聴くたびに庄司紗矢香のヴァイオリンの響きますます深くなりゆく
通俗のひとかけらなき楽なれどこころも身をも浸し包めり
知と詩(うた)のともにあふれて鳴り響く庄司紗矢香のヴァイオリンの音(ね)は
冴えわたるピアノ伴奏ありてなほ庄司紗矢香の楽の音深し
若き日のチョン・キョンファをも想ひつつ庄司紗矢香を聴き見入りけり
二十代半ばにしてぞかく深き音を奏でて紗矢香なりける
鳴り止まぬ拍手に応へアンコール五曲を重ねわれら満たしぬ
庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル(ピアノ:イタマール・ゴラン)
サントリーホール、090114、プログラムから