暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

2007年03月31日 23時49分36秒 | 洋画>★★
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
2004年/米/アルフォンソ・キュアロン監督/J・K・ローリング原作/ダニエル・ラドクリフ エマ・ワトソン ゲイリー・オールドマン デヴィッド・ブラッドリー マイケル・ガンボン
2007年3月31日 フジ 土曜プレミアムステージ特別企画

【あらすじ】
アズカバンから極悪非道犯シリウス・ブラックが脱獄した。そんな中、新たな年度を迎えるべくホグワーツに向かった3年生のハリーたち。しかしホグワーツに向かっていると予想されるシリウスを警戒して、アズカバンの看守吸魂鬼(ディメンター)を学校は配備した。
吸魂鬼にビビリまくるハリー。新任のルーピン先生と両親との関係、シリウスとの出会い、ヒポグリフとの絆、初めてのホグズミード、時間を遡行しての救出劇などなど!


監督はクリス・コロンバスからバトンタッチ、ダンブルドア校長も役者死去のため交代で、一応<ファミリー>のカテに括ってはおいたがチビッコが観て面白いかどうかは不明。
シリーズを通して徐々に明らかにされてゆく両親の素顔が、最初に垣間見える作品なのではないだろうか。してやったな、ローリング。お前さんが本当に描きたいのは、<ハリー世代>ではなく<ジェームス世代>なのは分かっているのだよ。
しかし原作を読んで<最も萌える大人キャラ>シリウス・ブラックが、あの程度とは…ガッカリ。ちょっと老けすぎなんじゃないだろうか。むしろスネイプ先生役の方が、私としてはシリウスのイメージに近い。スネイプ先生カッコいいよう。デスメタルの匂いがする。
ダニエル・ラドクリフ君もルパート・グリント君もどんどんカッコ良くなっていっちゃうし、勿論エマ・ワトソンもぐっと大人っぽくなって綺麗になって。もう次回作からは<ファミリー>映画を卒業だな。どうしよう、付いていけるかな。
そう言えば、今作ではホグワーツに於ける最重要ポジションである<寮対抗>の要素がほとんど忘れ去られている。これでいいんですかい、ローリングさん。<ほとんど首無しニック>ジョン・クリーズを出さなくていいんですかい!?
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レッド・サイレン THE RED SIREN

2007年03月30日 22時38分47秒 | 洋画>★
2002年/仏/オリヴィエ・メガトン監督/アレクサンドラ・ネグラオ ジャン=マルク・バール アーシア・アルジェント
2007年3月29日 テレ東シネ・ラ・バンバ

【あらすじ】
少女アリスは、一枚のディスクを警察に持ち込んだ。曰く「家のママは人殺し」。ディスクには、おぞましくもエゲツない(と想像される)メイドの殺人映像が。アリスを保護しようとした警察官アニータだったが、アリスの母は裏の世界に強力な力を持つ女。そんな女から娘の返還を求められては、警察もタジタジ。
しかしアリスは逃げた!母の子分が追い詰める中、逃げ込んだクルマの持ち主ヒューゴ(バール)はアリスを助け追っ手を殺しまくる!
アリスは母の手を逃れ、無事父親の元に辿り着くことが出来るのか!?


色んな意味で、よく分からない映画だった…。
戦争映画なのかと思いきや…スプラッタ路線なのかも。サイコか?フランスが舞台のようで、劇中言語は英語。おサイコママはどんな権力を持っているのかも曖昧、ヒューゴが参加している組織、そして組織のボス<アリ>の正体も曖昧。
で、楽しめなかった。
ただ、俳優陣は皆見応えのある美形で、それだけは救いだったかな。特にアリス役のアレクサンドラ・ネグラオは、中性的な面影に、ほんのり膨らみかけた乳房(ノーブラ)がなんともソソる。おれはロリコンエロ親父か。いや、彼女を見たら、ロリコンエロ親父の気持ちも分かろうというものだ。
そんな作品です!
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日本一のホラ吹き男

2007年03月29日 22時55分00秒 | 邦画>★★
1964年/邦/古沢憲吾監督/植木等 浜美枝 江川宇礼雄
2007年3月29日 テレ東木曜洋画劇場特別企画植木等さん追悼

【あらすじ】
三段跳びで東京オリンピックの代表だった大学生初等(ハジメヒトシ/植木)は、練習中の事故でアキレス腱断裂。オリンピックの道を絶たれてしまう。
静養で親元に戻った初は、ご先祖様のホラ吹きサクセス一代記を発見。就職して、サラリーマンとして天下を取ろうと決意する。
入社試験には落ちたが、フットワークで社長に取り入り大手メーカー増益電機への入社を果たした初。むちゃくちゃな中にも才覚のある仕事振りで、あっという間に昇進街道まっしぐら!


世代ではないが、やはり日本人としては興味をそそるソフトなわけですよ、クレイジーキャッツってのは。で、以前ツレと植木映画を観に劇場まで足を運んだことがある。作品名は忘れてしまった!内容も忘れてしまった!10年くらい前の話だ。印象に残っているのは、突然現れるステージで突然歌い踊りだす植木のパワーのみ。正直言って、面白いとは思わなかった。
今作もいっしょ。植木のパワー(というか、うるせーだけの演技)ばかりが目に付いて、ストーリーはやっぱり10年経ったら忘れてるんだろうな。勿論面白くないのだ。
これならば、同年公開のハナ肇主演「馬鹿がタンクでやって来る」(山田洋次監督)の方が余程面白いし、後年のドリフの劇場作品は単純に爆笑できる。
しかしそれでも植木等を無碍にできないのは、彼の人徳とも言えるだろう。
植木の訃報で、様々な追悼コメントがテレビ画面を賑わしたが、<華のある存在>と言ったのは誰だったか。
37歳にして堂々と大学生を演じた植木。あのハツラツとした明るさが、高度経済成長期を煌々と照らしていたのだろうな。
老いて尚老け込みもせず、「ぶゎ~っと行ってみよう!」と信じられない声量でステージの華たりえたジジイ!かっこ良かった。
また観る機会があったら、面白くないと分かりつつも観てしまうんだろうな。分かっちゃいるけどやめられない!
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キンダガートン・コップ Kindergarten Cop

2007年03月28日 23時02分11秒 | 洋画>★★
1990年/米/アイバン・ライトマン監督/アーノルド・シュワルツェネッガー ペネロープ・アン・ミラー パメラ・リード
2007年3月28日 テレ東午後のロードショー〔祝再任シュワ特集〕

【あらすじ】
凶悪犯ですら恐れをなすロサンゼルス警察の暴力刑事ジョン・キンブル(アーノルド・シュワルツェネッガー)。彼は逮捕した麻薬密売の黒幕クリスブの容疑を固める為、大金を持ち逃げした妻レイチェルがいるオレゴン州アストリアに相棒の女刑事オハラと共に潜入。幼稚園に教師として潜り込みクリブスとレイチェルの息子を探し出す計画を立てた。幼稚園児の相手など容易いとチャイルドパワーを侮ったキンブル先生に悲劇が襲い掛かる?
※「みんなのシネマレビュー」様より引用※

映画嫌いの私ではあるが、シュワルツェネッガーほどのビッグネームによるコメディともなると流石に一度はテレビ放送をチェックしているものだ。しかし以前見たのは遥か昔。どうして幼稚園に潜入するようになったかというくだりを確認すべく、ストックも僅かなので再見。ふむふむ、なるほどね~。
が、しかし!
やはりというか、この映画のキモは<シュワvsチビッコ軍団>なのであって、経緯がどうこうという部分はあんまし意味をなさない。チビッコたちに悪戦苦闘するシュワが、意外と可愛らしいのだ。
でもいくらなんでも、保育士免許くらいは持たせないと…。この点「1・2の三四郎」を見習うべきである。
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魔界転生

2007年03月27日 23時26分50秒 | 邦画>★★
2003年/邦/平山秀幸監督/山田風太郎原作/窪塚洋介 佐藤浩市
2007年3月26日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
江戸時代。<島原の乱>で討ち死にした天草四郎(窪塚)は、なんか知らんが物の怪となって復活した。そして徳川打倒を目指し、家康の子息であり当代将軍家光の叔父に当たる紀州頼宣をそそのかし、剣豪豪傑に魔界の力を与えまくった。
しかし柳生十兵衛(佐藤)は強かった!


窪塚、古田、長塚、佐藤…誰がキャスティングしたんだ。違う、全てに於いて違うぞ。何でリメイクしたのか。その意図は?窪塚のプロモーションか?映像技術のお披露目か?
子供の頃ほんの<見たような気がする>程度のおぼろなな記憶でしかない「魔界転生」、スペックを見たら身震いした。こっち観させてくれよ!
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天使の牙B.T.A.

2007年03月26日 22時58分29秒 | 邦画>★
2003年/邦/西村了監督/大沢たかお 佐田真由美 黒谷友香 萩原健一 佐野史郎 西村雅彦
2007年3月19日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
女刑事黒谷と、悪の親玉ショーケンの情婦佐田が銃撃戦で死亡。しかし胴体が無事だった佐田に、脳が無事だった黒谷の脳を移植させ潜入捜査をさせる。
女刑事版「俺があいつで、あいつが俺で」、爆弾が、お宝が、アイデンティティーが~!


辛かった。映画を観るというのは、精神修養だなと改めて感じさせられた。
モチーフは割と面白そうなのに、どうしてこんなに詰まらなくなるのか。
それにしても、大沢たかおって邦画出演率高いよなあ。何がいいのかわからんけど。
そして「月曜映画」は、この作品を皮切りに「魔界転生」「ROUND1」とクソな邦画をこれでもかとラインナップ。大丈夫か?自棄になっていないか?
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ZEBRAMAN

2007年03月25日 22時50分11秒 | 邦画>★★★
2003年/邦/三池崇史監督/宮藤官九郎脚本/哀川翔 鈴木京香
2007年3月24日 TBS春のミッドナイトシアター

【あらすじ】
時は2010年。横浜は八千代区に、謎の地球外生命体が潜伏していた。知らぬは日本人だけ。エイリアン殲滅の命を受けた自衛隊は、八千代区に潜入する。
一方冴えない小学校教師哀川は、30年も前に放送された<売れなかった>ヒーロー特撮<ゼブラーマン>にイイ歳こいて憧れ続ける。お手製のコスプレ衣装に身を包み、家庭の崩壊といじめられている息子に気を揉む毎日。
そんなある日、コスプレ中に変質的怪人に遭遇。ヘタレなはずの哀川は、不思議とゼブラーパワーが思うように決まり怪人を撃退した。
人の体を乗っ取るエイリアンとゼブラーマン、そして教頭(大杉蓮)の秘密とは。飛べ!ゼブラーマン!


この作品、実は劇場に観に行こうという相談があったのだが、ツレとの日程調整をしているうちに公開が終了してしまったという悲しい思い出を持つ。終わるの早ええよっ!で、当時はツレが哀川観たさに誘ってきたもんだと思っていたのだが、どうやら宮藤官九郎目当てだったことを悟る。クドカンを信用していない私は、行かなくて良かったと胸を撫で下ろした。
しかし今作。中盤までは実にイイ出来。あの空気を最後まで持続させてくれていたら、間違いなく殿堂入りだった。ヘタレなヒーロー哀川。ヘタレだからイイのであって、本物のヒーローになってしまったら興醒めじゃありませんか。
製作サイドは、本当はどっちを描きたかったのか。それが知りたい。
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閉ざされた森 Basic

2007年03月24日 22時57分42秒 | 洋画>★
2003年/米・カナダ・独/ジョン・マクティアナン監督/ジョン・トラボルタ サミュエル・L・ジャクソン コニー・ニールセン
2007年3月17日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
舞台は嵐のパナマ。特殊レンジャー部隊は、訓練のためジャングルに降り立った。しかし何故か戻らない部隊を探すと、何と味方同士で銃撃戦!?辛うじて生還した2人の隊員を保護、交渉のプロフェッショナル・トラボルタに取り調べの命が下った。
短い制限時間内で、相反する二人の証言を比較検討するトラと捜査官の女(ニールセン)。
鬼軍曹サミュエルを殺したのは誰?密造麻薬を巡る陰謀か、はたまた単なる逆恨み?そして明らかになる、驚愕の真相を見よ!


証言を映像化して、異なる証言に異なる状況映像を見せるというややこしい手法。以前観た「穴」を思い出した。
終盤オーラスに至るまで、サミュLを徹底した意地悪サディスト軍曹に仕立てていたが、やはりというかジェダイの戦士は悪者にならず。
しかし冒頭の<死体売り>のエピソードは一体なんだったのか。多分もう見ないだろう作品なだけに、ちょっぴり気になる。
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アトランティスのこころ HEARTS IN ATLANTIS

2007年03月24日 12時15分55秒 | 洋画>★★
2001年/米/スコット・ヒックス監督/スティーヴン・キング原作/アントン・イェルチン アンソニー・ホプキンス
2007年3月23日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
ボビー・ガーフィールドの下に、ある日幼馴染サリーの遺品であるボロボロのグローブが届いた。ボビーが回想する幼少時の想い出。それは、お隣にアンソニー・ホプキンスが引っ越してきたことから始まった。
父を失い、母一人子一人の貧乏家庭で、ホプキンスが教えてくれた不思議でわくわくする出来事の数々。幼馴染キャロルとの甘酸っぱい初恋。母親の身勝手。父親の誇らしい逸話。そしてホプキンスは、<奴ら>に連れ去られてしまう…。


キング原作だったのか~。なるほど言われてみればキングっぽい、かな。
このテの映画は、<大人の身勝手さ>を描いていても結局子供の幼稚な正義感とかが鼻に衝くのがオチなのだが、この子は本当にいい子だった。お母さんとの仲は、どうなってしまったのかな。
コメント

テキサス・チェーンソー The Texas Chainsaw Massacre

2007年03月23日 22時43分14秒 | 洋画>★★★
2003年/米/マーカス・ニスペル監督/ジェシカ・ビール デヴィッド・ドーフマン
2007年3月22日 テレ東シネ・ラ・バンバ

【あらすじ】
これは、1970年代に起こった、本当に本当の実話の物語!
テキサスを駆るバンに乗った5人の若者は、何かに怯えた一人の女性を乗せる。しかしバンがあるところに近づくと、女性は狂ったように股間から拳銃を取り出し口に咥えて脳天発砲!脳みその飛び散った車内でパニックに陥った若者達は、ガソリンスタンドに、地元保安官に、地元住民に助けを求めるが、皆恐ろしい血族だった!
撲殺、皮剥ぎ、肉鉤吊るし、チェーンソーで追い回し、毒を盛って連れ戻し、保安官の名の下に脅し放題やり放題!
…って、こんなん全部実話の訳あるかいっ!


まあ何割かは実話なんでしょうがね。「悪魔のいけにえ」に比べて、<出来過ぎ>って感じがするんでどうしても実話っぽさは薄れる。
しかし、怖いのは怖いっす!まあこんな狂人一家を扱ったら、怖くさせない方が難しいだろうけど。あんまり調子良く恐ろしい目に遭わされるんで、だんだん可笑しくなってきた。「怖ええ~っ!わはは!」というのが印象。
でも、別にリメイクなんぞはする必要なかったんじゃないか?どうですかい?フーパー先生。
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