1951年／米／ロバート・ワイズ監督／マイケル・ケニー パトリシア・ニール ビリー・グレイ サム・ジャッフェ ヒュー・マーロウ ロック・マーティン
2022年5月19日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ
【あらすじ】
ワシントンＤ．Ｃ．に宇宙船飛来！中から現れた宇宙人クラトゥ（ケニー）は友好を望んでいたが、地球人は恐れ慄いた。
こりゃ話にならん。
クラトゥは星に帰りましたとさ…。
「地球が静止する日」としてリメイクされたほうは、観た。キアヌの。今作でヒロインだった人物はショーン・コネリーで、天才科学者はジョン・クリーズ御大だった。
宇宙人スーツもロボもクソダサで、いくらなんでも当時の科学者をナメすぎだろという台本が目に余る。しかし大衆の科学レベルに合わせるとそうならざるを得ないのか？クラトゥさん、ホモサピはこの７０年でだいぶ賢くなったよ？いや、愚かになったのかな。定期的に試験して、ときどき地球を静止させてください。
作品が拙いだけに、色々と妄想が広がる一本。
1967年／米／アーサー・ペン監督／フェイ・ダナウェイ ウォーレン・ベイティ マイケル・Ｊ・ポラード ジーン・ハックマン エステル・パーソンズ
2022年5月26日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ
【あらすじ】
テキサスに住むボニー・パーカー（ダナウェイ）は、ごく普通の少女だった。ごく普通のウェイトレスで、ごく普通に＜特別＞に憧れていた。
彼女の前に、自動車泥棒のクライド・バロウ（ベイティ）が現れた。ボニーは、彼こそ自分を＜特別＞な場所へ連れて行ってくれるナイトだと確信した。そして二人は街に出る。個人商店を襲い、クルマの整備士であるモス（ポラード）を仲間にし、銀行を襲った。成り行きで人を撃ち殺した。クライドの兄バック（ハックマン）とその嫁ブランチ（パーソンズ）を仲間にした。彼らは銀行を襲って、逃走することを繰り返した。常に警察に追われ、銃と共にあった。彼らの行為は新聞に日々掲載され、やがて大衆は彼らを英雄視した。
これはそんな、世界が不景気で奔放だった頃の、太く短く生きた若者たちの物語である。
オタクは避けて通ることのできない作品なため、レンタルして観たことがある。つい先日、ＮＨＫ様では「ダークサイドミステリー」という番組で「ボニーとクライド事件」を取り上げてくれもしたので、おさらいになった。
現代で言えば、暴走族のリーダーにほだされた学級委員長ってとこか。暴走族が既に現代的ではないか。或いはジョーカーにまとわりつくハーレイ・クインてとこか。ハーレイの作品観たことねーよ。スタイルには共感できるが、男に依存し過ぎな女では憧れないね。作品として良いか、そりゃよく分からない。実話ベースで、虚飾盛り込みづらいからね。
アタシにとっちゃ、「ダークサイドミステリー」で十分かな。フェイとウォーレンがお好きな方はどうぞ。
1994年／米／アイヴァン・ライトマン監督／アーノルド・シュワルツェネッガー ダニー・デヴィート エマ・トンプソン パメラ・リード フランク・ランジェラ
2022年5月19日 テレ東午後のロードショー〔２週連続アーノルド・シュワルツェネッガー〕
【あらすじ】
かくかくしかじかで、研究者アレックス・ヘス（シュワルツェネッガー）が妊娠。出産するぞ！
「ツインズ」「キンダガートン・コップ」に続く、シュワルツェネッガーコメディ第三弾。奇しくもライトマン監督は２月にお亡くなりになったばかり…なんだけど、テレ東サイドはそんなこたどーでもいいもよう。ちょっとは触れてあげて！
ところで、だいぶ以前に今作を観た時にゃ、「男も妊娠できるんだ」と信じたものだが。胎盤がないんだから、無理に決まってんじゃん。子宮なめんな。とは書きつつも、監督は「男の母性」を描きたかったのだ。そして妊婦を、女性を讃え、男尊女卑社会に一石を投じたかったのだ。
と、妊娠も出産も子育てもしてない俺が書くなということだ。
2014年／独・加・米／ピーター・ハウイット監督／ドミニク・クーパー サミュエル・Ｌ・ジャクソン エリン・カルプラック グロリア・ルーベン ライアン・ロビンズ
2022年5月18日 テレ東午後のロードショー〔水曜は特選サスペンス〕
【あらすじ】
新進気鋭の検察官ミッチ・ブロックデン（クーパー）は妻（カルプラック）との間に娘を授かり、公私ともに充実した日々を過ごしていた。ある日の夜同僚と飲んだ帰りに、突然飛び出してきたセシル・アッカーマンを飲酒運転ではねてしまう。妻子のことが脳裏によぎったミッチは、救急車を呼んでその場を立ち去った。翌日、クリントン・デイヴィス（Ｓ・Ｌ・ジャクソン）がアッカーマン殺害の容疑者として連行された。デイヴィスは妻子を殺された傷ましい過去を持ち、当事件の裁判を担当することになったミッチは自責の念に駆られ、彼を擁護する。裁判後、デイヴィスが連続殺人事件に絡んでいることが判明し、ミッチは義兄のジミー（ロビンズ）と２人で事件の全貌を明らかにしようと動くのだった。
＜ウィキペディア様より引用＞
後ろめたいことはしちゃいけません、という教訓映画。
しかしいくら酔っ払ってる上に気も動転してるとはいえ、負ってる怪我がクルマに轢かれたものじゃないくらい分かりそうなもんだがなあ。というか、主人公にしろＳＬジャクソンにしろ、ジャクソンが懲らしめてきた犯罪者たちにしろ、どいつもこいつもワルばっかかよ。ジャクソンが殺し損ねた天使のような赤ちゃんが、長じて極悪になったら面白いかも…。
1991年／米／チャールズ・シャイア監督／スティーブ・マーティン キンバリー・ウィリアムズ ダイアン・キートン ジョージ・ニューバーン キーラン・カルキン マーティン・ショート
2022年5月16日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ
【あらすじ】
カリフォルニアに住むそこそこ裕福なジョージ・バンクス（マーティン）が、２２歳になった娘アニー（ウィリアムズ）を嫁に出すことになった。
娘を嫁になんか行かせたくないのに、結婚てやつは面倒だしとにかくカネがかる。ジョージは無事に、娘を送り出すことができるのか…！？
結婚式とか花嫁とか、憧れたことがないのでつくづく大変そうだとしか感想が出てこない。こんなものに憧れる女の神経が分からない。＜女たるもの、結婚式をゴージャスに演出してナンボ＞みたいなこーいう固定観念があるから、そりゃヒトによっちゃマリッジブルーなんてもんにもなるわけだ。よかった、結婚相手がいなくて！因みにワタシの理想は、何度か書いてると思うが「たらちね」或いは「ドラゴンボール」における孫くんとチチのように、「じゃ、結婚すっか」と一緒になるものである。しかしその相手が現れないまま、「花嫁のパパ」にあたる我が父は娘の顔も分からないボケじじいになってしまったのであるが。いっそ幸せであろう。誰も傷付かないなんて、俺は何という親孝行者なんだろうか！
2018年／米／ディーン・デヴリン監督／ロバート・シーアン デヴィッド・テナント ケリー・コンドン カリート・オリベロ ジャクリーン・バイヤーズ
2022年5月14日 テレ東サタ☆シネ
【あらすじ】
ショーン（シーアン）とデレク（オリベロ）は、レストランの駐車係として働くマブダチ。しかしてその実態は、預かったクルマの持ち主宅を荒らす空き巣狙いだった。今夜の客は、いけ好かない高級車に乗る高慢男（テナント）。新規で届いていたブラックカードを頂戴して、トンズラするだけのはずだった。ところがショーンは見てしまった。部屋に監禁拘束されている傷だらけの女性と、恐ろしげな拷問器具の数々を。こいつぁやべえ。警察に通報して、俺らは手を引こう。しかしトンマな警察は、男の猫被りを見抜けずショーンに矛先を向けた。そして男は、追跡機器やネットを使ってショーンを追い詰めにかかる。コソ泥は金持ちに抗うことができるのか…！？
金持ちは怖いぞ、というおハナシ。スマートホームでいつでも監視体制はバッチリ、都合が悪くなったら爆発しちゃえばいい…って、そこまでのやつはさすがにいないか。つーか、爆発させたら大事件なのでは？
1989年／米／スティーヴン・スピルバーグ監督／リチャード・ドレイファス ホリー・ハンター ジョン・グッドマン ブラッド・ジョンソン オードリー・ヘプバーン
2022年5月17日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ
【あらすじ】
ピート（ドレイファス）は、コロラドの消防飛行士。無茶なフライトで活躍もするが、周囲はいつもハラハラさせられっぱなし。ことに恋仲の管制官ドリンダ（ハンター）は、心配のあまりプンスカプンなのである。
そういうことなら現役は引退して、教官でもやるか。と、暗に結婚を仄めかした直後のことでした。出動した先で同僚のアル（グッドマン）を助けたものの、ピートの機がエンジン延焼で爆発。ピート・イズ・デッド。でもちょっと待ちんしゃい、アンタは若人を導くのじゃよ。と諭したのが天使オードリー・ヘプバーンなのだった。
オードリーに言われりゃしょうがない、幽霊ピートはフラットロック消防飛行士養成所へと降り立った。そこはアルが校長をしていて、ピートはテッド・ベイカーという青年（ジョンソン）に憑いた。若造はピートの助言（？）によりみるみる腕を上げていくが、どういう運命の悪戯か赴任してきたドリンダと親密になっていく。
女と男と幽霊と！三角関係の行方は…！？
何とも頭の悪いあらすじになってしまったが、ちゃんと＜親しい人の死を乗り越える＞というおはなしになっています。
しかし「無知との遭遇」を観た直後にスピルバーグを観るこの罪悪感は…。
2010年／邦／合田隆信監督／ロッシー 千原ジュニア 合田隆信／ドキュメンタリー
2022年5月14日 ＢＳよしもと よしもとＭＯＶＩＥＳ
【内容】
千原ジュニアが野生爆弾ロッシーを伴い、ＵＦＯ目撃情報の多い寒村を取材。ところがその村は１０万光年隔てた星の宇宙人のコミューンで、＜メンドーサ星人＞なる勢力と戦争中だ！？そしてロッシーは＜勇者＞として迎えられ、戦闘に加わることになる…というドッキリ！！果たして成功するのか…！？
観戦者向かいには冒頭からネタバラシを行っており、純粋にロッシーの対応を見守るという悪趣味な作品。…ではあるものの、いい歳コイた大人ならそんなわけないくらいのこたー気付くはず、な安い演出が多々。であるからして、ロッシーがマジなのか演技なのか、そこを探りながら観る羽目に遭う。
結果、ラストで本当に驚愕することになるワケだ。
こんなピュアな子がタレントとしてそこそこやっていけてる日本て、実は相当良い国なのかもしれない。ありがとう、ロッシー。
2022年／邦／樋口真嗣監督／西島秀俊 斎藤工 長澤まさみ 有岡大貴 早見あかり 田中哲司 山本耕史 （声）高橋一生 津田健二郎 山寺宏一
池袋ＨＵＭＡＸシネマズ
【あらすじ】
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。班長・田村君男（西島秀俊）、作戦立案担当官・神永新二（斎藤工）、非粒子物理学者・滝明久（有岡大貴）、汎用生物学者・船縁由美（早見あかり）が選ばれ、任務に当たっていた。禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子（長澤まさみ）が新たに配属され、神永とバディを組むことに。浅見による報告書に書かれていたのは・・・【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。
＜公式ＨＰより引用＞
ウルトラマンは敵か、味方か。禍威獣の後には外星人が人類を駆逐或いは利用しようとコンタクトしてくる、果ては光の星からやってきた第二のウルトラマン（山寺）が、太陽系を吹っ飛ばす兵器を置いてった…！？
だいぶ以前から煽りに煽ってきた待望の公開なだけに混雑を予想していたのだが、意外とガラ空きだった。まあ、平日の朝回だからな。はは。
前半はパシフィック・リムとウルトラＱとウルトラマン、中盤はウルトラセブン、終盤はＦＦ７とかディープ・インパクトといった終末禍モノ。神永がベーターカプセルを掲げたと思ったら、カレーのスプーンでした！というあのアレは、ない。
正直＜禍威獣＞の造形がゾクゾクするほど魅力的な割に、肝心のウルトラマンがゲーム画面みたいなＣＧだったのが残念。ＣＧにするならそれでもいいけど、人体として最高に美しいフォルムを再現してほしかった。なんか胴と脚のバランスが悪いし、腹筋も臀部も貧弱だし、膝小僧も関節の機能美を写し出していないし。それが出来ないなら、普通にキグルミでできるとこは撮影すりゃいいんです。テレビシリーズから持ってきた、音楽などの演出は、胸アツなんだがなあ。
ところで、映画館では前方に席を取るのが好きなのだが。
今回は失敗した。あんなにヨリを多用しているとは。しかもヨリすぎ。巨人化してなくても、みんな巨人だ〜。
1971年／英／ワリス・フセイン監督／マーク・レスター トレイシー・ハイド ジャック・ワイルド
2022年5月12日 ＮＨＫＢＳプレミアム プレミアムシネマ
【あらすじ】
ダニエル（レスター）は１１歳、ちょっと金持ちの男の子。同級生のオーンショー（ワイルド）は貧乏家庭のチョイ悪で、アニキ的存在として仲良くなった。しかし別のクラスの女子メロディ（ハイド）に一目惚れ、なんだかんだで仲良くなった。こうなるともう学校も家族も友達もどうでも良くなり、いつも一緒にいたくて結婚宣言をする。幼い二人の幼い恋は何処へ向かうのか…！？
英米ではヒットしなかったらしいが、そりゃそうだ！？ むしろ何故ジャパニーズにウケた？ビージーズ効果？年代的には団塊ジュニアより１０年くらい前の世代で、子どもｖｓ．大人の構図にゃまだ早いんじゃないかとも思うが、洋画という娯楽を得た中坊たちにはちょうどいいデートムービーだったのかもしれません。後の少女漫画とか、あだち充とかに影響を与えていそう…。
進んだ腐女子は、マーク・レスターとジャック・ワイルドで薄い本を作ったことでしょう。
