雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

060730 日々歌う

2006-07-30 01:52:46 | 日々歌ふ
<水府流太田派>なるの何者か半世紀前<平ノシ>覚ゆ

半世紀前、入学した中学の<海の家>は千葉の富浦海岸にありました。
ロクに泳げなかったぼくは、そこで先輩の大学生たちの厳しくも丁寧な指導によって、最終日には無事に遠泳までこなせるようになったのです。
ただし、覚えた泳ぎは<水府流太田派>の<平ノシ>という奇っ怪な(?)泳ぎでした。
明日から8月2日まで、その同じ富浦で行われる勤務校の中1<海の家>最終隊にピンチヒッターで参加することになりました。

10年ほど前には子どもたちと一緒に遠泳もこなしましたが、今回は<陸に上がったカッパ>役に徹します。
ようやく梅雨も明けて、子どもたちの元気な姿が見られることでしょう。

というわけで、しばらくブログの更新はお休みです。

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060729 日々歌う

2006-07-29 11:15:00 | 日々歌ふ


山脈に雲居湧き立つ鬼怒深く湿原求め吾妹と行けば
(山脈=やまなみ)



標高の尾瀬より高き山頂に突如緑の湿原開け



   

   木道の左右に広がる緑野にワタスゲ白く露に濡れをり



      

      目を凝らしちひさき花の黄に咲くを見れば彼方に池塘の光る
      (池塘=ちとう)



         

         沢蘭の目にもさやかな紅のちひさき花にこころ奪はる



湿原に驟雨の走り草花と池塘に埋もる人の気配の


                           photos by wagimoko

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060728 日々歌う

2006-07-28 23:28:57 | 日々歌ふ
奥鬼怒の川のほとりを徒歩ゆけば梅雨雲切れて天の青める
(徒歩=かち、天=そら)

手白なる沢辺の宿の入り口に咲き待つ花のヤナギランなれ

吹き渡る風の音聴きつ天に満つ星を仰ぎて湯にぞたゆたふ

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060727 日々歌う

2006-07-27 02:39:21 | 日々歌ふ
―<テルテル坊主替りに詠める>

鬼怒深き手白澤なる温泉にな降りそ降りそ梅雨の戻りて

吾妹と一泊で奥鬼怒の手白澤温泉に行ってきます。
本当は二泊して鬼怒沼湿原にも登り、ゆっくりしたいのですが、梅雨が長引いたのであきらめました。
どうか雨の降りませんように。

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060726 日々歌う

2006-07-26 23:58:34 | 日々歌ふ
ポレポレ>で三池の映画独り観てヤキトン喰らひホッピー飲りぬ

               *

讃岐なる長き眠りを経てぞ咲く蓮の花の色鮮らけき
(蓮=はちす)

東京を介して四国のをみならのブログ縁に知り合ひけるも

               *

国のため命を捨てよ奪へよと誰が名によりて命じ讃へぬ

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060725 日々歌う

2006-07-25 19:51:34 | 日々歌ふ
―<映画『ホタル』の主人公のモデル卓庚鉉(タク・カンヒョン、光山文博)少尉に寄せて>

特攻の前夜に歌ふアリランに託し託せぬ思ひを想ふ

                 *

五味太郎林明子の絵本らを今も忘れじ夜毎読めれば

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060724 日々歌う

2006-07-25 02:25:14 | 日々歌ふ
梅雨寒の雨の上がればヒグラシの声の谺す楠の木立に


夕方、やっと雨も上がり、家の前のうっそうと大楠の繁る公園で、ジョギングの準備運動と筋トレをしました。
空気は湿って重く、人気のない公園は楠の巨木に囲まれ、時おりカラスが啼くだけで静まり返っていました。
そこに突然、ヒグラシが鳴き始めたのです。
今年、二回目の<カナカナ>でした。
驚いたことに、それに続いてミンミン蝉の初鳴きが聞こえました。
さらに、今度はニーニー蝉の小さな鳴き声まで!
さすがにアブラ蝉やツクツクボウシの声はしませんでしたが、梅雨明けと本格的な夏の到来を待ちわびているような、蝉たちの声でした。

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060723 日々歌う

2006-07-23 15:06:21 | 日々歌ふ
―<駒場なる器商ふ草堂に、若き陶芸作家浜野マユミの染付を求めて詠める>

染付の色の深きを有田にて空しく探すときのありたり

古の伊万里の深き色合をつひに出だしぬ浜野マユミの

三十路にてかくも深き色合と絵付けなしうるをみなの座す

草堂で今年も会へば二鉢の染付求む浜野マユミの

六寸と八寸の鉢冴えざえと白磁に藍の映ゆるかなしも

求めたる染付鉢で昼餉食むジャージャー麺を吾妹と盛りて

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060722 日々歌う

2006-07-22 23:46:53 | 日々歌ふ
―<教へ子に招かれ、東大オーケストラのサマーコンサートを聴きて詠める>

学生のオケといえども今時のよく鳴り歌ひ<のだめ>を想ふ

名店の<赤鬼>に客あふれゐて三軒茶屋の迷路さまよふ

北陸の鯖のへしこの美味かれど常食むひとの血圧案ず

草履履き着流し姿でデイパック背負ふオヤジのケータイしをり

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060721 日々歌う

2006-07-21 10:17:45 | 日々歌ふ
やるせなき夢二が名づく宵待の花こそ合はめメマツヨイグサ

色濃くも文月に狂ふ紫の紛ふかたなき木蓮の花

               *

南米のチャベス革命報じたるNHKに魂を奪はる

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