原爆投下必要なかった?=「使用せずとも終戦」と分析-米軍神話覆す機密資料 (時事通信) - goo ニュース
広島、長崎への原爆投下が太平洋戦争を終結に導き、何百万人もの人命を救った-。米国が繰り返す原爆正当化の論理は、「(投下は)しょうがない」とした6月の久間章生前防衛相の容認発言と相まって、被爆者の怒りをかき立てている。だが、その正当化論は戦後につくられた「神話」にすぎないことが、終戦前後の米軍資料から浮かび上がってくる。
◇終戦の決定打はソ連参戦
「原爆を使用せずとも、対日戦争は(1945年8月9日の)ソ連参戦でほぼ終わっており、遅くとも46年2月半ばまでには終戦を迎えていた」。戦後間もない46年4月、当時の米陸軍省情報部門の研究チームがまとめた極秘報告書がワシントン郊外の米国立公文書館に保管されている。2発の原爆投下が直接的に太平洋戦争を終結させたわけではないと、第一線の米軍情報担当官らが告白していたことは注目に値する。
報告書は、米軍が原爆を使用しなかった場合の戦局の推移を研究したもので、昭和天皇は早ければ45年6月20日には終戦を決意していたと指摘。ソ連参戦に至るまで、日本指導部は原爆投下にほとんど言及していないとして、和平の仲介を依頼していたソ連の参戦が「日本にとって終戦の理由を完成させた」と結論付けている。
◇侵攻後の米軍死者、30日で1万人
日本が降伏しなければ、米軍は45年11月1日を期して九州侵攻作戦(オリンピック作戦)を発動する計画だったが、報告書は、原爆を併用せずとも作戦開始後2カ月以内に九州占領に成功し、その間の米軍死傷者は7万5000~10万人と試算。46年春に計画していた関東侵攻作戦(コロネット作戦)の開始は不必要になっただろうと判断している。(続)
[時事通信社 2007年8月3日(金)14:30]
やっぱり…
「原爆投下のおかげで何百万もの人命が救われた」などというタワゴトは後から捏造されたものだったのだ。
本当の目的はこれ
↓
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/atomic_bomb.html
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参照:「萬晩報『原爆100万人米兵救済神話の起源 2007年07月08日(日)東京大学教授 中澤英雄(ドイツ文学)』
トルーマンは、自分の罪の意識を和らげ、非人道的な原爆投下を世界人類に対して正当化するために、無意識からの衝迫に突き動かされて、原爆によって救われた米兵の数を、戦死者とカジュアルティーズ(下記:※注)を混同することによって、次々と水増しせざるをえなかったのである。
ところがその後、アメリカでは、トルーマン自身が直接は述べていないにもかかわらず、
(5)原爆によって100万人の米兵の命が救われた。
という新たな神話が生まれた。これは(3)の「100万人のカジュアルティーズ」が「100万人の戦死者」にすり替えられて出てきた数字である。そこではいつでも、戦死者とカジュアルティーズ(下記:※注)の混同という同じインチキ計算式が使用されている。
この神話を宣伝しているのは、軍事史研究家のエドワード・ドリアやD・M・ジャングレコなどである(仲氏著書)。これは、トルーマンではなく、アメリカ国民が、みずからの行為を正当化し、罪の意識を和らげるためにつくり出した神話である。この神話にさえも安住できず、アメリカ国民は、「原爆は何百万人もの日本人の命を救った」という新たな神話まで必要としているのであろう。
だが、事実を直視しないで、虚構で罪の意識を隠蔽しているかぎり、アメリカ人の心に永遠に平安が訪れることはなく、次から次へと新たな神話を必要とするのである――ちょうど、次々と数字を膨らませていったトルーマンと同じように。
(※ 戦死者(lives)と戦闘犠牲者(casualties)の違いである。米軍が「カジュアルティーズ」と言うときには、それは戦死者、負傷者、行方不明者を合計したものをいう。)