暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Extremely Loud & Incredibly Close

2018年11月28日 21時35分48秒 | 洋画>★★★
2011年/米/スティーブン・ダルドリー監督/トーマス・ホーン トム・ハンクス サンドラ・ブロック マックス・フォン・シドー ゾーイ・コールドウェル ヴィオラ・デイヴィス
2018年11月27日 フジ ミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
オスカー(ホーン)は、パパ(ハンクス)が大好きである。
だがそのパパは、911のテロで死んでしまった。
オスカーには後悔がいっぱいあった。
ある時、偶然パパの花瓶を割ってしまった。中からは、「BLACK」と書かれた小さな封筒、そしてそれには鍵が入っていた。
パパが遺した<何か>を探すため、オスカーはブラックさん探しを始める…。


911遺族モノ。この手の作品で思い出すのは「再会の街で」になるわけだが、今作は立場逆転、遺されたのがお子さん及び奥さんである。経験値の低い、それでいて妙に頭のいい糞生意気なガキ(失礼)がわーわー癇癪を起こしていて、まあ確かに分からんでもないがどうにも共感しきれない。「再会」に軍配を上げざるを得ないのだわ。
ミン皇帝ことマックス・フォン・シドー御大が、オスカーに負けず劣らずのトラウマを背負ったおじいちゃんを好演。
コメント

レポゼッション・メン Repo Men

2018年11月27日 21時35分31秒 | 洋画>★★
2010年/米/ミゲル・サポチニク監督/ジュード・ロウ フォレスト・ウィテカー アリシー・ブラガ リーヴ・シュレイヴァー カリス・ファン・ハウテン
2018年11月26日 日テレ映画天国

【あらすじ】
舞台は近未来世界。人類は人工臓器によって長寿を全うできるようになった…が、それにはカネが要るという世知辛い世の中。人工臓器販売のトップシェアを誇る米ユニオン社では、臓器ローンの返済が滞ると<回収屋>に臓器回収させていた。当然、重要臓器なら死にます。
レミー(ロウ)は優秀な回収屋だったが、回収時の事故により自身がユニオンユーザーとなってしまう。立場が変わればモチベも変わる、仕事が怖くなったレミーはカネが稼げず、回収対象に転落した。
そこで出会ったのが、滞納臓器10個に麻薬常習者の歌手ベス(ブラガ)。レミーは彼女と逃避行、それを追うのは、レミーの幼馴染にして相棒である回収屋ジェイク(ウィテカー)だった。
果たしてレミーとベスは、ユニオンの手を逃れ自由を手に入れることができるのか…!?


臓器回収屋として武闘派であり職人気質のジュード・ロウがまずかっこいいのであるが、人工心臓を植えられて死生観に目覚めるのである。で、立場が逆転するフェーズに移行するのだが。
このシナリオ、ちょっと変なんだよ。臓器屋は金儲けしたいだけなのであって、人殺しは別にしなくてもいい。ローンを払わない奴は払うよう追い込みをかければいいわけで、回収屋を雇用しておくくらいなら臓器を遠隔操作して機能停止させてしまうほうがよほど効率がいいし、段階的な機能調整なら当然支払い警告になるわけです。
更に最後の<スキャニングルーム>。これがまた分からない。回収した臓器をスキャンすることで回収リストから登録抹消されるってことは? 帰りは臓器を持ってないのが当然なので、臓器がなくても退出できなきゃおかしいでしょ。そういうことじゃないのかなあ。本来の使い方が分からないから想像ができない。それにあれ。スキャナーを腹の傷口から腕ごと突っ込んで、心臓までまさぐらせてる。人体を血液袋かなんかと考えてるんだろうか。一回屠場でも見学にいけばいい。
あでも、バッドエンドなのは良かったです。そうすることで臓器屋にどんな利益があるかは分からんけども。
コメント

ボラット/栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

2018年11月26日 22時05分46秒 | 洋画>殿堂>その他
Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan

2006年/米/ラリー・チャールズ監督/サシャ・バロン・コーエン ケン・デヴィティアン パメラ・アンダーソン ルネル
中古買取DVD

【内容】
カザフスタン国営テレビが、アメリカ合衆国の大衆文化をルポルタージュするドキュメンタリー。
ナンチャッテー。


いつだったか買っておいた、中古DVDをようやく開封。レンタル屋用ソフトなので、要らん予告「ネバー・サレンダー」なんかが入っている。肉肉、弾弾、肉弾弾。
とりあえず、山寺宏一の吹き替えが天才的だったので吹き替え版で観戦する。やだもー。山ちゃんほんとに天才だった。早く国民栄誉賞を授けてあげて。斎藤志郎とのバディっぷりも萌える(オッサン萌え発動)。

サシャ作品を観るのは今作が二作目。地上波ばっかり観てるから、サシャの作品には当たらないのね。軒並み放送禁止。
今作は本気でゲリラ撮影したりしてる場面も多く、巻き込まれた一般人を結構怒らせている。
まあここんとこがミソで、カザフスタンだのユダヤ人だのを糞ミソに扱ってる体で、実のところアメリカをこき下ろしているという、現職大統領にアテつけてやりたいような内容です。実際、トランプタワーの植え込みでウンコしたりしてる。
こういう洒落を受け容れられるかどうかで、人間のカテゴリ分けができる。ある種リトマス試験紙みたいな作品であって、危険は危険。公開時のキャッチコピー「バカには理解不能なバカです。」という一文が、すべてを現している。誰が考えたんだか、上手いこと言うなあ。
サシャは主演だけでなく、脚本など制作にもまんべんなく携わっていて、その天才振りを発揮。そして作品が大ヒットしたことで続編の打診も受けたようなのだが、こうなってはもうゲリラ撮影が不可能だからってんであっさり手を引くのだった。ちょっと考えれば分かりそうなもんだが、それが分からない拝金主義の製作屋がいるってことがまた笑える。
ちなみに今作のスタッフ陣には、トッド・フィリップスやジェイ・ローチなんかもさらりと名を連ねている。
こういう作品を観ると、こんなんが好きな自分はどうやって形成されたのだろう、自分の嗜好ってどこからきたのだろう、と、ほんと不思議になる。誰か教えて。
コメント

ホテル・ハイビスカス

2018年11月25日 20時31分06秒 | 邦画>★★★
2002年/邦/中江裕司監督/蔵下穂波 照屋正雄 余貴美子 平良とみ ネスミス 亀島奈津樹 和田聰宏 登川誠仁
2018年1月1日 TOKYO MX 沖縄映画祭

2周目

録画ストックの最後っ屁、ついにお正月放送作品でございます。
前回観戦したのが2005年9月1日。あれから13年も経ってしまって、平良とみや登川誠仁は亡くなるし、ネスミスはえぐざえるに、そして蔵下穂波ちゃんはなんとNHKで朝ドラや大河に出演するような女優さん(チョイ役)に。い、いや、今穂波ちゃんを見たところで、「あっ、みえこーだー」と気づくはずもないのだが。

ちなみに、お父さん役照屋正雄はあんなに演技が達者なのに役者ではなく、ミュージシャンなんだそうな。しかも登川誠仁はお師匠なんだとか。この配役。シビレるね。
コメント

大東京誕生/大江戸の鐘

2018年11月24日 21時05分38秒 | 邦画>☆
1958年/邦/大曽根辰保監督/高田浩吉 瑳峨三智子 高千穂ひづる 松本錦四郎 松本幸四郎
2018年11月23日 TOKYO MX キネマ麹町

【あらすじ】
幕末のあれやこれや。

鳥羽伏見の戦いから始まって、明治新政府が誕生するまでを描いているもよう。キネマ麴は幕末特集か?
松竹時代劇35周年記念映画であり、当時とすればビッグなスターをてんこ盛りに配役して、ビッグな維新イベントを描いたお祭り作品だったのだろうと想像はできる。
が、なにぶんにも古過ぎた。
誰がビッグなスターだかも分からず、それ故誰が誰をやってるのかも分からず、慶喜がへなちょこで西郷が悪玉みたいな描かれ方も古くさい。小栗上野介(松本幸四郎)とその息子又一を中心に描いているのかと思いきや、配役トップの高田幸吉は勝海舟役だった。勝さんそんなに活躍してたかな!?
これも「長州ファイブ」同様、幕末マニアには燃える作品かもしれないが、私のような人間には豚に真珠もいいとこでした。大河ドラマ(今年は西郷)もチェックしてるのに、全然頭に入らない。
コメント

マチルダ Matilda

2018年11月23日 21時03分05秒 | 洋画>★★★
1996年/米/ダニー・デビート監督/マーラ・ウィルソン エンベス・デイビッツ パム・フェリス ダニー・デビート リー・パールマン
2018年1月5日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
低俗下劣な中古車ディーラーハリー(デビート)とハスッパ女房ジニア(パールマン)の間生まれた、奇跡の天使マチルダ(ウィルソン)! 彼女は賢く聡明、早熟で利発、故に下劣な家族からは疎まれ、<鬼っ子>と蔑まれていた。
小学校に通うようになったマチルダは、担任のハニー先生(デイビッツ)にその才能を見出される。しかし校長トランチブル(フェリス)は、小児を愛していないどころか飯のタネほどにしか考えていないエゴイスト。事あるごとに体罰をくわえる、体育会系なのだった。
家族や教育環境に恵まれない日々ではあったが、ハニー先生と級友たちを心の支えに学校へ通うマチルダ。いつしか<怒り>を糧として、超能力を発揮するようになる。チカラをコントロールし、家族と校長に一泡吹かせることを画策した彼女だが、その行方は…!?


放送日1月5日は、誤記ではありません。
いちおう録っといたけど以前観た作品だし、ストックが切れたら観ようと思いながら早11か月。やっと順番が回ってきた。残業が多くて、やーね。
内容は糞の足しにもならない児童文学の映像化作品なのであるが、ここんとこ重い作品ばっかだったから癒し効果抜群。
ダニー・デビートはクリス・コロンバスが「ホーム・アローン」で成功したのを見て、「こんな映画で儲かるんだったら、俺だって撮れる」と奮起してメガホンを取った(妄想)。コロンバスが今作と同年に監督した「ジングル・オール・ザ・ウェイ」にフィル・ハートマンとシンバット、そして今作にはジョン・ロヴィッツが出演している(どうでもいい)。
因みにダニー・デビートとリー・パールマンは、リアル夫婦です(当時)。
コメント

長州ファイブ

2018年11月21日 21時33分23秒 | 邦画>★★
2006年/邦/五十嵐匠監督/松田龍平 北村有起哉 三浦アキフミ 前田倫良 山下徹大
2018年11月18日 TOKYO MXキネマ麹町

【あらすじ】
1853年、黒船来航。1862年、生麦事件。そして1863年、長州五傑(松田、北村、三浦、前田、山下)は<生きたる機械>として長州藩、ひいては日本国に文明をもたらすべく、英国へと旅立った…!

申し訳程度に高杉晋作とか大村益次郎とか出てくるが、作品中においてほぼ意味はない。まあ幕末ファンに対するサービスでしょう。じゃないと、せっかくの幕末モノが五傑だけでは地味に過ぎる。
実は渡英中のお世話役であるウィリアムソン夫妻や、山尾庸三(松田)が親しくなる唖の女性エミリーが重要な登場人物なのであるが、どの資料を見てもキャスティングが載せられていないのだった。泉谷しげるより重要だから書いときたかったのに…列強差別!?
しかし山尾がエミリーと親しくなるきっかけが、暴漢に襲われているところを助けるだなんて…懐かしくもベタすぎてダサい。ご子孫の皆さん、あれでよろしかったでしょうか…?
コメント (1)

プレステージ The Prestige

2018年11月20日 21時22分26秒 | 洋画>★★
2006年/米/クリストファー・ノーラン監督/ヒュー・ジャックマン クリスチャン・ベイル マイケル・ケイン スカーレット・ヨハンソン デヴィッド・ボウイ
2018年11月17日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
19世紀末のロンドン。二人のマジシャンが、テクニックと興行収入、そして私生活を競っていた。二人の名は、ロバート・アンジャー(ジャックマン)とアルフレッド・ボーデン(ベイル)。彼らは世紀の大奇術<人間瞬間移動>を目玉に人気を博したが、その裏で壮絶な命のやり取りと騙し合い、情報合戦を繰り広げていた。付き合わされる方も大変だ…!?

ウルヴァリンvs.バットマン + アルフレッド + ブラックウィドウ。マーヴェルvs.DCでもある。
19世紀のマジック…ふむふむ、この手品のタネは、なるほどなー。
と、現実味のあるタネ明かしとストーリー展開が繰り広げられる中。突如現れたテスラコイル! で、この装置を使ってテスラ(ボウイ)は<瞬間移動>を実現させようとしていた。だけど実際にはちょっと離れた場所に複製品ができる<立体コピー機>だった…って、ちょっと! 実在の天才科学者をとっ捕まえて、インチキ発明家の汚名を着せるとは。これもエジソンの陰謀か。なんせエジソンは、映画業界の父でもあるからなあ。
コメント

キル・ユア・ダーリン Kill Your Darlings

2018年11月19日 21時45分42秒 | 洋画>★★
2013年/米/ジョン・クロキダス監督/ダニエル・ラドクリフ デイン・デハーン マイケル・C・ホール ジャック・ヒューストン ベン・フォスター
2018年11月12日 日テレ映画天国

【あらすじ】
1943年、ユダヤ人の少年アレン・ギンズバーグ(ラドクリフ)は、コロンビア大学に入学した。
授業の退屈さに失望したアレンは、自由奔放なルームメイトルシアン(デハーン)にズキュンときた。だが彼は奔放すぎた。デヴィッドというおっさん(ホール)と深い仲だったり、ジャックというジゴロ(ヒューストン)と仲良しだったり。終いにゃ論文を俺に書かせたり!
だがルシアンは、ストーカー気質のデヴィッドがさすがに煩わしくなっていた。彼から逃れるため、ジャックとフランスに渡ろうとしていたのだが…!?


アレン・ギンズバーグという人は、アメリカを代表する詩人の一人だとか。そんな彼の青春時代を描いた、実話に基づく作品なのだ。ジゴロのジャックは、ジャック・ケルアックというこれまた有名な文筆家なんだそうな。著者近影を見ると、アレンと比べて(比べるなよ)ジゴロの名にふさわしい超イケメン。俳優みたい。
彼らは<ビート・ジェネレーション>という文学体系を発案した一派で、その辺のくだりが詳しく描かれています。といってもビート・ジェネレーションたらいうものが分からないので何ともいえないのだが、どうやらヒッピーたちに好まれてきたものらしい。
この一派の中で唯一知ってる名前といえばウィリアム・バロウズ(フォスター)くらいで、彼は初登場時からして既にラリっていた。そりゃヒッピーが支持するわけだよ。
肝心のルシアン・カーがさて実際どれほどの美少年だったか、それは彼が作家にならなかったからか画像がないのだった。残念。
ハリポタファンの一部腐女子にとっては、男の子と絡むポッちゃんが見れる貴重な作品となっております。てか腐女子って、ポッちゃんがポッちゃんでない作品でこんなことしててもさしてうれしくないのかな? 自分が二次より裏方派なのでよく分からん。
コメント

コードネーム:ストラットン Stratton

2018年11月18日 21時51分29秒 | 洋画>★
2017年/英/サイモン・ウェスト監督/ドミニク・クーパー オースティン・ストウェル ジレンマ・チャン タイラー・ホークリン コニー・ニールセン トム・フェルトン ジェイク・フェアブラザー トーマス・クレッチマン トム・フェルトン
2018年11月7日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
<SBS>とは、米ネイビーシールズのモデルともなった英国特殊部隊。マッチョ中のマッチョである。
イランの施設に侵入した、SBSのストラットン(クーパー)とマーティ(ホークリン)のコンビ。しかしそこには先客がいて、お目当てのブツである生化学兵器<サタンスノー>は盗まれたあと。しかも銃撃にあってマーティは殉職するし、施設職員の死亡もSBSのせいということになってしまった。
ところがこの先客さんのリーダーは、かつてSBSで葬り去ったはずの男グレゴール・バロフスキー(クレッチマン)であることが判明。盗んだ兵器を使って、テロを画策しているようだ!?
アメリカから来た新しいバディであるハンク(ストウェル)も連れまわし、ストラットンはテロを阻止するべく奔走する…!!


まあありがちな、凄腕エージェントがピンチを切り抜けて、間一髪テロを阻止するというおハナシ。
もうこうなると、阻止失敗してロンドンが大惨事になっちゃうほうが面白いんじゃないかと思ってしまった。
コメント