090228 日々歌ふ

人生のＵターンをば為して後ひと恋ふことの吾を訪ひけり

ひとつとは限らぬものを正解と教へ試すをテストといふや

017:解(髭彦）

ひとつとは限らぬものを正解と教へ試すをテストといふや

016:Ｕターン(髭彦）

人生のＵターンをば為して後ひと恋ふことの吾を訪ひけり

090223 日々歌ふ

中一の授業を今も忘れずと三十路を前に子らの言ひ呉る

知床で野生の保護に教へ子の取り組みをれば来る能はざり

090222 日々歌ふ

わがために定年祝し教へ子の百人集ふうれしからずや

最終の＜講義＞を為して立食のパーティーありて二次会ありぬ

十年の歳月流れ教へ子の大人となりし笑顔あふるる

ネコ缶を食みて学びし南北の格差の授業今も忘れずと

定年後本を書けよと教へ子ら勧めくれけりありがたきかな

花束をほどき器に盛りさせば深夜の居間に花の香流る

015:型（髭彦）

絶え間なき型（モデル）チェンジの誘惑に浪費強ひらる吾ら愚かに

090215 日々歌ふ

カタカナでイーハトーヴとふるさとに名づけ生きたる詩人のありき

食むことの煮ても焼きても能はざる有象無象の世にぞはばかる

絶え間なき型チェンジの誘惑に浪費強ひらる吾ら愚かに
（型＝モデル）

014:煮（髭彦）

食むことの煮ても焼きても能はざる有象無象の世にぞはばかる

013:カタカナ（髭彦）

カタカナでイーハトーヴとふるさとに名づけ生きたる詩人のありき

012:達（髭彦）

―＜加藤周一「提婆達多異説」（『夕陽妄語』Ⅱ）を読みて＞

仏陀にも異端のありて悪人と謗（そし）られ来る提婆達多（デーヴァダッタ）の