雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

青光る苔むす根をば

2008-05-31 23:32:00 | 日々写す



              降りやまぬ雨を恵みに青光る苔むす根をばわれは知りたる


 

                                                 六義園にて


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人影の途絶へし庭園(にわ)に紫陽花の5

2008-05-31 22:04:22 | 日々写す



            人影の途絶へし庭園(にわ)に紫陽花の色の深きよそぼ降る雨に


 

                                           アジサイ 六義園にて


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日々歌ふ0805(55首)

2008-05-31 21:50:37 | 日々歌ふ2008


080501
 萌え咲けるあらたないのち装ひて桜の花のちりにけるかも
 紅を帯びかれんに咲けるさくらをば豆と呼ばむか富士とよばむか
 宙に浮くオブジェ光りて銀の天球映すこの世を吾を
 (宙=そら、銀=しろがね)
 暮れ方の花のいろこそ妖しけれ赤紫にツツジ咲き満ち
 狂ほしきことにもあらむ新緑に池面を染めて木々の盛るは
080503
 六十路ゆく旅のけはしき憲法のいのち守らむ戦憎めば
                   *
 色のなほ深まりけりな雨にぬれオホムラサキの花は咲き満つ
080504
 北欧のふるさと偲び友建てし住ひ溶けこむ笠間の丘に
 橙のいろ際立ちてツツジ咲く笠間の里に芽吹きあふるる
080505
 魂奪ふ出会ひのあればまた訪ひぬ笠間、益子を器もとめて
 ひと目にてわれらが魂を焼きしめぬ佐藤和美の陶土なす皿は
 (陶土=つち)
 精妙な白磁・黒磁の魂うばふ大江憲一岐阜より来る
                 *
 山あひに棚田光りて農民の機械あやつり早苗植えゆく
 蜂吸へば蜜甘からむ芥子菜の黄に咲く花も菜の花と知る
 黄の花をふりさけ見れば笠間なる低き山にぞ湧きし雲かも
080506 
 めざむればガガガガガガと蛙鳴き笠間の朝に緑あふるる
 ホーフケキョ、ケキョケキョケキョとウグイスの青鳴き聞けばほほのゆるみぬ
080508
 ホウの葉を空に仰げば青あをとしわの染みゆく脳にあれよ
 (脳=なづき)
 吹く風に若葉そよげば木洩れ陽のゆらめくごとに緑照らしぬ
                 *
 丈高く繁る山ウド切りさきて食めばほろほろあをき味しぬ
080509
 百合の木のわれ待つ花ぞ葉隠れて恥らふごとに咲き初めにける
080510
 光琳の花にさきがけ紫のいろ深々とアヤメ咲きけり
080511
 一片の通達をもて教員の挙手、採決を石原都政禁じ来れり
 現役の校長ひとり行政に職場の自由守り抗ふ
 意にそまぬ意見を述ぶる権利をば認めぬかぎり人心乱る
 異論をば異端とみなし流しける血潮を思へ左右を問はず
 中国に北朝鮮にさ迷はむ亡霊いまだスターリンとふ
                  *
 紅白に芍薬咲けば繚乱と辺りはなやぐ独りわれゐて
 (紅白=べにしろ)
 マリアの名冠るアザミの凛としてあをき棘もち咲き立ちにけり
 忍冬の花なほ朱に鮮らけきはつなつ近きみどり背にして
080512
 ほの暗き池面に映る新緑を黄に染め照らしアヤメ咲きゐぬ
080513 
 光琳の群れ咲く花を偲ぶれどいま一茎のカキツバタ愛づ
 (一茎=ひとくき)
080515
 母逝きし命日となり犬養の事件忘るる五・一五に
                 *
 朱に紅にバラの色濃くわが胸に咲く日々かつてありしを思ふ
 (紅に=あかに)
 鬱蒼と繁る木の間に青あをとモミジ光りぬ木洩れ陽照らし
080516
 一輪の宙を仰ぎて陽に祈る水面に白く睡蓮咲きて
 (宙=そら)
080517
 朴の木の梢に白く咲く花の盛りのすでに過ぎしを惜しむ
 水の辺に緑の萌えて一輪の紫匂ふ花菖蒲咲く
080518
 猛き名の花にしあれど静もりて葉群に浮かび山法師咲く
 (葉群=はむら)
 暮れ方に紫つよき花群の色妖しくもわれに迫りき
 (花群=はなむら)
 草かげの岩を褥に野良猫の眠る眠りのつらくもあらむ
 (褥=しとね)
080519
 種運ぶうすくれなゐの羽浮かべ青葉モミジのはなやぎにけり
080520 
 陽に浮かぶ銀杏の若葉あをめるをひとりしみじみ仰ぐ幸知る
080522 
 虫捕りて花を守らむナデシコのくれなゐかなし萌ゆる緑に
 茫々と夢見るごとにシモツケの花咲き初めて風にゆれをり
080523 
 杜ふかくキリン模様に樹皮脱ぎて花梨の木々は夏を待ちゐぬ
 黄も深きセンダイハギに勝るとも劣らず咲きぬ花紫に
080525
 雨にぬれわが魂うばふそれとなき木々草々の緑深めて
080527
 深山にはかく秘めやかにアジサイの八重にぞ咲かむむらさき薄く
 ケガ癒えし脚を使ひてひさびさに走れば大地われにやさしく
080529 
 人影の途絶へし庭園に紫陽花の色の深きよそぼ降る雨に
 (庭園=にわ)
080530
 ほの暗き木の間隠れの池の端にサツキの紅くみどり彩る
080531
 降る雨にしとどに濡れし巨樹の根に小笹のいのち青く目に染む
 木製のベンチの美しく雨にぬれ静かに憩ふ訪ふひともなく
 (美しく=はしく)
 降りやまぬ雨を恵みに青光る苔むす根をばわれは知りたる


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木製のベンチの美(は)しく雨にぬれ

2008-05-31 20:20:01 | 日々写す



            木製のベンチの美(は)しく雨にぬれ静かに憩ふ訪ふひともなく


         

                                           六義園にて


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巨樹の根に小笹のいのち

2008-05-31 19:47:06 | 日々写す



             降る雨にしとどに濡れし巨樹の根に小笹のいのち青く目に染む


         

                                           六義園にて


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080531 日々歌ふ

2008-05-31 19:41:38 | 日々歌ふ


降る雨にしとどに濡れし巨樹の根に小笹のいのち青く目に染む

木製のベンチの美しく雨にぬれ静かに憩ふ訪ふひともなく
(美しく=はしく)

降りやまぬ雨を恵みに青光る苔むす根をばわれは知りたる


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TBとコメントを事前承認制にしました

2008-05-30 19:54:51 | Weblog

このところ、不快なTBやコメントが重なりましたので、やむを得ず事前承認制にしました。
ご不便かとは思いますが、よろしくお願いします。


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人影の途絶へし庭園(にわ)に紫陽花の4

2008-05-30 19:51:11 | 日々写す



            人影の途絶へし庭園(にわ)に紫陽花の色の深きよそぼ降る雨に


         

                                     アジサイ 六義園にて


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池の端にサツキの紅く

2008-05-30 19:47:31 | 日々写す



              ほの暗き木の間隠れの池の端にサツキの紅くみどり彩る


         

                                           六義園にて


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080530 日々歌ふ

2008-05-30 19:42:10 | 日々歌ふ


ほの暗き木の間隠れの池の端にサツキの紅くみどり彩る


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