2012年/邦/吉野洋監督/綾瀬はるか 藤木直人 松雪泰子 手越祐也
2014年10月10日 日テレ金曜ロードSHOW!〔2週連続ラブコメ祭り〕
【あらすじ】
新婚さんになった、蛍(綾瀬)と高野部長(藤木)。出渋る蛍をなんとか連れ出し、イタリアはローマへやってまいりました。現地ホテルには、邦人でしかも<干物女>な冴木莉央(松雪)という女性が住み着いていた。そこへ莉央の弟優(手越)が現れ、蛍は行方不明になった部長を探すためウェディングドレス姿でチヴィタへ向かう。トランクの取り違えだの白い粉だの娘さんの写真だの婚約者フェイクだの生きていることの意味だので、蛍は妊娠したようです。
原作及びドラマ版未見。だらしないヒロインがパリッとしたヒーローに恋してなんちゃらかんちゃらするラブコメなら、漫画でもドラマでも「のだめカンタービレ」があるため二番煎じ感を禁じ得ない。
クールビューティの印象が強い綾瀬はるかは、恥ずかし気もなくコメディに取り組みいい仕事をしたように見受けられる。が、如何せん脚本家の言語感覚がヲタ狙いで、舌打ちしてしまう。趣味を実生活に持ち込む、嫌なタイプのオタクかよ。
今作には、<干物女>という単語が登場する。原作漫画が出自であり、曰く「面倒臭がりで恋愛から遠ざかっている10~30代の未婚女性」という定義らしい。ウィキペディアを参照して、特徴に挙げられている8項目を確認してみると、自分も半分が該当した。いや、半分しか該当していないのが不思議なくらいか。だいたい、<休日にメイクをしない>って、出掛けもしないのにわざわざメイクする奴なんているのかよ。…あ、普通は休日を恋人や友人とワイキャイ楽しく過ごすんですよね。ハイハイ、お忙しいですなー。独りでだらだら過ごすことの極楽を放棄するなんて、もったいない奴らだ。つーかその前にそもそも通常仕様でノーメイクな俺は干物を超えてるな。俺最強。
単語の発明者である原作者ひうらさとるは、<恋愛は面倒臭いからしない>ことを干物女の信条であると語っているそうな。つまり、<その気になればいつでもできる>のであり、その点綾瀬はるかというキャスティングはナイスであろう。
おそらく原作の醍醐味はこの<恋愛は面倒>と考えている蛍がいかにして恋愛に目覚め、かつその対象である<ぶちょう>と親密になるかが中心だったはずである。←調べてみたら最初は<ぶちょう>が相手ではなかった
しかして今回の映画版は、面倒ではない相手との恋愛(新婚)模様が描かれており、<干物>の意義が大幅に下がったように思われる。シナリオの締めはベビーの予兆であり、次回作があるとすれば当然<面倒臭がりな母親による自堕落な子育て>にならざるを得ない。が、社会通念的にそれは笑って済ませられるものではなくなってしまうのではないか。
ていうか、恋をしないってそんなに悪いもんでもないけど…??? 反論があるなら、結婚生活や恋愛の愚痴を世の中から追放してからお願いします。
2014年10月10日 日テレ金曜ロードSHOW!〔2週連続ラブコメ祭り〕
【あらすじ】
新婚さんになった、蛍(綾瀬)と高野部長(藤木)。出渋る蛍をなんとか連れ出し、イタリアはローマへやってまいりました。現地ホテルには、邦人でしかも<干物女>な冴木莉央(松雪)という女性が住み着いていた。そこへ莉央の弟優(手越)が現れ、蛍は行方不明になった部長を探すためウェディングドレス姿でチヴィタへ向かう。トランクの取り違えだの白い粉だの娘さんの写真だの婚約者フェイクだの生きていることの意味だので、蛍は妊娠したようです。
原作及びドラマ版未見。だらしないヒロインがパリッとしたヒーローに恋してなんちゃらかんちゃらするラブコメなら、漫画でもドラマでも「のだめカンタービレ」があるため二番煎じ感を禁じ得ない。
クールビューティの印象が強い綾瀬はるかは、恥ずかし気もなくコメディに取り組みいい仕事をしたように見受けられる。が、如何せん脚本家の言語感覚がヲタ狙いで、舌打ちしてしまう。趣味を実生活に持ち込む、嫌なタイプのオタクかよ。
今作には、<干物女>という単語が登場する。原作漫画が出自であり、曰く「面倒臭がりで恋愛から遠ざかっている10~30代の未婚女性」という定義らしい。ウィキペディアを参照して、特徴に挙げられている8項目を確認してみると、自分も半分が該当した。いや、半分しか該当していないのが不思議なくらいか。だいたい、<休日にメイクをしない>って、出掛けもしないのにわざわざメイクする奴なんているのかよ。…あ、普通は休日を恋人や友人とワイキャイ楽しく過ごすんですよね。ハイハイ、お忙しいですなー。独りでだらだら過ごすことの極楽を放棄するなんて、もったいない奴らだ。つーかその前にそもそも通常仕様でノーメイクな俺は干物を超えてるな。俺最強。
単語の発明者である原作者ひうらさとるは、<恋愛は面倒臭いからしない>ことを干物女の信条であると語っているそうな。つまり、<その気になればいつでもできる>のであり、その点綾瀬はるかというキャスティングはナイスであろう。
おそらく原作の醍醐味はこの<恋愛は面倒>と考えている蛍がいかにして恋愛に目覚め、かつその対象である<ぶちょう>と親密になるかが中心だったはずである。←調べてみたら最初は<ぶちょう>が相手ではなかった
しかして今回の映画版は、面倒ではない相手との恋愛(新婚)模様が描かれており、<干物>の意義が大幅に下がったように思われる。シナリオの締めはベビーの予兆であり、次回作があるとすれば当然<面倒臭がりな母親による自堕落な子育て>にならざるを得ない。が、社会通念的にそれは笑って済ませられるものではなくなってしまうのではないか。
ていうか、恋をしないってそんなに悪いもんでもないけど…??? 反論があるなら、結婚生活や恋愛の愚痴を世の中から追放してからお願いします。