文庫が出て、再び話題になっているらしいこの本は、
「アメリカとはそういう国家である」ということを非常に的確に表現した本である。
NSA、CIA、エシュロン、FBIが米国内、そして世界中でいかなる活動をしているか…、フィクションではあるがかなり突っ込んで取材していると思う。
出てくる米国政府のトップ層も、名前は変えてあるが、「ああ、これはアイツだ」と顔が浮かんでくる奴ばかり^^;)
世界中でジェノサイドばっかしやって自滅しようとしている人類を、外の視点から見せつける仕掛けも見事。
「人類の進化」にしても、ALU配列は「変異の加速」のメカニズムを明らかにするかもしれない①、ALU配列は「変異の加速」のメカニズムを明らかにするかもしれない②、「ALU配列が真猿で急増した。さらには、チンパンジーから人類になって8倍に増えた。」…といったことを考え合わせると、それほど荒唐無稽な物語というわけではない気がする。
これまで、「ベストセラー…」などと言われて読みはじめ、途中でドブに捨てた本は数限りないが、この本なら人にも勧められる。
エンターテイメントのためのフィクションといえばそれまでだが、作者がこの作品に込めたメッセージは深く、そのへんの小説を超えた本だと思う。
ぜひともご一読を!
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