暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ザ・サークル The Circle

2020年10月28日 22時04分15秒 | 洋画>★★
2017年/米/ジェームズ・ポンソルト監督/エマ・ワトソン トム・ハンクス ジョン・ボイエガ カレン・ギラン エラー・コルトレーン パットン・オズワルト グレン・ヘドリー ビル・パクストン 
2020年10月26日 日テレ映画天国

【あらすじ】
メイ・ホランド(ワトソン)は、IT大手の<サークル社>に入社採用された!給与も待遇も良くて、親御さん(ヘドリー&パクストン)も鼻高々。若干コミュ障なメイにはやりすぎ的な監視体制だが、成果が可視化されるのは純粋にモチベを上げた。
なんだかんだで事故を監視体制のお陰で早期発見されたメイは、社のシステムに傾倒するようになる。自身が率先してプライベートの全公開に踏み切ると、全世界からのフォロワーが彼女のトモダチに。
だがシステムは、やり過ぎだった。両親はプライバシーを主張し、幼なじみ(コルトレーン)を死に追いやるに至ってはメイも鬱にシフト展開。社の方針に疑問を持つ同志(ボイエガ)と共に、やり過ぎ是正に挑む…!!


GAFA信者へのアンチテーゼ作品。ま、自ずとオチは予測できる。
しかしプライバシー公開をしたのがエマ・ワトソンだからフォロワーは24時間観察体制になっていたのであって、これがブサイク女子だったらコメントどころか観る価値もなく放置されていただろう。かくもかように、現代社会とは娯楽ツールが多すぎるのである。
とかいう感想は、この手の作品を見る度に思うことではある。もし俺がプライベートを全開にしていたとして、興味持つ奴などいるのか?俺なんかアレだぞ、「金曜日のソロたちへ」でストレッチマンのプライベートを観ても、5分で飽きるけど?
結論。インターネット怖い!
シナリオ的には、<全公開>を受け入れエンドとしてあるものの、そりゃどう考えても皮肉だろ。作品は大物俳優使ってこの内容?として批判的な意見が多いが、もしも<ほんとは企業ぶっ潰しエンド>だったものがGAFAの横槍が入って捻じ曲げられたんだとしたら…と考えるとなお恐ろしい。
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スイス・アーミー・マン Swiss Army Man

2020年10月20日 22時12分20秒 | 洋画>★★
2016年/スウェーデン・米/ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(ダニエルズ)監督/ポール・ダノ ダニエル・ラドクリフ メアリー・エリザベス・ウィンステッド
2020年10月19日 日テレ映画天国

【あらすじ】
無人島に漂着し、孤独に死を待つハンク(ダノ)の元に、ダニエル・ラドクリフが流れ着く。だが彼は死んでいた。
と思ったら、腐敗ガスが漏れるのかオナラをしていた。孤独でなくなるのなら、相手が死体だっていいじゃない。死体のオナラはジェットとなり、死体に乗ってハンクは本土へとたどり着く。やったー!だけど着いた浜辺に人気(ひとけ)はなかった。置いてけないし、街まで一緒に行こう。「らくだ」よろしく、死体を担いで山を彷徨うハンク。しかし死体は、相手をしているうちに喋るようになった。ハンクは死体に、「メニー」という名前を付けた。メニーは水筒になったり、コンパスになったりナイフにも狩猟道具にもチャッカマンにもなった。
なんだかんだで街に着いた二人。憧れのマドンナ・サラ(仮)(ウィンステッド)のお宅に迷い込み、メニーは死体として回収される。
いや、それでいいのか、俺! ハンクとメニーの、心温まる友情物語…!!


頭のチャンネルをどう合わせていいか分からないまま、シナリオが展開していく。死体なの?生き返るの?幻覚なの?ゾンビなの?ユニバーサルソルジャーなの?世界はどうなっているの? てな感じで、作品の世界観を掴みたくて先を観ずにはいられない。
死体との対話はメンタル的なものであり、実際は自己との対話にほかならない。
とかマトモなことも書けるけど、そんなことでまとめさせない整合性の無さを持たせて作品は終わる。結局、めちゃくちゃなハナシなのだった。どれくらいめちゃくちゃかというと、原作は三遊亭白鳥なんじゃないかと疑ってしまうレベル。スイマセン、白鳥さんの落語そんなに知りませんでした。
こんな作品を作った奇人はというと、ダニエルさんとダニエルさんのコンビからなる<ダニエルズ>とかいう芸人みたいなユニットで、これにダニエル・ラドクリフが乗っかってるのがまたふざけている。ダニエル・クレイグはスパイ活動が忙しくて無理かもしれないが、ジェフ・ダニエルズくらいは出てても良かったんじゃないかな…。
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キックボクサー/リジェネレーション Kickboxer: Vengeance

2020年10月18日 21時25分28秒 | 洋画>★★★
2016年/米/ジョン・ストックウェル監督/アラン・ムーシ ジャン=クロード・ヴァン・ダム デヴィッド・バウティスタ ジーナ・カラーノ サラ・マラクル・レイン ダレン・シャラーヴィ
2020年10月17日 TOKYO MXキネマ麹町〔ヴァン・ダム誕生前夜祭!〕

【あらすじ】
格闘自慢の金メダリスト、エリック・スローン(シャラーヴィ)が、プロモーターのハナシに乗ってタイで闇格闘技戦をすることになった。だがタイの闇格闘王トン・ポー(バウティスタ)に挑むも結果は惨敗、リングに死す。
これに憤慨したのが、弟カート(ムーシ)。殺しちゃうぞー!とトン・ポーの道場に乗り込んだものの、弟子ッコにも敵わないどころか銃殺すらままならない。やっぱ強くなるしかないかー。
ということで、エリックもお世話になったトレーナー、デュランド師(ヴァン・ダム)に弟子入りする。ロッキーとベストキッドと巨人の星みたいな修行をして、取り敢えず弟子ッコたちには勝てるようになった。闇格闘場で決着だ!果たしてカートは、バウティスタに勝利することができるのか…!?


で、今日がヴァン・ダム還暦のお誕生日なんだそうな。それを記念して、わざわざダイアナ・エクストラ・バナンザさんをお招きしての作品紹介がありました。読んでるだけだったけど。でもダイアナさんのバウティスタ愛は伝わったから満足だ。アタシもね、あの人に似てるってこないだ気付いたから、バウティスタ贔屓です。ラスボスではあるけれど、そんなに悪い奴としては描かれていなくてヨカッタ。きゃー!バウティスター!(そんなにか)
因みにこれ、ヴァン・ダム主演で1989年に作られた「キックボクサー」のリブートなんだそうな。こんなに午後のロードショーをチェックし続けてきて、未だに観ることが叶わないとは。おかしい。内容はほぼ同じ…というか、単純過ぎて変えようもないか。<50過ぎてもまだまだイケてる俺>を見せたい、ヴァンダミングナルシズムのタマモノ的作品。確かに、どっかの沈黙オヤジとは違うね。
とにかく難しいことが一切なく、ハナからケツまでひたすら筋肉見せびらかしアクションなので、そのスジが好きな向きには美味しい作品となっております。やっぱりバウティスタ!
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シンクロナイズドモンスター Colossal

2020年10月14日 21時09分41秒 | 洋画>★★
2016年/カナダ・スペイン/ナチョ・ビガロンド監督/アン・ハサウェイ ジェイソン・サダイキス ダン・スティーヴンス
2020年10月12日 日テレ映画天国

【あらすじ】
ニューヨークでリストラされて荒れ放題のグロリア(ハサウェイ)は、同居中の恋人ティム(スティーヴンス)に捨てられて郷里メインヘッドに帰った。同級生のオスカー(サダイキス)と再会し、彼の経営するバーでウェイトレスとして働くことに。
さて韓国ソウルでは、身長50メートル級の怪獣が出現。世界に衝撃が走る。ところが一番衝撃を受けたのは、誰あろうグロリアだった。アタシがあの公園のあの砂地に入るとソウルに怪獣が出て、アタシと同じ動きをするらしいぞ…!?
最初は面白がっていたグロリアも、死人が出てるとなると急に怖くなった。もう辞めます。しかしソウルにはもう一体、怪獣とどつき合うロボが出現していた。それは公園で一緒にじゃれあっていたオスカーで…。


なんじゃこりゃ。サダイキスはともかく、アン・ハサウェイでやることか!?
ていうか、ソウルはとんだとばっちりであった。やるなら渋谷にしとけよ。
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誘拐犯 The Way of the Gun

2020年10月07日 21時42分18秒 | 洋画>★★
2000年/米/クリストファー・マッカリー監督/ベニチオ・デル・トロ ライアン・フィリップ ジュリエット・ルイス テイ・ディグス ニッキー・カット スコット・ウィルソン クリスティン・レーマン ディラン・カスマン ジェームズ・カーン
2020年10月3日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
人生を落ちこぼれた二人の男、ロングボー(デル・トロ)とパーカー(フィリップ)。カネの臭いを嗅ぎ付け、護衛付きの代理母(ルイス)を誘拐した。しかし妊婦の雇い主チダック(ウィルソン)つーのは裏社会で黒いカネを取り扱ってるヤクザ者で、奥方(レーマン)やらボディーガード(ディグス)やら担当医(カスマン)やらも、どうやらもつれた関係にある模様。チダックは長年ヨゴレ仕事を請け負ってくれてるジョー(カーン)を頼み、子供の保護回収を命じた。
果たして代理母は、無事出産することができるのか。ところでその子は誰の子?血生臭くも埃っぽい銃撃戦、誘拐犯はカネを手にすることができるのか…!?


ネオ・アメリカンニューシネマといった風情。
なんかよく分からなかったが、もっかい観ようかな。取り敢えず、デル・トロがカッコ良かったので!
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トロールズ Trolls

2020年10月06日 21時52分39秒 | 洋画>★★
2016年/米アニメ/マイク・ミッチェル監督/(声)清水理沙 KENN まつだ志緒理 西谷修一
2020年10月3日 日テレ昼

【あらすじ】
<トロール>とは、ハッピーフォレストのハッピーツリーに住む、世界一ハッピーな生き物である。歌と踊りと、ハグをこよなく愛す。
しかし陰気な怪物ベルゲンが、トロールの捕食を学んだ。トロールを食べると、ハッピーになる!ベルゲンはハッピーツリーを隔離し、トロールを食べてハイになる祭り<トロールフェス>を行うようになった。
これに反旗を翻したのは、時の王ペピーだった。隠し通路を密かに掘り、トロールズは脱走に成功した。
20年の月日が流れ、ベルゲンの脅威は忘れられようとしていた。幼かったペピーの娘ポピー(清水)は女盛りとなり、日々歌と踊りとハグに興じていた。
だがその日は騒ぎ過ぎた。ベルゲンの料理人シェフに居処を暴かれ、友人たちを拐われたポピー。残された村人たちを隠し、シェフを追って仲間の救出に独り向かう。ところが村人たちの隠れ家としてシェルターを占拠された隠キャラブランチ(KENN)は、事態を早急に収めようとポピーを助けることになった。
なんだかんだでベルゲンの王城にたどり着いた、ポピーとブランチ。おともだちは王様(西谷)のお腹に入る5秒前、果たして二人は仲間を、トロールズを、そして全ての生き物たちを救うことができるのか…!?


ドリームワークスプレゼンツ。お世辞にも可愛いとは言えないキャラたちの、躁鬱冒険譚です。冒頭からいきなり、トロールは食べられるものとなるショッキングな展開。そこにグロさがないのがまた、残酷というか。ディズニーに対する対抗心かしら。
陽キャが善で隠キャは悪、みたいな構図に納得は出来ず。隠キャも陽気になってメデタシメデタシって、能天気にもほどがある。俺は断固、隠キャのぼっちを応援します!
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E.T. E.T. The Extra-Terrestrial

2020年10月05日 21時50分21秒 | 洋画>★★
1982年/米/スティーヴン・スピルバーグ監督/ヘンリー・トーマス ロバート・マクノートン ドリュー・バリモア ディー・ウォレス
2020年10月2日 日テレ金曜ロードSHOW!

【あらすじ】
宇宙人が一体地球に取り残され、エリオット少年(トーマス)に保護され宇宙に帰った。

みんな知ってるから、あらすじはこんなもんでいいか。
さすがに何度か観戦済みではあったが、それ故に記事にならずスルーしてきた作品である。名場面以外は忘れてる。
先日会った友人が「泣いた!」と言っていたものの、E.T.の造形がどうしても愛せず。俺がアレに遭遇したら、ホラーで失神する。子供は無敵だ。
エリオットの庇護欲剥き出しなお節介にイラつくし、正直面白くも何ともない…と思ったら泣いた。やっぱ泣くのかよ。ちょっぴり漏れちゃった。やだわ、歳取ると涙もろくて。
仲良くなったし、一生世話するから行くなと言いつつ、自分が郷里を離れるという選択を迫られるとあっさり拒否。スピルバーグ先生はさすが、コドモの身勝手を分かってらっしゃる。ひょっとして、子供に対する皮肉だったのだろうか。確か「未知との遭遇」では、乗ってたよな。※公式には、「両親の離婚を受け入れた」ことのメタファーなんだそうです。
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オリエント急行殺人事件 Murder on the Orient Express

2020年10月04日 21時42分00秒 | 洋画>★★
2017年/米/ケネス・ブラナー監督/ケネス・ブラナー ペネロペ・クルス ウィレム・デフォー ジュディ・デンチ ジョニー・デップ ジョシュ・ギャッド デレク・ジャコビ レスリー・オドム・ジュニア ミシェル・ファイファー デイジー・リドリー トム・ベイトマン オリヴィア・コールマン ルーシー・ボイントン マーワン・ケンザリ マヌエル・ガルシア=ルルフォ セルゲイ・ポルーニン
2020年10月3日 フジ土曜プレミアム

【あらすじ】
時は1934年。エルサレムでひと仕事終えた名探偵ポワロ(ブラナー)は、イスタンブールから西へ向かうオリエント急行に乗車した。
とこらが列車は雪崩に遭遇、脱線してしまう。立ち往生の密室状態で、今度は殺人事件が発生。ポワロは犯人特定を依頼され、渋々これを引き受けた。ところがこの事件は、証拠物件が多過ぎて逆に不可解なのだった。そしてかつての忌まわしい殺人、<アームストロング事件>に関わる人物の異常なまでの重複。いや容疑者あぶり出すっつーか、容疑者ばっかりで逆に不自然だろ! 果たして犯行の真相と、ポワロの運命は…!?


ポワロ作品なんてコンプしてんだろ、と思いきや、何とギラーミンの「ナイル殺人事件」しか観てなかった! ま、ミステリに興味はないからね。
観ると乗りたくなる、豪華列車の旅。豪華客船は海しか見られないけど、列車は車窓が楽しめるからいいよな。ま、鉄道PRも兼ねての商業作品なんでしょうけどね。
コンパートメントで独りノンビリぼんやり旅、憧れます。いつも独りだが…。
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