暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

キス・オブ・ザ・ドラゴン Kiss of the Dragon

2006年11月30日 22時54分18秒 | 洋画>★★
2001年/米・仏/クリス・ナオン監督/リュック・ベッソン製作・脚本/ジェット・リー原案・主演/ブリジット・フォンダ チェッキー・カリョ
2006年11月30日 テレ東木曜洋画劇場

【あらすじ】
麻薬の密売現場を押さえるため、はるばるおフランスくんだりまでやってきたジェット兄貴。ところがフランス側の刑事カリョは、殺して、殺して、殺しまくりのむちゃくちゃなオッサンだった。
カリョのむちゃくちゃを押さえたビデオテープを持ち逃げしたジェット兄貴は、カリョに追われまくる。そしてカリョに弱みを握られている娼婦ブリジット・フォンダと行動を共にするようになり、撃たれて、斬られて、走って、刺して!ビデオテープはどうなった!?


最後にカリョに刺したからあれが鍼だと分かったが、じゃあ殺された人たちの傍らにポトポトと置いていたのは何のため?
とか、その場その場のアクションは楽しめるものの、トータルでシナリオが楽しみ辛い印象を受けた。冒頭であんだけホテルを戦場にしておきながら、それが事件になっている風もなかったし。カリョ殺しちゃうし。台詞少ないし。
極悪刑事のチェッキー・カリョを見るにつけ、「子熊物語」を思い出してはほのぼのしてしまった。それだけ、浸れなかったってことか。
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ブロンコ・ビリー Bronco Billy

2006年11月29日 22時58分38秒 | 洋画>★★★
1980年/米/クリント・イーストウッド監督・主演/ソンドラ・ロック(&長男カイル、長女アリソン)
2006年11月29日 テレ東午後のロードショー〔イーストウッド監督作特選〕

【あらすじ】
今回のクリントさんは、西部劇的アトラクション団体<ワイルド・ウエスト・ショー>を率いる団長さん。あぶれ者を引っ張って、時には激しく、時には優しく団員をまとめている。
一方ソンドラ・ロックは、莫大な相続金を得るために冴えない男と仮面結婚。気丈な彼女だが、気丈過ぎてダンナに金を持ち逃げされた。
途方にくれているソンドラを拾って、ショーのアシスタントに据えたクリントさん。気難しいじゃじゃ馬ではあったが、いつしか二人の間には愛が芽生えて…?


前日の「アイガー・サンクション」とはガラリ変わって、人を殺すどころか女の扱いも下手糞なぶきっちょでイイ奴のクリントさん。なんて幅が広いんだ。
ソンドラ・ロックは奥さんだと思い込んでいたが、愛人止まりであったか。しかしそんな愛人さんと、実子を共演させるとは。大丈夫だったんでしょうか。
今作を機に、イーストウッドの来歴に一通り目を通してみた。いやあ、ブロンコ・ビリーそのものじゃないですか、この人。「ワイルド・ウエスト・ショーは、皆がなりたいものになれるんだ」って台詞があったけど、まんま俳優業に通じているしね。
ソンドラのヒステリーはイタかったが、楽しい作品であった。逆鱗に触れたときに、トラックのクラクションを叩く子供っぽい仕草が可愛い!
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アイガー・サンクション The Eiger Sanction

2006年11月28日 22時59分42秒 | 洋画>★
1975年/米/クリント・イーストウッド監督・主演/ジョージ・ケネディ
2006年11月28日 テレ東午後のロードショー〔イーストウッド監督作特選〕

【あらすじ】
今作のクリントさんは、絵画コレクターにして美術史講師、そして高名な登山家でもある。そして裏の顔は凄腕スパイ!肩書きが多い。
ドラゴンなる黒幕から暗殺を依頼されたクリントさんだが、標的は<アイガー登山パーティーの誰か>という曖昧なもの。
今まで登り損ねてきたアイガーにアタックしつつ、標的を仕留めることが出来るのか!?


最高に詰まらなかった。映画館だったらきっと寝ていた。だいたい無駄にモテ過ぎなんだよなあ。暗殺のプロフェッショナルの割に、殺しにスマートさもないし。山だの、絵だの、女だのに異常にアツ過ぎる。そして黒幕が色素異常だとかいう病気持ちだってのも、意味あるんですかねえ。
山一本に絞っても良かったような気がする。スポ根として見れば、見られなくもなかったかも。
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恐怖のメロディ Play Misty for Me

2006年11月27日 23時05分15秒 | 洋画>★★★
1971年/米/クリント・イーストウッド監督・主演/ジェシカ・ウォルター
2006年11月27日 テレ東午後のロードショー〔イーストウッド監督作特選〕

【あらすじ】
今回のクリントさんは、地方局のディスク・ジョッキー。
ある晩大食いの赤阪尊子そっくりなジェシカ・ウォルターが彼の前に現れるや、後腐れのない一夜を過ごした。ところがこれが恐怖の始まりだった!
赤阪は熱狂的なクリントさんのファンで、すっかりクリントさんが自分のものになったと勘違い!ビジネスパートナーだろうが家政婦だろうが、クリントさんの周辺に現れる女に牙を剥き、クリントさんが逃げようとすれば自殺未遂。
そしてとうとう赤阪は、クリントさんの本命であるクラリス・テイラーの懐に飛び込んだ!


幽霊だとか妖怪だとか、モンスターなんぞを遥かに凌駕した恐怖、ストーカー!奴らが何故に恐ろしいかと言えば、確かにこの世に存在するからだ。
まあ今作の赤阪さんほどのは滅多に居ないとしても、…いや、割といるか!恋人に捨てられた人間が、この程度の狂気に走ることなんて珍しくなさそう。いや~、ストーカー法なんて出来ても怖いもんは怖い。
超モテキャラのクリントさんのことだから、似たような実体験があったやもしれぬ。
女遊びも程ほどに…って、全然懲りてないよね、クリントさん。
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マーシャル・ロー The Siege

2006年11月26日 22時07分32秒 | 洋画>★★
1998年/米/エドワード・ズウィック監督/デンゼル・ワシントン ブルース・ウィリス アネット・ベニング
2006年11月20日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
中東の偉い人が、何者かに誘拐された!偉い人の解放を求め、回教徒はニューヨークでバス爆破テロを敢行。止められなかったFBIのデンゼルだが、寝ずの捜査で犯人逮捕には成功した。しかし犯行グループは一つではなかった!
とうとうFBI本部ビルまで吹っ飛ばされ、ニューヨークには戒厳令(マーシャル・ロー)が敷かれる。
ブルース将軍率いる軍隊に制圧されたニューヨークは、イスラム狩り、イスラム擁護派によるデモ行進と、戦々恐々としてくる。
さてはて、デンゼルはテロの猛威を、ブルース将軍の暴走を止めることが出来るのか!?


ニューヨークが戦場だ!こんなことよく映画に出来たもんだ、と思ったら9.11以前の作品。それならば架空のおとぎ話(…?)として処理できるか。今はもう無理でしょ。回教徒が何されちゃうか分かんないもの。
ところで、恥ずかしながらブルース将軍が何を狙っていたのか、アネット・ベニングの立場はどういうものだったのか、よー分かりませんでした。
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おいしい生活 SMALL TIME CROOKS

2006年11月26日 14時11分40秒 | 洋画>消化試合>SNL
2000年/米/ウディ・アレン監督・主演/トレーシー・ウルマン &ジョン・ロヴィッツ
2006年11月25日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
強盗稼業のウディは、仲間を集めて銀行強盗を計画。そのカモフラージュとして、銀行の近くに女房(ウルマン)のクッキー屋を開店させた。
銀行へのトンネル掘削は失敗の連続だが、女房のクッキーが大評判!なんと経営戦略にも乗っかって、1年後にはクッキー長者に!
成金になった女房は、金持ちらしい教養を身に付けようとヒュー・グラントを先生にお勉強開始。しかしグラントは財産狙い、そしてクッキー会社の方も何だか陰りが見えてきた!?


コメディ好きなら見逃してはいけない<ピーター・セラーズ>と<ウディ・アレン>。ウディ監督の映画は以前観たのだが、「私の中のもうひとりの私」なんぞという何とも重苦しいシリアスな映画で、ウディ自身も出演していないしで結構ガッカリした。
そんな訳で、今作があまりにもベタなコメディであり、しかもSNLの雄ジョン・ロヴィッツまで起用してくれたりなんかしたもんだから嬉しくてしょうがない。
ピーター・セラーズの「天才悪魔フー・マンチュー」と並べてしまうとセラーズの大勝ではあるが、ウディの可愛いところを満喫できたのは大収穫だ。
若い頃のご両人も、是非とも今後見てゆきたい。
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マジェスティック Mr.Majestyk

2006年11月25日 22時35分50秒 | 洋画>★★
1974年/米/リチャード・フライシャー監督/チャールズ・ブロンソン アル・レッティエリ
2006年11月16日 テレ東午後のロードショー〔ブロンソン特集〕

【あらすじ】
今度のマンダムは、ベトナム帰りの英雄にしてスイカ百姓!スイカの収穫に際してゴタゴタに巻き込まれ、逮捕されてしまった。
そこで出会ったのが極悪人アル・レッティエリ。護送中仲間の手引きで脱走しようとしたレッティエリを、マンダムはとっ捕まえて人質にしてしまった。
マンダムVSレッティエリ一味。スイカの運命や如何に!?


世界最強のスイカ百姓マンダム。レッティエリ側も負けてはおらず、スイカの山を相手にマシンガンをぶっ放す。薬師丸ひろ子ならずとも「カ・イ・カ・ン」と呟きたくなるところだ。
このスイカを巡る攻防、一見の価値アリ!
コメント (3)

隣人 Consenting Adults

2006年11月25日 11時26分40秒 | 洋画>★★
1992年/米/アラン・J・パクラ監督/ケヴィン・クライン ケヴィン・スペイシー
2006年11月24日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
ケヴィン・クライン家の隣に越してきた、ケヴィン・スペイシー夫妻。地道で保守派のクラインを、札束で頬を叩く如くに扇動するスペイシー。
とうとう2人は、一夜限りのスワッピングを楽しむことに。ところが夜が明けてみると、スペイシーの女房が撲殺されていた!証拠十分の容疑者は勿論クライン!スペイシーにハメられたクラインは、正義を勝ち取る事ができるのか!?


最初から計算ずくのスペイシー。どこから作戦が始まっていたのやら、クラインの女房がスペイシーとデキていたのはいつからだったのか。悪者はスペイシーだけだったのか、スペイシーの奥さんは殺されなきゃならなかったのか、撲殺のバットは証拠として押収されたんじゃないのか、お嬢さんはシナリオに必要だったのか、とまあ随分と疑問が浮き彫りになってくる。
教訓。同意があっても、浮気もスワッピングもしちゃいけません。
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ベートーベン Beethoven

2006年11月24日 22時54分29秒 | 洋画>★★
1992年/米/ブライアン・レヴァント監督/チャールズ・グローディン ボニー・ハント
2006年11月24日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
犬泥棒の手から逃れた仔セントバーナード犬が、ニュートン家に紛れ込み飼われることに。<ベートーベン>と名づけられ、犬嫌いのお父さんジョージを困らせつつも、強く、優しくすくすくと成長。
しかし犬泥棒の組織は、新型の弾丸の実験にとセントバーナードを所望。組織に雇われた獣医は、ベートーベンを手に入れようと悪巧み!?


この映画は、姉が(今の旦那と)デートで観に行ったとかいう話を聞いたことがあって、「こんな糞映画観て愛を育んでいたのか~…」と妄想せずにはいられなかった。
仔犬時代はやたらと可愛らしかったベートーベンだが、成犬になってからはちっとも可愛くない!むしろオリヴァー・プラット(スリム!)の方が可愛いくらいだ。
まあファミリー映画だし、もともと多くは楽しめると思ってもいなかったが、5作目までシリーズ化するっつーのはやり過ぎだろう!(ひょっとしてまだ続くのか?
お父さんチャールズ・グローディンが、ぽってかすーのヤイビーン比嘉に似ていて苦笑を誘う。
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特攻サンダーボルト作戦 Operation Thunderbolt

2006年11月23日 23時07分24秒 | 洋画>★
1976年/米/アーヴィン・カーシュナー監督/ピーター・フィンチ チャールズ・ブロンソン
2006年11月13日 テレ東午後のロードショー〔ブロンソン特集〕

【あらすじ】
1976年6月に起こった、「エンテベ事件」をドラマ仕立てで映画化。

事件当時私は4歳だから覚えている訳もないのだが、社会の授業で教えられていてもいいんじゃないか。いや、教わったけど忘れているだけかな。
劇中度々出てくる「ミュンヘンの二の舞は避けよ」という台詞も、「ブラック・セプテンバー」を見ていなければサッパリ分からなかったことだろう。いやあ、映画って勉強になります。面白くはないけど。
しかし76年の6月に起こって、その年の内に2本映画化、更に翌年にも1本映画化されるなんて、余程ドラマティックな事件だったのだな。アメリカ人のフットワークも軽い。
〔ブロンソン特集〕ではあるが、ブロンソンがそれほど活躍している訳ではない。
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