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どうも「地球温暖化」をめぐる話にはわけわからんのが多い。
最近では、こんなニュースが出た。
温暖化説反対派に巨額助成/米科学者らがエクソン批判(四国新聞2007/01/04 11:15)
http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/article.aspx?id=20070104000170
【ワシントン3日共同】米石油大手エクソンモービルが、化石燃料の燃焼で地球温暖化が起きるとの説に反対する団体に7年間で約1600万ドル(約19億円)の資金を提供していたとする報告書を「憂慮する科学者同盟」(本部ワシントン)が3日、発表した。
ロイター通信によると、エクソンモービルの広報担当者は「公共政策を研究するさまざまな団体を支援しており、団体の見解を縛ってはいない」と反論している。
報告によると、同社は1998-2005年にかけ、人間の活動によって温暖化が引き起こされているとの説に反対する43団体のネットワークに対して研究費など約1600万ドルを助成した。
科学者同盟は「たばこ業界が肺がんとの関係を否定する研究に助成したようなやり方だ」と強く批判している。
これに関しては、随分前から「グリーンピース」っていう環境団体が採り上げていて、「やっぱしね」という感じだったが…
「エクソンモービル 不正工作の10年」
http://zerowaste.jp/campaign/climate/esso/exxon10years.pdf
これを見ると、31もの不正工作がひたすら紹介されていて、なんかすごい。
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>同社の戦略には 次の2 つの柱があることがわかるはずである。
>◆ 気候変動に関して、広く受けいれられ、定着している科学的知見の根拠を否定する
>◆ 地球温暖化対策の実施が経済に与える影響について、大衆と政策立案者の認識を誤った方向へと計画的に導く
>2001 年 7 月、ボンにおいて、国際社会はついに京都議定書を施行する規則について合意し、準備が整ったわけだが、世界最大の二酸化炭素排出国であるアメリカの大統領ジョージ・W・ブッシュはいまだに批准を拒んでいる。その背後にはエクソンモービル社を始めとする石油産業のロビー活動がある。
うーん、またそんなエゲつないことばっかりして許せん!と単純に考えると憤ってしまうが、どうもそれだけでは終わらなさそうな感じも…
当ブログの過去エントリー「穀物の価格が上がってるのはなんで?」に書いたとおり、ブッシュは2006年1月の一般教書演説でこんなことをのたまっている。
>米国は、「先端エネルギーイニシアティブ(Advanced Energy Initiative)」として、エネルギー省におけるクリーンエネルギー研究予算の22%増加を実施し、技術革新を図って、2025年までに中東からの石油の輸入の75%以上を代替エネルギーで補うことを目標とする。
これって、エクソンモービルにとってはかなりイヤな政策じゃないのかな?ブッシュとつるんでる割には、そんな事やらしちゃっていいのかよ、という感じもする。
そもそも「地球温暖化」の最大の原因がCO2の過剰排出にある、ということ自体は、かなり疑わしいのでは?なんて思っている。
地軸の傾きと公転周期の関係とか、マントルオーバーターンが関わってるとか、海水温上昇によるメタンハイドレート(温室効果がCO2の21倍もあるメタンの固体)の気化だとか…いろんな説があるようで、しかも地球はこれから冷えてくるから温暖化して丁度いいのだ…とか、土中微生物が大量のCO2出してるから人間が排出規制したっておっつかない…、とかなんとか言ってる学者もいるそうだ。うーん、でもどれも証拠不十分な感じ。
なのにCO2排出が規制され、その上その「排出権」とやらを取引する市場なんかが流行っていたりするんだからわけがわからない。
ブログ『自然の摂理から環境を考える』さんの「排出権を巡る駆引き」http://www.sizen-kankyo.net/blog/2006/12/000064.html
を見ると、どうも背景に南北問題が横たわってる感じ。
先日の新聞には、CO2海底貯留に新しい技術が開発されたなんて記事があったが(海底にある特定の鉱物と反応させることで、従来のものより安定性を高める方法だったと思う)、排出権取引で儲かってる立場の連中からは「そんな方法が許されたら相場が下がる」ってなもんで反対にまわっているそうな。大気中に放出するCO2を減らすのが目的なのに、「排出権の相場」がどうのこうのって、ほんまにCO2が温暖化の原因ならそんなん言ってる場合なのかな?なんて素朴な疑問を持ってしまう。
2006年の4月30日にやってたNHKスペシャル「同時3点ドキュメント:煙と金と沈む島」なんかを見ると、京都議定書にサインもしてないアメリカの一企業が、排出権取引で稼ぎまくっているそうではないか…(なんのこっちゃ)。その番組に出てきた中国の重慶にある炭鉱では、ガンガン温室効果ガスを排出していて、日本の商社が入り込んでメタンガスの排出削減技術の提供と引き換えに二酸化炭素排出権を買い取ったりしていた(?)が、それでもガンガン経済成長している中国の温室効果ガスの排出が減ってるとはどうしても思えない。そして、ツバルという小国は、温室効果による海面上昇のため国土が海に沈もうとしている。
上の画像はこのサイトより
http://www.oikura.co.jp/ecoreport/eco026.shtml
番組に出てきたアメリカの排出権取引企業の社長は「資本主義経済こそが地球環境を救うのです」と述べていたが、「そうかなぁ…」としか思えない。「排出権」とかいう概念を捏造して取引していること全体が極めて観念的でナンセンスに思えてしまう…(そのやり方を提唱した学者は「ノーベル経済学賞」を受賞したそうだが)。
エクソンモービルの「情報操作」も問題だけど、なんか全体を規定している「パラダイム」そのものに問題があるんじゃないの?と思ったのであった。
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最近では、こんなニュースが出た。
温暖化説反対派に巨額助成/米科学者らがエクソン批判(四国新聞2007/01/04 11:15)
http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/article.aspx?id=20070104000170
【ワシントン3日共同】米石油大手エクソンモービルが、化石燃料の燃焼で地球温暖化が起きるとの説に反対する団体に7年間で約1600万ドル(約19億円)の資金を提供していたとする報告書を「憂慮する科学者同盟」(本部ワシントン)が3日、発表した。
ロイター通信によると、エクソンモービルの広報担当者は「公共政策を研究するさまざまな団体を支援しており、団体の見解を縛ってはいない」と反論している。
報告によると、同社は1998-2005年にかけ、人間の活動によって温暖化が引き起こされているとの説に反対する43団体のネットワークに対して研究費など約1600万ドルを助成した。
科学者同盟は「たばこ業界が肺がんとの関係を否定する研究に助成したようなやり方だ」と強く批判している。
これに関しては、随分前から「グリーンピース」っていう環境団体が採り上げていて、「やっぱしね」という感じだったが…
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>同社の戦略には 次の2 つの柱があることがわかるはずである。
>◆ 気候変動に関して、広く受けいれられ、定着している科学的知見の根拠を否定する
>◆ 地球温暖化対策の実施が経済に与える影響について、大衆と政策立案者の認識を誤った方向へと計画的に導く
>2001 年 7 月、ボンにおいて、国際社会はついに京都議定書を施行する規則について合意し、準備が整ったわけだが、世界最大の二酸化炭素排出国であるアメリカの大統領ジョージ・W・ブッシュはいまだに批准を拒んでいる。その背後にはエクソンモービル社を始めとする石油産業のロビー活動がある。
うーん、またそんなエゲつないことばっかりして許せん!と単純に考えると憤ってしまうが、どうもそれだけでは終わらなさそうな感じも…
当ブログの過去エントリー「穀物の価格が上がってるのはなんで?」に書いたとおり、ブッシュは2006年1月の一般教書演説でこんなことをのたまっている。
>米国は、「先端エネルギーイニシアティブ(Advanced Energy Initiative)」として、エネルギー省におけるクリーンエネルギー研究予算の22%増加を実施し、技術革新を図って、2025年までに中東からの石油の輸入の75%以上を代替エネルギーで補うことを目標とする。
これって、エクソンモービルにとってはかなりイヤな政策じゃないのかな?ブッシュとつるんでる割には、そんな事やらしちゃっていいのかよ、という感じもする。
そもそも「地球温暖化」の最大の原因がCO2の過剰排出にある、ということ自体は、かなり疑わしいのでは?なんて思っている。
地軸の傾きと公転周期の関係とか、マントルオーバーターンが関わってるとか、海水温上昇によるメタンハイドレート(温室効果がCO2の21倍もあるメタンの固体)の気化だとか…いろんな説があるようで、しかも地球はこれから冷えてくるから温暖化して丁度いいのだ…とか、土中微生物が大量のCO2出してるから人間が排出規制したっておっつかない…、とかなんとか言ってる学者もいるそうだ。うーん、でもどれも証拠不十分な感じ。
なのにCO2排出が規制され、その上その「排出権」とやらを取引する市場なんかが流行っていたりするんだからわけがわからない。
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先日の新聞には、CO2海底貯留に新しい技術が開発されたなんて記事があったが(海底にある特定の鉱物と反応させることで、従来のものより安定性を高める方法だったと思う)、排出権取引で儲かってる立場の連中からは「そんな方法が許されたら相場が下がる」ってなもんで反対にまわっているそうな。大気中に放出するCO2を減らすのが目的なのに、「排出権の相場」がどうのこうのって、ほんまにCO2が温暖化の原因ならそんなん言ってる場合なのかな?なんて素朴な疑問を持ってしまう。
2006年の4月30日にやってたNHKスペシャル「同時3点ドキュメント:煙と金と沈む島」なんかを見ると、京都議定書にサインもしてないアメリカの一企業が、排出権取引で稼ぎまくっているそうではないか…(なんのこっちゃ)。その番組に出てきた中国の重慶にある炭鉱では、ガンガン温室効果ガスを排出していて、日本の商社が入り込んでメタンガスの排出削減技術の提供と引き換えに二酸化炭素排出権を買い取ったりしていた(?)が、それでもガンガン経済成長している中国の温室効果ガスの排出が減ってるとはどうしても思えない。そして、ツバルという小国は、温室効果による海面上昇のため国土が海に沈もうとしている。
上の画像はこのサイトより
http://www.oikura.co.jp/ecoreport/eco026.shtml
番組に出てきたアメリカの排出権取引企業の社長は「資本主義経済こそが地球環境を救うのです」と述べていたが、「そうかなぁ…」としか思えない。「排出権」とかいう概念を捏造して取引していること全体が極めて観念的でナンセンスに思えてしまう…(そのやり方を提唱した学者は「ノーベル経済学賞」を受賞したそうだが)。
エクソンモービルの「情報操作」も問題だけど、なんか全体を規定している「パラダイム」そのものに問題があるんじゃないの?と思ったのであった。
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