雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

050619 日々歌う

2005-06-19 21:36:47 | 日々歌ふ
ちちははの不仲を厭ふひとり娘(ご)の声ぞ届ける父の日だとて

二月の沈黙破る声の言ふ父の日だから電話ぐらゐは

父さんも元気さうだねと娘言ふ我がブログをば見くれおりなむ
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050619 題詠マラソンから

2005-06-19 12:00:27 | 題詠マラソン2005から
【17248】060:影 前になり後になりつつ二羽のカモ水面にゆるる花影の中(柳子)

 川岸から水面を覆うように桜が咲き乱れる下を、ふと見やれば番のカモが「前になり後になりつつ」、水面に映る「花影」が揺れる中をゆっくりと泳いでいる。
 情景がありありと目に浮かびます。この春、同じような情景をぼくも黄昏時の神田川で見たので、まるでぼくが自分で詠ったかのような既視感(デジャ・ヴュ)がありました。もちろんこんな風には詠えなかったのですが。


【17247】 059:十字 仄明く木の下陰にびっしりと十字に咲(ひら)くどくだみの花(柳子)

 これも上の歌と同じような不思議な感覚で読みました。
 ドクダミの花はぼくもいくつか詠みましたが、「仄明く」「咲(ひら)く」という表現は浮かびませんでした。なるほどぴったりの表現ですね。ぼくもこんな風に詠えたらと思いました。

【17241】 066:消 つぎつぎに生れては消ゆる言の葉とはぐれぬやうにメモ帳を持つ(中澤あけみ)

 わかります。この気持ち。でも、この「言の葉とはぐれぬやうに」という表現が新鮮なんですね。もしこれが「言の葉を忘れぬやうに」だったら、とても歌にはなりませんでした。たったひとつの言葉の使い方で歌になったりならなかったり、それがよくわかりました。
コメント (2)
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