晩秋（おそあき）にな咲きそ咲きそ可憐なるタチツボスミレよイヌノフグリよ
１１月２４日 イヌノフグリ（犬の陰嚢）、見沼自然公園にて
１１月２４日 イヌノフグリ（犬の陰嚢）、見沼自然公園にて
晩秋（おそあき）にな咲きそ咲きそ可憐なるタチツボスミレよイヌノフグリよ
１１月２４日 タチツボスミレ（立坪菫）、見沼自然公園にて
隣人の知らざるままに燃え上がる桜紅葉の屋根越しに見ゆ
１１月２３日 自宅屋上にて
隣家は古い大邸宅で、我が家はその裏手に建っている小さな４階建てのマンションです。
５階の屋上に上がると、隣家の大きな屋根越しに、ソメイヨシノの大木の桜紅葉が夕映えにそこだけ輝き、まるで燃え上がってでもいるかのようなスゴイ情景が見えました。
おそらく隣人はその情景を知らないでしょう。
隣の桜紅葉は本当に美しかったのです！！
風立ちて朴の黄葉（もみぢ）はカラカラと青空高く踊り奏でぬ
１１月２４日 ホオ（朴）の黄葉、見沼自然公園にて
今年は台風の被害で、多くの落葉樹の葉が傷んでしまいました。
朴の葉も例外ではありません。
それでも、大きくて丈夫な朴の葉です。
頭上高く、多少の傷はありますが、美しく黄葉して風に舞っていました。
カメラ手に遊ぶ野山で出会ひけりいまだ知らざる造化の妙に
１１月２４日 陽に透かすガマズミ（莢蒾）紅葉、見沼自然公園にて
見沼自然公園の池畔にガマズミが紅葉していました。
太陽の光を浴びて、裏面からマクロで撮るとなんとも美しい紋様が影とともに浮かび上がります。
強風とたたかいながらも、何とか撮れた一枚です。
よくぞまあまた来てくれぬ鴨たちよはるか北から苦難の国へ
１１月２４日 見沼自然公園にて
つい１週間前には、留鳥のカルガモしか見かけなかった見沼田圃に、渡りの冬鳥たちが戻ってきていました！
オナガガモ、マガモ、ヒドリガモなどなど。
一年ぶりだというのに、エサをくれる人間を恐れることもないその姿に、彼らが去った今年の春以来のこの国の苦難を思い、よくぞまあまた来てくれたと感激しました。
柿の実のたわわに実り青空に光る秋こそ秋の秋なれ
１１月２４日 見沼田圃にて
見沼自然公園から加田屋川沿いを歩き、そこからまた見沼自然公園に帰る途中に、かつて柿渋を採るために植えたという渋柿が１０数本も、畑の畔にたわわな実を実らせて秋の青空を背に美しく光っていました。
箱根なる旧き道をばたどりゆき苦難偲びぬ天下の嶮の
１１月２２日 箱根旧街道猿滑り坂にて
職場で２年先輩だった元国語教師のＮさんは、数十年にわたって芭蕉の「奥の細道」を中心とする足跡を追う旅をつづけ、昨年、その集大成ともなる本を自費出版しました。
今は、芭蕉の西への足跡を追っています。
今回、芭蕉も越えた天下の嶮の一部残された箱根旧街道をぜひ歩きたいというので、同行しました。
１時間半ほどでしたが、苔むした石畳のかなり急峻な山道をたどり、往時の旅の苦難を偲びました。
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