雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

050615 題詠マラソンから

2005-06-15 19:04:00 | 題詠マラソン2005から
【16970】010:線路 子を背負い線路に伏した日もあるとばっちゃんは言う豆をもぎつつ(水須ゆき子)

 祖母(または老婆)をばっちゃんというのは、富山辺りから秋田にかけての方言のようです。
 そのばっちゃんが孫娘(または孫のような娘)に昔の苦労話を畑で豆をもぎつつ、語る情景です。
 「子を背負い線路に伏した日もある」。
 孫娘なら、この背負われた「子」は自分の親ということになります。
 じっちゃんが飲んだくれだったのか、結核にでも罹って死んでしまったか、あるいは戦争に取られて死んでしまったか。
 いずれにしても、絶望のあまり子連れ鉄道自殺を試みた日もあったというのです。
 戦前か戦中かの「裏」日本や東北の貧しくきびしい生活を生き抜いてきた、ばっちゃんのことばの重さがずしんと響きます。
 さりげない「豆をもぎつつ」の結句がその重さをより深めていますね。
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050614 日々歌う

2005-06-15 00:06:17 | 日々歌ふ
晴れて咲け白く群れ咲けドクダミよ隠微な日蔭もはやなければ

長かりし嫌悪の日々をドクダミは便所の裏の日蔭で耐え来る

生の葉をサラダで食めとドクダミの出で来るハノイたじろぐ記憶
コメント (4)
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