雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

気鋭の歌人大松達知さんに髭彦が詠まれていました

2009-08-31 19:28:11 | 日々歌ふ

一冊の人と呼びたきくちひげのあごひげのほほひげの老教師去る

元同僚のおおまつさんのブログを覗いたところ、彼の加わる同人短歌誌の最新号に出した12首の写真が載っていた。
その3首目が、上記の歌だ。

どうみてもこの「老教師」は、僕のことである。
「一冊の人と呼びたき」か。
なんとなく気恥ずかしい。
「くちひげのあごひげのほほひげの」という3段重ねの髭形容は、さすが英語教師のおおまつさんならではの表現で、おもしろい。

半世紀近く前、髭にはmustache(口ひげ)・beard(あごひげ)・whiskers(ほほひげ)の区別のあることを知った。
まさか、その後自分がその3種ともはやすとは思いもしなかった。
30代半ばで髭をはやし始めたときは、whiskersは剃っていたし、髭も黒かった。
しかし、65歳でこの3月に定年退職した頃、whiskersもふくめた髭はすでに髪の毛よりもはるかに白くなっており、まさに「老教師」の風情であったにちがいない。

おおまつさん、密かなはなむけの歌、ありがとう。


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090831 日々歌ふ

2009-08-31 17:07:27 | 日々歌ふ

民(たみ)勝つと言ひ切ることをためらひぬ自公敗れて民主の勝てど

勝利せる民主の民に潜みゐる自民の民を民(たみ)よ忘れじ

ムダ遣ひなくすと言へど軍事費に触るる勇気を民主持たざる

of・forにbyこそありてゆるぎなき民が主(あるじ)の政治とならむ

ともはあれ自公の政治音立てて崩れ去りゆく音を味はふ(090830日々歌ふ)


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090830 日々歌ふ

2009-08-30 23:27:52 | 日々歌ふ

ともはあれ自公の政治音立てて崩れ去りゆく音を味はふ


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前半快調、後半バテバテの12.6キロ(日々走る)

2009-08-28 23:49:41 | 日々走る

2日おいて走った。

昨27日(木)は、午後から定例「見沼野の花教室」で、炎天下の見沼田んぼを3時間ほど歩いた。
農薬を使わない田んぼの畦で、アブノメ(虻の目)というごく珍しい花を僕が見つけた。
もちろん、それと知ってのことではない。
見たことのないとても小さな花を見つけて、Y先生に尋ねたところ、それが長年Y先生が探し求めていたアブノメ(虻の目)だったのである。
その後、Y先生の高妹Hさんはオオカラスウリを見つけた。
普通のカラスウリと違う葉の色に気づいてのことだった。
午後の陽射しの中でまだ花をいくつか咲かせ、繁った葉群をまさぐるとびっくりするような大きな実がなっていた。

夜は、在米24年になる大阪出身のAさんが訪ねてきた。
吾妹がAFSで高校時代に留学した時のホストマザーが、その後カリフォルニア大学の経営学の教授となり、Aさんはその下でMBAを取ったという縁での長いつきあいである。
Aさんは、その後、単身アメリカで企業家・投資家として活躍し、著作も多数に上る才女だ。
最近著の『欲張りで懲りないアメリカ人』(祥伝社新書)は、不動産投資家としての体験に裏打ちされた、アメリカ資本主義の病理を抉ったユニークな本である。

今日は昨日以上に暑さがぶり返したが、湿度はそれほどではないし、夕方になると風も涼しい。
ということで、調子に乗って走った。
不忍池を3周半するまでは、いつになくストライドも伸びて実に快調であった。
ところがところが、その後、上野公園に上ってからはバテバテ。
結局、なんとか帰り着いたものの、タイムは87分。
いつになく疲れた。

教訓。
調子に乗るな。

道はまだまだ遠い、のである。


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090828 日々歌ふ

2009-08-28 09:48:23 | 日々歌ふ

PC(パソコン)の前に座れば愛猫の乗り来て邪魔す喉を鳴らして

睦言を猫語で交はす人ならば八十路過ぎゐむ愛猫ハルと


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山中湖のツリフネソウ(釣舟草)

2009-08-27 23:43:34 | 日々写す

             富士見つつ野の花見れば天地(あめつち)のいづこに吾の立つかを思ふ


           

                     ツリフネソウ(釣舟草) 8月15日、山中湖芙蓉台にて


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富士は不二なり 6

2009-08-27 22:37:02 | 日々写す

                その姿日々刻々に変へゆけど富士は不二なり見れば見るほど


 

                                              8月16日、山中湖芙蓉台にて


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早すぎる秋風の中、順調の12.6キロ(日々走る)

2009-08-26 18:31:14 | 日々走る

一日おいて、昨日また12.6キロを走った。

3日前、1週間ぶりで走った後、足腰に多少重さが残ったが、幸い筋肉痛にもならず、昨日には足腰の重さもまったくなくなった。
しかも、天候はまるで秋のような気温と湿度である。
風は冷たいほどだ。

走ってみれば、その天候も味方し前回とはまるでちがって身体が軽い。
不忍池で、3周半どころかそのまま後2周して初めての15キロに挑戦しようかと、誘惑に駆られたほどだ。
が、やめた。
久しぶりに12・6キロを走ったばかりで、調子に乗るのはよくない。
15キロに挑戦するのは、これから秋口にかけて12.6キロを一日か二日おきぐらいでコンスタントに走りこみ、それが順調に仕上がってからの話だ。
タイムは84.5分。

実は、体調もいいので今日も走ろうかなと密かに思っていた。
その前に、久しぶりに小石川植物園に行って少し樹木の勉強をしようと思い、仕事部屋の吾妹に声をかけると、「今日はお芝居に行くんだから、遅くならないでね」と言われ、今日だったっけとビックリした。
そういえば、吾妹の上の妹のヒロちゃんから誘われていて行くことになっていたのを、手帳に書くのを忘れていたのだ。
S区でヒロちゃんが関与している子育て支援NPO「おばちゃんち」の主宰者ミコちゃんの娘さんで、女優の渡辺真起子さんが出演する、龍昇企画公演『モグラ町1丁目』という芝居である。
神楽坂で、7時半からだ。

2時過ぎに植物園にでかけ、帰ってきたのは5時近く。
そろそろ出かける時間だ。
というわけで、今日は走れない。


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拙歌八首選 by理阿弥さん

2009-08-26 11:05:03 | 日々歌ふ

理阿弥さんが、僕の題詠歌からの八首選をご自分のブログ「車止めピロー」に載せてくださいました。
ありがとうございます。

                    *

髭彦さんの歌から8首。


092:夕焼け
血の色に空の染まれど夕焼けにあらざる日々の未だ絶えざる

078:アンコール
民の血を吸ひて赤きかクメールの地にぞ訪ねきアンコールワットを

063:ゆらり
つり橋のゆらりゆらりとゆるるごと暮らしのゆるる心のゆるる

058:魔法
湯を保つたかが壜にぞ魔法とて形容なせしこころを偲ぶ

053:妊娠
妊娠をもたらすことの生涯にひとたびにして子もひとりなり

040:すみれ
鉢植ゑのすみれの花とわが職の共に終りて春の深まる

031:てっぺん
てっぺんのさびしくなれる頭をばザビエル禿げと呼びしひとあり

024:天ぷら
亡き母の揚ぐる天ぷら美味なれど母食まざりき油に負けて



58番。
「高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない」by A.C.クラーク(昨年亡くなりました・・・)。
魔法瓶が輸入されてきたのは、ちょうど百年前のことだそうです。
お茶が冷めない容器なんてそんな自然に反したもの、初めて見れば
ビックリしますよね、マジック以外のなにものでもない(笑)。
今でこそ、超伝導で浮遊する物体なんかを見たって驚かないような時代になりましたけど。
ちなみに「魔法瓶」、最初は商標だったんだとか。

78番。長い長いカンボジアの内戦。
恐怖政治で統治した独裁政党のことも念頭に詠まれた一首と思います。
十数年前にやっと和平を迎え、しかしその爪あとが地雷や不発弾の形で
影を落としていることなど、日本に居る私たちにはとても実感しにくい。
そして世界には未だに争いあっている地域があることも。
情報だけは容易に手に入る時代ですが、本当に「知る」ためには、
それぞれの地を訪ねるしかないのかもしれない。
しかし判っていてもそれはなかなか出来ないことです・・・。

 看板に仏蘭西支配の名残あり落日の赤クメール・ルージュ (拙作)


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拙歌七首選 by麦太朗さん

2009-08-26 10:36:07 | 日々歌ふ

麦太朗さんが、僕の題詠歌からの七首選をご自分のブログ「麦太朗の題詠短歌」に載せてくださいました。
ありがとうございます。

                   *

題詠blog2009を走り終えた方々の歌からお気に入りを選んでいます。

髭彦さんの百首歌の中からお気に入りを七首選んでみました。
☆マークを付けた歌がいちばんのお気に入りです。


023:シャツ
学校にいまだ棲みゐて赤シャツも野だいこなどもしぶとかりけり

026:コンビニ
卒寿越え独り暮せる師は言ひぬコンビニなくば生くる能はずと

069:隅
金色(こんじき)の巨大なウンコ見上げつつ笑ひ下りぬ隅田の川を

085:クリスマス
われもまたクリスマスには吾子(あこ)のため俄か聖者となりにけるかも

089:テスト
亡き母の八十路を過ぎてうなされきあはれあはれよテストの夢に

☆095:卓
円卓の歴史彩る騎士たちよ中華料理よ回転寿司よ

100:好
甘きもの好む恩師はささやきぬ「アンコの海でのたうちまはらむ」と


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