にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

「ロイマタ伝説の島」 NHK世界遺産からの招待状~バヌアツ

2014年11月01日 | 丸ちゃん日記

http://psyche.nikki-k.jp/n.k/AreaNumber.9500.GenreNumber.72.SI.lOG3 より

画像は、溝田正行の世界 より

 
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「ロイマタ」の島

バヌアツの村々には、争いが絶えなかった。
小さな島だというのに、人々は限られた作物を奪い合っていた。
村は小さな「国」となり、村の男たちは「兵士」となって殺しあった。
村の違いは「生物」の違いとなり、

人々は殺した「敵」を野生の豚と同じように喰うようにさえなった。

長い長い昔のある日、バヌアツの地に「ロイマタ」という、男が現れた。
ロイマタは、人々が殺し合い、食い合うことに、辟易としていた。
どうして同じ島に生まれた人々が、争わなければならないのか、考えた。
彼はひとり、島の外の誰も住めない「死の地」に赴いた。
其処は、白い石灰岩に覆われた不毛の地で、何の食物も育たない。
その地に、ロイマタはひとりで住んだ。
彼は飢え、乾き、動けなくなった。
或夜、彼は「死の地」に住む先祖の霊に触れそうになった。
彼等は、ロイマタに言った。

『この地に、争いはない。
この地には、何もないからだ。この地にはどんな食べ物も育たない。
この地には、人と奪い合う、どんなモノも・ないからだ。』

ロイマタは這うように「死の地」を抜け、島に帰った。
村の人々は、驚いた。

死んだと思ったロイマタが帰って来たうえに、

彼の体は別人のように痩せ細り、「白く」なって・いた。
長い間、石灰の上に寝起きしていた彼の体は、知らぬ間に「白く」なっていたのだ。

彼は、自分の家を焼き、自分の所有していたかけがえのない豚を殺した。
そして、言った。

「自分はもうじき、先祖達の地に赴くだろう。
その前に自分の一番大切な豚を、皆に振る舞いたい。
村々を越えて、このバヌアツに住む全ての人に食べて欲しいからだ。
人々に豚を喰いに集まるように、伝えて欲しい。
ただ、その時、先祖達への供え物として、自分の大切なモノを持ち寄って欲しい。」

こうして人々は、集まった。
右手に武器を、左手にそれぞれが一番「大切」にする モノを持って。

ロイマタは、よろよろと、立ち上がり、何処にそんな力が残っているか・と、
人々が畏れる程の大声で、叫んだ。

「 わたしは『死の地』で聞いた。
この島に争いが絶えぬのは、人がモノを持つからだ、と。
今、ココナッツを持ち寄った者は、同じモノを持ち寄った者とソレを交換するのだ。
ナッパを手にする者は、ナッパを持つ者と、タコを持つ者は、タコを持ち寄った者と、
石を持つ者は、石持つ者と、ヤムイモを持つ者は、ヤムイモを持つ者と、
・・・・ただし、自分の大切なモノを持ち寄らず武器しか持たぬ者は、

同じように武器しか持たぬ者と、今ここで殺し合うがいい。
今日よりバヌアツの地には、そんな人殺しが住む場所はどこにもない。」


「今日より我等は、新たな家族となる。
ココナッツを大事にするモノは、ココナッツを大事にする同じ霊を先祖に持つ『ナフラック』として。
ナッパを大事にするモノは、ナッパの『ナフラック』として、
タコを大事にするモノは、タコの『ナフラック』として、
石を大事にするモノは、石の『ナフラック』として、
ヤムイモを大事にするモノは、ヤムイモの『ナフラック』として、
村を越え、家族のように親族のように助け合って生きるのだ。」

こうしてバヌアツのひとびとは、武器を捨て、殺し合うことを止めた。
バヌアツの地から、争いの火種を消し去り、新たな『同族』の名付け親となったロイマタは、

人々から、畏敬を込めて【チーフ】と、呼ばれた。

ロイマタから400年が経った現代、
今の【チーフ】であるモルボルさんは、祝い事の日には、自分の豚を殺して村人に振る舞う。

バヌアツの人々は、手に手に自分の先祖が大切にした

「ナッパ」や「タコ」や「石」や「ヤムイモ」や「ココナッツ」を持って、

モルボルさんの元に集まる。


そして、皆で分け合って、バナナの蒸し焼きの「ラップラップ」を食べ、

カバという「発酵酒」を飲んで、笑い合い踊り合い語り合っている。

この島を「天国」に変えた『初代チーフ』、【ロイマタ】のことを・・・・・・。

2007年、オセアニア・ミクロネシアに属するこの島は、「ロイマタ酋長の領地」として、
イギリスのシンクタンクの調査で【世界一幸せな国】に選ばれた。
2008年、ユネスコによって、「ロイマタ」が赴いたとされる『フェルズ洞窟』は、
【世界自然遺産】に登録されている。

■□■

 

 

このとき制定された「ナフラック」は400年を経た今でも連綿と続いており、

エファテとその周辺の島々の人に『あんたは何ナフラック?』と尋ねると、

たとえば『俺はナフラック タコだぜ。』という答えが必ず返ってきます。


そして、誰に聞いても『同じナフラックの奴が遊びに来たときは、

いつでも好きなだけ俺の家にいてくれてOKだぜ。なにせ家族だからな。』

と答えるのです。

 

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