麦秋の近きを思ふ青あをとビールの麦の穂波ゆれゐて
いろいろあって、23日(日)に走って以来、26日(水)と昨日30日(日)の2回しか走れなかった。
しかし、26日(水)は不忍池コースで12.6キロ。
そして、昨日30日(日)はなんと不忍池コースで17.8キロも走ってしまった。
110分強のゆっくりしたペースだったが、疲労も特になく、まだ走ろうと思えば走れたのである。
5月のトレーニングの成果は確実に挙がっているようだ。
筋トレもがんばったので、両日とも腕立て伏せは自己最高の70回。
体重も減り始め、身体も心なしか少し締まった感じがする。
この調子なら、6月6日の荒川土手10キロも楽しんで走れるだろう。
さらに、今後のトレーニングによってはハーフマラソンも夢ではないかもしれない。
5月は、昨日までで計14回、116.3キロを走ったことになる。
1回平均が8.3キロ。
月間100キロを越えたのは、実に20数年ぶりかもしれない。
退職直後、10キロを走るのが夢だった。
どうやら夢はその2倍になりそうである。
悠々と急ごう。
いつ死ぬかわからぬ齢になりたるを吾らに告げて友は逝きけり
*
―<「石田徹也―出版記念展及び五周忌展」(銀座・ギャラリーQ)を観て>
地の底のカナリアのごと息絶えし画家にぞあらむ石田徹也は
*
―<「石田徹也―僕たちの自画像―展」(練馬区立美術館)を最終日の2008.12.28に観て>
<僕たちの自画像>描き先立ちぬ石田徹也はカナリアのごと
(090111日々歌ふ)
―<NHK新日曜美術館「悲しみのキャンバス 石田徹也の世界」を驚き観て>
わが年齢の半ばに逝ける画家ありて石田徹也といふを忘れじ
(年齢=とし)
現世の秘めたる様相を描ききる若き異才のなぜに世を去る
(現世=うつしよ、様相=さま)
魂を削るがごとき画業ゆゑ三十路に果てけむ若き異才の
生き難き時代の様相を誰よりも石田徹也の描きて逝けり
炭鉱の地底にかつて飼はれゐしカナリア想ふ石田徹也に
(061225日々歌う)
不意打ちの敗血症に友の逝く抗癌治療の徒(あだ)となりてや
リンパ腫の転移の悪き報せかと携帯聞けば友逝きけると
*
雲南の旅を共にし丈高き友を襲ひぬ悪(にく)き病の
先行ける六十路の友を突忽に襲ひしことの他人事ならず
たたかひのつらさ深きを想ひつつはるかに願ふその勝利をば
(091212日々歌ふ)
リンパ腫の転移の悪き報せかと携帯聞けば友逝きけると
*
雲南の旅を共にし丈高き友を襲ひぬ悪(にく)き病の
先行ける六十路の友を突忽に襲ひしことの他人事ならず
たたかひのつらさ深きを想ひつつはるかに願ふその勝利をば
(091212日々歌ふ)
特攻の無残な死をば誰よりも強ひられ死にき上原良司は
特攻の野蛮な死をば誰よりも強ひられ死にき朝鮮学徒は
*
軽やかに悲しみ秘めて咲き歌ふモーツァルトとふ一重のバラは
純白の花の次第に紅さしてくれなゐ極むハコネウツギは
5月25日 ハコネウツギ(箱根空木)、新宿御苑にて