雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

ことごとく天気予報をコケにして4

2008-08-31 23:44:39 | 日々写す



               ことごとく天気予報をコケにして空青あをと夏雲湧きぬ


         

                                    東京・赤羽の街角にて


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ことごとく天気予報をコケにして3

2008-08-31 23:42:53 | 日々写す



               ことごとく天気予報をコケにして空青あをと夏雲湧きぬ


         

                                    東京・赤羽の街角にて


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ことごとく天気予報をコケにして2

2008-08-31 23:40:14 | 日々写す



               ことごとく天気予報をコケにして空青あをと夏雲湧きぬ


         

                                        渋谷駅ビルにて


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ことごとく天気予報をコケにして

2008-08-31 23:13:23 | 日々写す



               ことごとく天気予報をコケにして空青あをと夏雲湧きぬ


 

                         「濱田庄司展」最終日に娘と訪ねた日本民藝館にて


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ヒルガオに似し可憐なる花

2008-08-31 18:43:39 | 日々写す



            名を知ればたちまち出逢ふものならむヒルガオに似し可憐なる花


           

                マルバルコウソウ(丸葉縷紅草) 小石川植物園にて


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080831 日々歌ふ

2008-08-31 18:39:08 | 日々歌ふ


名を知ればたちまち出逢ふものならむヒルガオに似し可憐なる花

ことごとく天気予報をコケにして空青あをと夏雲湧きぬ


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題詠blog2008<020:鳩>から

2008-08-30 16:22:52 | 題詠blog2008から

恐れずに近づかないで無防備に 私は鳩を食べたことがある(野坂 りう

<鳩食す習ひのなきをいぶかしむ中国人の生徒をりけり>
これは<020:鳩>の僕の出詠歌です。
10年ほど前、北京からやってきたひとりの中国人高校生が、遠足に行った日本平の駐車場で鳩が群れているのを見ながら、どうして日本人はこんなおいしそうな鳩を食べないのかと、ボソリとつぶやきました。
彼は夏休みに北京に帰った際に、お土産に食用の生きたサソリを持ち帰って飼っていると話して、僕を驚かせた直後のことでした。
俗に、中国人は「机と父親以外は何でも食べる」などと言われたりしますが、サソリも鳩もかとさすがに驚きました。

とすれば、おそらく中国では日本でのように鳩が人を<恐れずに近づ>いたりはしないのでしょう。
もちろん、サソリも。

その僕が、しばらくしてベトナムのハノイを訪れ、鳩を食べることになります。
子どもの頃に、お祭りの出店で雷魚釣りというのをしたことがありますが、ハノイ名物の一つに雷魚料理がありました。
半信半疑で食べに出かけてみました。
客はベトナム人だけの素朴な店構えでした。
ところが、ターメリックと現地ならではの野菜を山のように載せて七輪で焼いた雷魚は、絶品の味で僕たちを魅了したのです。
フォーはもちろん毎日のように食べましたが、なにかベトナムらしいものはほかにないかと探しているうちに、鳩料理が目につきました。
今度の店はけっこう高級そうな店構えだったのですが、残念ながら鳩料理のほうは雷魚のようにはいきませんでした。
どうということもない凡庸な味で、雷魚のようにぜひもう一度食べたいとはとても思えませんでした。
その後、ベトナムには2回行きましたが、南部と中部だけだったので、あのハノイの雷魚料理も食べることはできませんでしたし、鳩料理はもちろん食べていません。

それでも、僕は一度は鳩を食べています。
作者も<鳩を食べたことがある>というのですから、僕と似たり寄ったりのことかもしれません。

ともあれ、日本の鳩たちは僕や作者のような危険な人間がそ知らぬ顔をして街中を歩いているのを知りません。
それどころか、もしかして餌をもらえるかもしれないという甘い期待で、<無防備に>僕たちにも近づいてきさえします。
僕とちがって、作者は「平和の象徴」たる鳩を食べたことを残酷なことをしてしまったと後悔し、胸が痛むのでしょう。
そこで、鳩たちについこう言わざるをえないのです。

<恐れずに近づかないで無防備に 私は鳩を食べたことがある>

ことは、鳩だけの問題ではないかもしれませんが。

ちなみに、<野坂 りう>という作者の名前は、僕たち年配者にとっては、あの野坂参三の妻<野坂りょう(竜)>を思い出させて、一瞬ギクリとさせるものがありますね。

以下は、そのほかに気になった歌です

鳩胸の母と妹 わたくしは鳩のこどもぢやなかつたさうだ(村本希理子)
言いたくて言えないことがまたひとつ鳩尾あたりでのたりとうごく(青野ことり
いつせいに鳩立ちしあとしらじらと道はありたりわたくしのため(吉浦玲子


コメント (14)
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題詠blog2008<018:集>から

2008-08-30 11:25:15 | 題詠blog2008から

つばくらめチュピルルルとわら集め傾く店のしばし賑はふ (草蜉蝣)

ツバメの鳴き声が好きです。
いつだったか、道を歩いていたら頭上からふしぎな鳴き声が聞えてきました。
思わず頭(こうべ)を返して、空を見上げました。
その鳴き声の主は、ツバメでした。
2羽のツバメが電線に止まって、何ともいえない囀(さえず)るようなかわいらしい声でいつまでも鳴き交わしていました。
ツバメが虫を取りながら空中を流れるように飛んでは返す姿や、ヒナに餌を与える姿は、時おり見かけます。
しかし、ツバメの鳴き声を聞いた記憶はありませんでした。
子どもの頃からきっと聞いていたはずですが、僕の方に聞く耳がなかったのでしょう。
それにしても、実に愛らしい鳴き声でした。
正直なところ、ツバメってこんなかわいらしい声で鳴くのだと感動したものです。
<チュピルルル>
そうでした。
まさに、そうでした。
<チュピルルル>です。

僕が鳴き声を聞いたツバメたちは電線でしばしの休憩を愉しんでいましたが、この歌の<つばくらめ>は鳴きながらも健気に働いています。
<わら>を<集め>ての巣作りです。

ツバメたちはどうして人家の軒先に巣作りをするのでしょう。
人間から餌をもらうわけでもなく、ふしぎです。
天敵から身を守るためでしょうか。
しかも数千キロも離れた東南アジアからやってきて、毎年よく同じ人家の軒先に帰って来られるものだと、いつも感心します。
最近でこそ、ビルやマンションの<軒先>に巣を作っているのを見かけますが、やっぱりツバメの巣が似合うのは伝統的な日本家屋の庇の長い軒先です。

<傾く店のしばし賑はふ>

日本中に広がってしまった「シャッター商店街」。
そんな商店街のさびれた日本家屋の店が、思い浮かびます。
まだ細々と店は続けているのでしょうが、商売はすっかり<傾>いているのでしょう。
もしかしたら、もはや物理的にも店舗が<傾>いているのかもしれません。
その店の軒先に、<つばくらめ>が<チュピルルルとわら集め>て巣作りを始めたのです。
巣が完成すれば、卵を産み、孵ったヒナが巣立つまで、<つばくらめ>たちは休む間もなく虫を捕らえては巣に電光のように帰り、すぐまたまた狩りに出かけます。
店先にはフンも落ちますが、なんといっても生の営みによる活気が生まれます。
ヒナたちが育てば、人びともどれどれと覗いていきます。
しかし、それも<しばし>の束の間のことにすぎません。
ヒナたちが巣立ち、親鳥といっしょに南国に帰ってしまえば<賑は>ひは去り、残るのは<傾く店>だけです。

<つばくらめチュピルルルとわら集め傾く店のしばし賑はふ>

わづか31文字で、こうした懐かしくも哀しい情景が見事に浮かび上がってきて、素敵です。
<つばくらめ>の古語と<チュピルルル>というオノマトペの組み合わせも、ぴったりときまっているように思います。

以下は、そのほかに気になった歌です。

切り抜きを父が集めしその中に南田洋子の若き日のあり(梅田啓子
キッチンの床にこぼせし米粒を集めゐてふいになみだ湧きいづ(近藤かすみ

なお、順番をまちがえて<018:集>からが<019:豆腐>からの後になってしまいました。


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題詠blog2008<019:豆腐>から

2008-08-30 00:28:36 | 題詠blog2008から

辛いのが苦手な割りに好きなんだ麻婆豆腐とあなたの皮肉(イツキ)

毎晩、料理名人の吾妹の助手としていっしょに夕食をつくります。
ときどき、指示がいい加減だとか、聞いてなかったとかで、小競り合いが起きたりしますが、おおむね仲良くおいしい料理をつくって楽しんでいます。
その吾妹のもっとも得意とする料理の一つが、麻婆豆腐と麻婆ナスです。
実は今晩の夕食のメインディッシュも、麻婆ナスでした。
僕の友人からもらった自家栽培のとろけるようなナスが、ひときわ引き立ってこたえられませんでした。
今日は僕はピータン豆腐を任されていたので、麻婆ナスには直接手を出しませんでした。
とはいっても、麻婆ナスにも使う大量のニンニクとショウガのみじん切りにネギのみじん切りは、僕がつくりました。
包丁のキレがいまひとつでしたが、包丁を研ぐのは僕の仕事ですから文句は言えません。
麻婆豆腐のときは、これ以外に、豆腐の水切り、豆鼓(トウチ)のみじん切り、豆板醤や甜面醤、片栗粉の用意などが加わります。
味付けは、料理名人のカンです。
したがって、毎回微妙に味はちがいますがトモカクおいしいのです。

二人とも辛いのは大好きです。
吾妹は、基本的に物言いはストレートです。
時として、愚にもつかないダジャレと皮肉を言うのは僕です。
辛いものと麻婆豆腐大好きの吾妹が、果たして僕の皮肉まで好きかどうかは大いに疑問です。

<辛いのが苦手な割りに好きなんだ麻婆豆腐とあなたの皮肉>

こう言い切れる作者の若さが、まぶしいようです。
どうか、皮肉屋の彼とさらにおいしい麻婆豆腐をつくっていつまでも仲良く暮らされますように。


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綿花咲くを初めて見しも

2008-08-29 15:50:49 | 日々写す



               底紅にほのかな黄みも美しき綿花咲くを初めて見しも


           

                                    小石川植物園にて


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