【29274】 010:線路 どれほどの会話が風になったろう道路と線路まじわるところ(佐藤弓生)
踏み切りを「道路と線路まじわるところ」と表現したところが、まずとても新鮮です。
遮断機が降りた踏切にはしだいに人が溜まっていき、会話をしながら電車の通過を待つ人たちもいます。
そこに電車がやってきて、轟音とともに風を巻き上げながら通っていきます。
その瞬間、もう誰の会話も聞えません。
これまでにいったい「どれほどの会話が風になったろう」。
ほんとうにそうですね。
踏切が悲惨な事故の現場ではなく、せめて人びとの「会話が風に」なるところであり続けますように。
踏み切りを「道路と線路まじわるところ」と表現したところが、まずとても新鮮です。
遮断機が降りた踏切にはしだいに人が溜まっていき、会話をしながら電車の通過を待つ人たちもいます。
そこに電車がやってきて、轟音とともに風を巻き上げながら通っていきます。
その瞬間、もう誰の会話も聞えません。
これまでにいったい「どれほどの会話が風になったろう」。
ほんとうにそうですね。
踏切が悲惨な事故の現場ではなく、せめて人びとの「会話が風に」なるところであり続けますように。