東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

大ヒット作を遅れて読むのが趣味な私・・・

発売され２００万部を売り上げ。
映画やドラマになったので。
ほんとうに「いまさら」なんですけど・・・。

読んでみました

東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン　　リリー・フランキー著　扶桑社　

映画の宣伝ダイジェストで。オカンが病気になって死んでしまうのがわかっていたので・・・。
まだ、キツイかな。まだ、読めないかな・・・とか思いながら、ページをめくっていましたが。
そのまま、本の世界に、引きずり込まれて、最後まで、読んでしまいました。

東京タワー・・・小学校の修学旅行で行ったよね。たぶん

本の帯に「号泣します」とのコメントが多かったのですが・・・。

つい最近。義母を同じ病気で見送った私は。
病院でのいろいろな出来事や。葬儀でのいろいろな出来事や。
あれもこれも重なる部分が多すぎて・・・。
素直に泣ける・・・というよりは、いろんな感情がごちゃ混ぜになって、泣けませんでした。
愛おしい人の「死」をとりまく雑多な事への「怒り」が、まだ、生々しいのかもしれません。

あばれはっちゃく（ダンナ）も。リリーさんと同じように、病室で母を看取りましたが。
いろいろ思うところがあっても。でも、何も言わなかった思いが。
リリーさんの言葉を借りて、伝わってきたような気がしました。

「昭和は良かった！」なんて声をよく聞きますが。
この本が２００万部も売れた・・・この本を読んで、涙する人がたくさんいる今の時代も。
すてたもんじゃないなぁ～・・・と思います

オカンの漬けたナスのぬか漬とおにぎり。
リリーさんも、オカンのまわりの人達も、一生、忘れないと思います。

娘に。
「お母さんの料理で、一番好きなのは？」と、試しに聞いてみたら。

「うーん。チーズケーキとぉ～。アップルパイとチョコレートケーキ」

・・・甘味ばっかりじゃん

「ほらさ。おかずでさ。どうよ。」

「うーん。卵焼きご飯」←休みの朝、面倒なときに作る、卵掛けご飯をフライパンでホットケーキみたいに焼いただけのヤツ！

・・・。料理、頑張ろう・・・