが。
見る作品見る作品、どうも男気腕っぷしのいいアクション系なんだよなあ。ちなみに、全盛期は性別問わず日本人に人気だったらしいのだが…ちょっと私には理解不能。完全無欠の二枚目イメージを利用して、ずっこけなコメディでもやっててくれれば印象も変わるのだが。そんな作品ないかね。
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貞子3D

2013年09月20日 21時45分51秒 | 邦画>★
2012年/邦/英勉監督/石原さとみ 瀬戸康史 高橋努 染谷将太 高良光莉 山本裕典 田山涼成 高橋愛
2013年8月30日 フジ金曜プレステージ

【あらすじ】
鮎川茜(石原)は女子高の教師。ある時、彼女が勤める学校で、自殺を生中継した動画サイトの投稿映像が噂となる。しかも、その生中継を偶然見ていた人も亡くなったという。やがて、茜の教え子である典子が不可解な死を遂げ、さらに時を同じくして、各地でも同じような不審死が相次ぐ。警察は一様に自殺と断定するが、亡くなった人たちに共通するのは、死の直前に、ある動画を見ていたという事実だった……。そして、度重なる死の先に“貞子復活”を目論む男・柏田清司(山本)が関係していることを掴む刑事の小磯(田山)。そんな中、茜の恋人・安藤孝則(瀬戸)の身にも危険が迫る……。
<ムービーウォーカー様より引用>

な、なんじゃこりゃ。<貞子>というブランドキャラクターを使った、「リング」とはまったく関係のない粗悪ホラー。ホラーってカテゴリに入れるのもなんか、心情的に憚られるほどなんつーかその、ミーハー作品だね。いいの?鈴木光司は、中田秀夫はこれいいの?ねえ。
まず<動画>を媒体に選ぶところがミーハーだよね。みんな今どきビデオなんて見ないし、動画でしょ、スマホでしょ、ってとこがあざとい。
それから、色んなモニタ、大から小まであらゆるところから貞子さんが出てこようとする。これはギャグなんだよね?以前モーニングでいとう耐が連載していた「純喫茶のこりび」という作品には、今作で使用されていた様々な貞子ネタがほとんど描かれていたものだよ。著作権をいとう先生にお支払いしてあるんでしょうな!?
あとラストのモンスター群な…これはもう最悪。貞子さんの情緒も何もあったものではない。これで怖がらせようという思惑ならば、もはや貞子さんを利用しなくてよいではないか。「アルケニー3D」とでもしなはれ。しかも何これ。CGがチャチで、ちっとも怖くない。ゲーム画面見てるみたい。劇場3Dで見たら怖いのかね。人形が飛び出てくるだけだろうけど。
更に石原さとみの腕っぷしの強さとか、これ見よがしのイケメン起用だとか、ああもうホラーを侮辱するのも大概にしろっ。調子に乗って「2」とか作るんじゃないよ。しかも何<スマ4D>って。そういうの劇場公開用じゃないくて、遊園地のアトラクションとかにしてくんない?劇場マナーが下がるから。<4D>ってのは、配られたカードを指でコスって匂いを出すシステムなんだよ!「スパイキッズ」だけしか採用してないけど…。
しかしこのスマ4Dって、テレビ放送の時はどうするのかね。そこまでのことは考えてないのかな。つーか完全にデートムービー狙いなとこがまた腹立つわー。こんな日本に誰がした。
ところで、貞子さんは「0」において仲間由紀恵の姿を借りて不幸な一生を描かれ、完全ベビーフェイスに変換されたのではなかったのか。一体一連のリングプロジェクトは、貞子さんをどう扱いたいのだろう。死してなお弄ばれる貞子さん、なんて不幸なんだ…!
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エンジェルウォーズ Sucker Punch

2013年09月18日 22時55分47秒 | 洋画>★★
2011年/米/ザック・スナイダー監督/エミリー・ブラウニング アビー・コーニッシュ シェナ・マローン カーラ・グギノ スコット・グレン オスカー・アイザック
2013年8月26日 日テレ映画天国

【あらすじ】
資産家である実母の死後、継父に殺されかけたベイビードール(ブラウニング)。彼女は継父を逆に殺そうとし、捕まって精神科病院に収容された。
ブルー(アイザック)がオーナーを務めるクラブで、踊り子として開花するベイビードール。彼女が躍ると、世界は異界の戦場となった。彼女はワイズマン(グレン)に導かれ、脱出に必要な5つのアイテム<地図><炎><ナイフ><鍵>そして<謎>を手に入れるべく、踊り子仲間らと共に戦場を駆け巡る…!!!


「マシンガンを持った不思議の国のアリス」ですか。…いや、戦闘シーンは嫌いじゃない、むしろ好きなくらい。黒くくすんだ画面、スロー再生アクション、強いオナゴたち。
しかし、それを繋ぐ世界観がどうもねえ。もっとやりようがなかったか。どうせ<ゲーム的>って言われちゃうんだったら、ゲーム世界にしちゃって良かったんじゃないか。ザック・スナイダーは「300」が素敵だったので公開時は劇場に行こうかとも思ったが、踏みとどまって良かった。いや、劇場のほうが臨場感効果でミラクルカッコ良かった可能性もあるか。
それにしても、女性は全員黒々アイメイクっつーのは怖いわ。ファンタジー世界の演出なのかもしれないが、あーいうのが好きなのかな…。
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ターザン TARZAN

2013年09月17日 22時51分32秒 | 洋画>★★
1999年/米アニメ/クリス・バック、ケヴィン・リマ監督/(声)金城武 すずきまゆみ 藤田淑子 土居裕子 内海賢二 玄田哲章 銀河万丈 大木民夫
2013年8月28日 TBS水曜プレミア

【あらすじ】
大航海時代の遭難で、アフリカに独り取り残されゴリラに育てられた少年ターザン(金城)。彼は自分が皆と違うことに悩み、ボスゴリラカーチャック(内海)に認められないことに不満を持ってもいた。
そんなターザン推定17歳のある日。ジャングルに、イギリスからゴリラの調査隊がやってきた。ポーター教授(大木)の娘ジェーン(すずき)が隊とはぐれてヒヒに襲われているところを、ターザンが危機一髪救出。初めて遭遇するホモサピの娘に、ターザンは興味津々。一方ゴリラたちも、人間が持ち込んだ文化に興味津々となる。
しかしハンティング担当のクレイトン(銀河)は、金目当てにゴリラの捕獲を目論んでいた。カーチャックとの衝突とジェーンへの恋心からイギリス行きの招待を受けたターザンだが、クレイトンらからゴリラたちを救出するべく再び服を脱ぐ。果たしてターザンは、ゴリラたちを守ることができるのか。そして彼の行く道は、ゴリラか、ヒトか…!?


「グレイストーク」では舞台を文明社会に持っていったが、今作では文明人をジャングルに引っ張り込むパターン。
本来のターザンがどんなもんかは知らないが、動物たちと仲良くやってこうという実にディズニーらしい結末で案外嫌いじゃない。
今作は「みにくいアヒルの子」に見られる母子愛とシンデレラストーリー、そして父子和解がテーマに内包されている。擬人化アニマルを得意とするディズニーならではの演出と言えるし、ディズニーが当然制作すべきコンテンツとも言えよう。
ターザンは自身がゴリラでないことにコンプレックスを抱いてはいるが、ゴリ友のタークには欲情せず文明に身をまとったホモサピには簡単に発情する。ここに無人島モノのキモとも言える<生殖の根源>も実は描かれている。ゴリラ以上にゴリラたらんとするターザンなら、無理にでもゴリラを選ぼうとしたはずだがそうはならなかった。不思議ですね。
「グレイストーク」ではまずヒゲを剃ってもらったターザンだが、今作ではムダ毛がまったくない。アニメならではのファンタジー…ていうか、ターザンてネタはいくらでもシモに持っていける可能性があるから見た目ほんとに気をつけなきゃね。
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