画用紙の半分以上が屋根だったアキラが出した夏の宿題 (プラシーボ)
子どもの描く大胆不敵な構図の絵が思わず目に浮かびます。
アキラは作者の子どもでしょうか。
それとも小学校の教え子でしょうか。
多分、後者でしょう。
<画用紙の半分以上が屋根だった>そのステキ(不敵)な絵とそれを描いた子どもへの、愛情に満ちたたしかな眼差しが感じられます。
さりげない巧みな表現に感動しました。
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「省」と成り心なしか強く叩きおり自衛隊ヘリの爆音屋根を(蝉マル)
防衛庁の省への格上げ。
おそらくそれはアメリカと一緒に戦争をするための危険な一歩、なのでしょう。
その漠たる不安が、いっさいの観念的な表現なしにみごとに歌われています。