米中央情報局(CIA)による自民党への資金提供については、94年に米紙ニューヨーク・タイムズが報道したことがあるが、公文書で確認されるのは初めてだそうだ。しかも、野党の一部にまで資金が及んでいたということが明らかになった。
米ソの冷戦が本格化した当時、日本を共産圏への「防御壁」として利用しようと、自民党への支援に加え、左派勢力を分断する露骨な内政干渉まで行った米秘密工作の実態が、ようやく明らかになろうとしている。
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まあ、そんなこと、知ってる人はとっくに知ってたんだろうが、「公然のヒミツ」というやつだったのだろう。
しかし、CIAによる野党の内部分裂工作によって民社党ができていた、なんてのはさすがにちょっと驚いた。
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【ワシントン=共同】
>米中央情報局(CIA)が1950年代から60年代にかけて、日本の左派勢力を弱体化させ保守政権の安定化を図るため当時の岸信介、池田勇人両政権下の自民党有力者と、旧社会党右派を指すとみられる「左派穏健勢力」に秘密資金を提供、旧民社党結党を促していたことが18日、分かった。同日刊行の国務省編さんの外交史料集に明記された。同省の担当者によると、日本政界への秘密工作を米政府として公式に認めたのは初めて。
>米ソ冷戦が本格化した当時、日本を反共の「とりで」にしようと、自民党への支援に加え、左派勢力を分断する露骨な内政干渉まで行った米秘密工作の実態が発覚。日本の戦後政治史や日米関係史の再検証にもつながる重要史実といえそうだ。(中略)
>CIAは59年以降「左派穏健勢力」を社会党から分断し、「より親米で責任ある野党」の出現を目指した「別の秘密計画」を展開。民主社会党(後の民社党)が誕生する60年には、計7万5000ドルの資金援助を行い、秘密工作が打ち切られる64年まで同額程度の支援が続けられた。(後略)
2006/07/19 01:52 【共同通信】
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政権に敵対する側も「アメリカの犬」じゃないと気がすまない…というのは、別に今に始まったわけじゃないということだ。
戦後の日本人の価値観(パラダイム)は、こうしたアメリカの秘密工作や洗脳の影響を下にあるということを、あらためて認識しておいたほうがいいだろう。