暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ジュニア Junior

2008年08月30日 22時58分32秒 | 洋画>★★★
1994年/米/アイヴァン・ライトマン監督/アーノルド・シュワルツェネッガー ダニー・デヴィート エマ・トンプソン
2008年8月25日 テレ東午後のロードショー〔夏休みファミリースペシャル〕

【あらすじ】
産婦人科医ラリー(デヴィート)と生殖医学博士アレックス(シュワ)は、共同開発で流産抑制の新薬を開発。人体実験のため、シュワに受精卵を着床させた。
経過は上々、レポートを作成してスポンサーに売り込み、胎児は消滅させる予定だった…が!何とシュワに母性が芽生えてしまった。赤ちゃんを産みたい!
卵子は新任博士ダイアナ(トンプソン)から盗んだものだったが、どういう偶然かシュワとダイアナはイイ仲に。
女装して、陣痛きて、出産台で、帝王切開!デヴィート×シュワ萌えも見逃すな!


シュワルツェネッガーは、映画スキルが低くても<分かる>俳優のため割と主演作は見ていた。今作も、大分以前に観ていたもの。筋も簡単だし、あらましだって覚えてる。
でもシュワとダニデビっつーと、「ツインズ」とごっちゃになるなあ。シュワが<デキる>ガリ勉タイプというのも同様のため、「アレ?この二人は双子の兄弟という設定じゃなかったっけ?」という要らぬ錯覚を起こしてしまった。
とにかく、もちっとエグくシュワをオカマにもできたのだろうが、そこは規制が入った模様。もしもこの役をスタがやったら…恐いけど、女装顔芸が見られたのに。出産シーンは「オーバー・ザ・トップ」を超えられたかも!
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アイス・キャッスル Ice Castles

2008年08月28日 21時48分51秒 | 洋画>★★
1978年/米/ドナルド・ライ監督/リン・ホリー・ジョンソン トム・スケリット ロビー・ベンソン コリーン・デューハースト デヴィッド・ハフマン
2008年8月22日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
アイオワのド田舎、お池の天然リンクで技を磨いた16歳のレクシー(ジョンソン)は、彗星の如くフィギュアスケート界に降臨した。
荒削りながらも魅力的なスケートに、オリンピック出場を目指そうとコーチデボラがスカウトに来た。
特別レッスンとテレビ出演で、みるみる花形スターに登りつめたレクシー。訳アリスポーツキャスターのブライアン(ハフマン)と大人の恋の予感も、田舎に残してきたイモ彼氏ニック(ベンソン)に目撃されパニックに。
そんな混乱をヤケクソトリプルアクセルで吹っ切ろうとするも、転倒して故障の憂き目。脳挫傷からボヤボヤの弱視になってしまい、スケーターとして絶望の淵に立たされたレクシー。そんな彼女に手を差し伸べたのは、郷里の父(スケリット)と地元のスケートオバサンビューラー(デューハースト)、そしてちょっぴり大人になったイモ彼氏だった。
何が彼らをそうまでして駆り立てるのか、目が見えない不安を知りもしないくせに、イモ彼氏はレクシーにスパルタで滑らせようとする。
彼らにもたらされるのは喝采か、はたまた赤っ恥か!?


プロのフィギュアスケーターが主演女優、というのが凄い。芝居もなかなかだった。後にボンドガールも務めたそうだぞ。と、ポップン(番組進行のキャラクター。ポップコーン)が教えてくれました。石野陽子とは格が違う。
スポーツキャスターとイイ仲になりそうな展開、目が不自由になってからのスポ根路線等、70年代の少女漫画を髣髴とさせるものがある。もっと尺があれば、イジメとかコーチとの男の取り合いとかがエグく描けたのに。
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ひとりっ娘2 (ひとりっこのじじょう) It Takes Two

2008年08月27日 23時03分26秒 | 洋画>★★★
1995年/米/アンディ・テナント監督/メアリー=ケイト&アシュレイ・オルセン(双子) スティーヴ・グッテンバーグ カースティ・アレイ
2008年8月27日 テレ東午後のロードショー〔夏休みファミリースペシャル〕

【あらすじ】
片や母親を亡くした成金お嬢アリッサ(アシュレイ)、片やお転婆一番の孤児アマンダ(メアリー=ケイト)。別荘地のサマーキャンプで偶然出会った二人は、親でも見間違えるそっくり少女!いたずら気分で一夜限りの入れ替わりを敢行する。
アリッサの父ロジャー(グッテンバーグ)と、アマンダの保護者ダイアン(アレイ)がくっついたら素晴らしい!そんな安易な発想で、恋のキューピッド大作戦。びっくりするほど思惑通りに恋に落ちる二人だが、ロジャーには金目当ての婚約者ミス・ケンジントンが居るわけで…。


「王子と乞食」と「二人のロッテ」の合体みたいな。子役吹き替え声優が下手糞だなと思ったら、茉奈佳奈がやってやんの。無駄なことを。
実はこういう入れ替わりモノって結構好きなジャンルなのだが、何故か今作は殆ど画面を観ずに終わってしまった。筋がすべてお見通しだからかな。
オルセン姉妹のためのプロモーション映画でしょう。次は是非日米合作、茉奈佳奈との競演で!
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ベスト・キッド2 The Karate Kid Part II

2008年08月26日 22時53分06秒 | 洋画>★★
1986年/米/ジョン・G・アビルドセン監督/ラルフ・マッチオ ノリユキ・パット・モリタ
2008年8月26日 テレ東午後のロードショー〔夏休みファミリースペシャル〕

【あらすじ】
前作から6ヶ月。とうとう飛んでるハエを箸でキャッチできるようになった宮城(モリタ)に、師匠でもある父危篤の報が!
なんだかんだでダニエル(マッチオ)と沖縄へ帰省した宮城だが、早速因縁を残してきた兄弟子佐藤に決闘を申し込まれた。
のらりくらりと避けつつ喧嘩の原因である昔の女ユキエとヨリを戻す宮城、ユキエの姪っ子クミコとベタベタするダニエル、プライドを傷付けられダニエルに敵意むき出しの佐藤の弟子…。
でんでん太鼓!台風!盆踊り!死んだ師匠の葬式も出さず、カラテキッドはハイテンション!


うわわ~!真面目に観たらバカを見る失笑沖縄ムービー。でんでん太鼓のシーンは伝説となるであろう。
舞台は沖縄っつーことにはなってはいるものの、ロケ地はハワイあたりなんだろうな。住民がみんな英語を喋っている(よう)だから、時代も返還前なのかと勘違いしてしまいそう。いやいや、私が知らないだけで、沖縄の公用語は英語なのかも(偏見)。
沖縄出身の空手家なら、琉球空手?琉球空手って、あんな鶴の型みてーのがあるんだなあ。勉強になりました。
こんなの撮った奴がロッキーの監督だなんて、ロッキーがえらく胡散臭く感じられてしまうじゃないか。もうちょっと考えなさい。
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ファースト・スピード The Last Ride

2008年08月16日 21時17分18秒 | 洋画>★★
2004年/米/ガイ・ノーマン・ビー監督/デニス・ホッパー ウィル・パットン クリス・カーマック
2008年8月15日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
仮出所した強盗界の英雄ロニー(ホッパー)と、警官に育ったジュニア(パットン)、ストリートレーサーとして放蕩する孫息子(カーマック)。
ジュニアの養父となった不正警官カーツを追い詰めるべく、<あの時のクルマ>GTOを探し出しにかかるロニーと孫とそのカノジョ。
親子三代、GTOと現金と不正証拠を巡る、悪徳養父&警官仲間との一大バトル!


原作と製作総指揮は、ロブ・コーエン。コーエンがクルマ好きなのだけは、良く分かりました。
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キサラギ

2008年08月14日 23時13分05秒 | 邦画>★★★
2007年/邦/佐藤祐市監督/小栗旬 香川照之 ユースケ・サンタマリア 小出恵介 塚地武雅
2008年8月14日 テレ東木曜洋画劇場

【あらすじ】
<遅れてきた清純派>アイドル如月ミキが謎の焼身自殺を果たしてから1年。私設ファンサイトを運営する<家元>(小栗)と、そこの常連<安男>(塚地)、<スネーク>(小出)、<オダ・ユージ>(サンタマリア)、<いちご娘>(香川照之)の5人は一周忌オフ会を開催。
一通りの盛り上がりも早々に、オダ・ユージが投げかけた他殺説。そしてそこから拡がる、参加メンバーたちのミキとの意外な関係の真相。
自殺か、他殺か、それとも事故か。ストーカー?友達?マネージャー!?幼馴染!!!?


こりゃー映画のネタじゃないな。劇団員不足の小劇団か、長編コントですわ。実際、そういった台詞まわし演出になってるもん。と、思ったら本当に元ネタは舞台劇なんだそうな。
映画ならでは、というシーンが一切無し。これ映画にする必要あったのかなあ。でも回想シーンにはセンスを感じた。
まあそんなんでもミキちゃんが可愛かったので、評価アップ。
ミキちゃんと言えば、世間的に彼女の顔出しに批判的なコメントが多いのだが…。
それ逆だよねえ?
観客に美少女妄想を膨らませるだけ膨らませておいて、ズッコケさせるという。私はいい演出だと思ったし、あれがあってこそミキちゃん本人に対する愛情もぶわわっと湧いたのだが。ズッコケ系の笑いに、付いて来れなかった奴等の言い分じゃない?
で、巷の評価はびっくりするくらい高い。「ミキちゃんお顔出しと宍戸錠以外は最高!」という、私とは間逆の評価。
あのね、小劇団の舞台劇って、いいところならだいたいこのくらいの脚本は書くよ。散々笑わせるだけ笑わせて、ラストでほろりとさせる。中盤までの台詞を終盤に収束させる。
そんなの当たり前だから、一応の推理はスネークの証言の時予想できちゃったよ。なかなか到達しないことに、イライラしたりして。
この映画を「最高!」と言う人たちは、ひとまず映画は観ずに、小劇団漁りをして下さい。ま、なかなかいいところに当たらなくて挫折するかもしれないけどね。村木藤志郎とか樫田正綱辺りは、見て損しないから。
それからこのシナリオに一つ、矛盾のある部分があるのだがお気付きだろうか。
あれだけのコアファンが集って、初対面ということがあり得ないのだ。
マネージャーは激ヤセして人相が変わったにしても、応援ダンスを掛け声付きで踊れる常連ファンなら既に顔馴染だろう。しかもそれが、本当は家元だけが純粋なファンなんじゃないかという人気薄のアイドルなら尚更。
ふっ、まだまだですぜ、古沢良太。
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いらっしゃいませ、患者さま。

2008年08月12日 21時58分58秒 | 邦画>★★★
2005年/邦/原隆仁監督/渡部篤郎 大友康平 原沙知絵 石橋蓮司 藤岡弘、
2008年8月11日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
経営不振の近場病院。院長(渡部)があれやこれやで風俗プロデューサー恩地(大友)を入院させたことにより、病院は風俗紛いのサービス経営で大繁盛!
ところがこの病院を追い込んで、<やくざ御用達>にしようと企んでいた三島組には大誤算。急遽監査を立ち入らせ、病院経営を潰すことにした。
コント<もしも、病院が風俗みたいだったら…>映画版。外科手術のシーンもあるぞ。


医療の現場をナメてるなあ。でも、製作者の妄想として楽しめる。きっと製作者は、病院で散々な目にあったのだろう。「こんなだったらいいのに」と、恩地に自分を投影したのだろうな。
主題歌をハウンド・ドッグに歌わせるあたり、<憧れの大友康平=僕>で悦に入っている姿が目に浮かぶ。
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バッテリー

2008年08月11日 22時54分36秒 | 邦画>★★
2006年/邦/滝田洋二郎監督/林遣人 山田健太 萩原聖人 鎗田晟裕 菅原文太
2008年8月11日 TBS月曜ゴールデン夏の映画スペシャル

【あらすじ】
原田巧(林)は、中国地方でもその名を知られたリトルリーグの速球投手。原田家は、体の弱い次男青波(鎗田)の静養も兼ね、母親の実家である広島のド田舎に転居した。そこで巧は、同じ中学に進学するド田舎リーグの捕手永倉豪(山田)と仲間たちに出会う。
中学へ上がって野球部に入部した巧たち。顧問教師戸村(萩原)との一悶着やら、いきなりエースの上に不遜な態度で先輩から制裁を受けたり。
なんやかんやで、中学軟式野球界でも怪物と謳われたバッター門脇(渡辺大)と対決することになった巧。豪傑打者を相手に脳内麻薬が噴出し、マッハを越えるピッチング(嘘。まんまと門脇を押さえるも、捕手の豪まで吹っ飛ばしてしまう。捕手が取れない球は投げられない。怪物くんたちのチームと練習試合をすることになった巧くんチームだが、実力が出せず散々な目に。巧と豪の仲も、気まずくなってしまう。
再試合を控え、巧と豪は、チームメイトはこのピンチをどう切り抜けるのか。そして虚弱の弟と、弟にばかり気を遣う母親との確執の行方は!?


出ました、平成の野球小僧。僕のようだね、君のよう。
って、別に感動はしないだろう!同人女向けのネタ提供作品じゃねーか。そりゃ売れるさ。BL小説をPTAに排除された腐女子が、こぞって走る姿が目に浮かぶ。
豪×巧、門脇×巧を王道に、戸村、おじいと受け専の巧。弟にだけは妄想攻めの構図もアリですわ。門脇×5番もイイ感じ。往年のおじい×戸村もイケるぞ。朝日ソーラーじゃけん!
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機動警察パトレイバー2/the movie

2008年08月10日 21時27分21秒 | 邦画>★★
1993年/邦(アニメ)/押井守監督/大林隆之介 榊原良子 竹中直人 根津甚八 冨永みーな 古川登志夫
2008年8月6日 日テレ水曜シネマ

【あらすじ】
東京ベイブリッジが、ミサイル攻撃された。航空自衛隊所有の戦闘機らしき影をカメラが捕らえるも、謎が多過ぎる。そんな折、特車二課後藤(大林)と南雲(榊原)に接触を図る男荒川(竹中)が現れた。荒川のリークによると、レイバー界ではちょっとした有名人・柘植(根津)なる男が何かを企んでいるという。
狙われた東京、攻撃を受け戒厳令が布かれる。謎の飛行船によって電波が妨害され、公共メディアは使用不能。政府も自衛隊も、責任のなすり合いで使い物にならない。後藤と南雲は、特車二課で飛行船を操るアンテナを攻撃しようと召集を掛けた。出動せよ、パトレイバー!


ハイ、これまた「スカイ・クロラ」公開記念企画〔押井守作品〕の登場。
攻殻機動隊より前の作品ですな。が、既にあの方向性が出ている。
「パトレイバー」って、私が高校生くらいの時にサンデーで連載されて、アニメ化された。どっちも途中までしか見てられなかった(飽きた)のだが、少なくともこんな軍事シミュレーションみたいな作品じゃなかったぞ。
主人公は泉野明でなくなってる(完全に脇役!)し、キャラクターデザインにもダメ出ししてるのか可愛らしさゼロ。ゆうきまさみも高田明美も、こんな絵柄じゃないはずだ。
パトレイバーの出動も凄く少ないし、なんかパトレイバーを押井にジャックされた感じ。
これまた押井シンパに絶賛されている作品だけど、パトレイバーらしさは皆無だったわ。
出動せよ、ヘッドギア!
救いどころは、パトレイバーで形成されたキャラがところどころ生かされてるってとこかな。後藤さん、太田さん。
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誕生日はもう来ない Happy Birthday to me

2008年08月09日 22時40分25秒 | 洋画>★★
1981年/カナダ/J・リー・トンプソン監督/メリッサ・スー・アンダーソン
2008年8月8日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
伝統校の有閑倶楽部的存在<トップテン>は、仲良し10人組。パブに入り浸り、エゴイズム全開で青春を謳歌中。
そんな彼らが、一人、また一人と命を奪われていく。バージニア(アンダーソン)は、事故によって母を失ったこと、脳手術によって一命を取り留めたこと、時折記憶が飛ぶこと等々から不安を募らせていく。そしてとうとう、メンバーの一人が自分ちのバスタブで死んでいるのを発見!犯人は自分!?そして蘇る、数年前の悲しい誕生日。
そんなこんなで迎えた、今年のバージニアのお誕生パーティー。卓を囲むのは、死体となったトップテンの面々に腐ったバージニアの母親、頚動脈斬りたてのホヤホヤバージニア父。狂気の笑みを浮かべるのは確かにバージニアだが、机にうつ伏せていたのもこれまたバージニア。ここは粗忽長屋か!?


人物の見分けが全く出来ず。殺しがあんなに起こってるのに、学校呑気すぎよ。
オールシネマ様に掲載されていた解説↓
「13日の金曜日」以降、雨後の筍のように量産された残酷"記念日"ホラーの一本だが、TV「大草原の小さな家」のM・S・アンダーソンが主演していることと、一応の巨匠J・L・トンプソン(この頃すでに往時の栄光なし)が監督という2点以外に取り立てて語るべきもののない作品。シシカバブで殺されるという、死んでも死にきれないマヌケなシーンがある。
そんなあんまりな。茹でトウモロコシで刺し殺されるよりマシだ。
どこのレビューを観ても散々な感想しか書かれていない今作だが、番組支配人の松尾翠はけなげにも「ぐいぐい引き込まれて、寝るのも忘れちゃいます!」と力説していた。アナウンサーも大変ですな。
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