にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

生前リトビネンコ氏が残した日本人へのメッセージ

2006年12月20日 | 雅無乱日記
アレクサンドル・リコビネンコ氏の暗殺に関しての捜査が進んでいる。

徳島新聞(2006/12/17 10:42)
ロ高官の情報入手が発端 リトビネンコ氏の知人指摘

http://www.topics.or.jp/Gnews/news.php?id=CN2006121701000069&gid=G01,G04

リトビネンコ氏のビジネス・パートナー:ユーリ・シベツ氏(元KGB・米在住)によると…リトビネンコ氏はロシア政府高官の秘密情報を握り、その報告書をアンドレイ・ルボコイ氏(元KGB)に見せた。その報告書の内容がロシア当局の知るところとなり、暗殺指令が下って、ルボコイ氏が致死量のポロニウム210の入った紅茶をリトビネンコ氏に飲ませて毒殺した…と、だいたいこういう事らしい(ホンマかいな?)。

'08年に行われるロシア大統領選に絡んだ陰謀(2006/12/19毎日朝刊)とか、「ロシアの民主化が遅れている」という印象を植え付けてロシアの内政に干渉したいアメリカの暗躍だとか、様々な憶測が飛び交っていて、まだ真相は分からない。ロンドン警視庁がそのリトビネンコ氏の資料を押さえたらしいので、しばらくするとまた状況は展開するかもしれない。

しかし、スパイ映画的な暗殺劇や捜査より、この事件の奥にあるロシアの現状にむしろ問題の核心があるような気がする。

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当ブログの(ロシア暗殺事情)に書いた通り、ロシアによる要人やジャーナリストの暗殺は日常茶飯事だ。アンナ・ポリトコフスカヤの暗殺もそうだが、ロシアが多くの人々を暗殺してまで隠したいことがあるということだ。

リトビネンコ氏の葬儀は、イスラムの慣習にのっとって行われた。死の直前にイスラム教に改宗していたそうだ。その背景には、ロシアから大量虐殺され、現在間接支配されているチェチェンの人々との深い関わりがある(彼が殺された本当の理由もここにあると思われる)。

彼が残した日本人に向けてのメッセージを常岡氏のサイトから紹介する。この事件は、単に「ロシアの元スパイが放射性物質で暗殺された」というだけの事件では無い。生前の彼が、私たち日本人に伝えたかったことは何だったのか…に想いをはせながら、彼の冥福を祈りたい。

http://www.geocities.jp/shamilsh/litvinenko.htm
取材:常岡浩介 翻訳:中間百合子

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Q 日本人にメッセージを。

残念ながら今日のロシアは、ファシストが政権を握っている状況だ。彼らに名前をつけるとしたら、正直に言って、ファシストだ。

今日ロシアでは内政も外交も憎しみを持っている人によって行われている。残念ながら、外国人、よそ者に対する憎しみだ。肌の色が違う人、顔の色がロシア人とは違う人など。だから私はロシア人として恥ずかしいし、すでに言ったようにスラブ顔か、コーカサス顔か、分けているのだから。日本がロシアの一部であったら、さらに日本顔の人と区別されただろう。

私が言いたいのは、今日ロシアで起こっているプロセスは恐ろしいもので、これは日本にとっても大きな脅威だということだ。日本はロシアと国境を有しているからだ。

しかし日本は経済大国で、G7にも入っている。だから私が私のレベルで日本政府、日本国民にアドバイスできることは、ロシア人の政治家たちの中で友人を正しく選ぶようにということだ。

今日のロシア政府がコーカサスの小さな民族をジェノサイトしていることを現実視しなければならない。我々がこの容赦のない、誰にも必要のない戦争を終結しない限りは、日本の要人はロシア政府とは何も話さなくていいということだ。

まず我々がしなくてはならないことは、プーチンに、何の罪もない女性や子供を殺すことをやめるように要請すること。それができてから、プーチンと話すことができる。

我々のことを人間として認めるなら、立派な人間として認めるなら、自分の妻や子供、国の将来のことを考えるのなら、孫の代になって我々が抹消されるような、苗字が変えられるようなことはやめてもらいたい。

まずプーチンにコーカサスでの戦争をやめてもらいたいと要請すること。その後、北方領土についての話し合いや平和条約締結についてあらゆることを話し合うといい。

もしプーチンがこの殺人的で、強奪的な戦争をやめないなら、民族を全滅させることをやめないなら、プーチンが民族大量虐殺をやめなかったら、プーチンがファシスト的な政治をやめないなら、プーチンが人殺しをやめないなら、ロシアが本当の民主主義にならないなら、立派な人間は彼と同じテーブルについてはいけない。

もしプーチンが日本に来るということになったら、日本人は通りに出て行って、みんな自分の政府に向かって、プーチンが人殺しをやめない限りは、彼が来ないようにと嘆願するべきだ。

何らかの条約締結などもってのほかだ。

もし日本が今日、あのようなことを行っているロシア政府と平和条約を締結したとしたら、これこそ日本史上もっとも恥ずべき公式文書になるだろう。これはもっとも不名誉な文書になる。このような首脳部とは、何の平和条約も締結する必要はない。もし日本の政府が平和条約を締結しなかったら、この政府が正しかったことを後に歴史は証明する。

我々がこの世に生きていて、生活して、毎日食事をして、我々の頭の上に屋根があり、太陽が照らしてくれる一方で、我々のすぐ近くに爆弾や戦車の下で、何の罪もない人が死んでいることを理解して欲しい。すべてプーチンが悪いのだ。もしも聞いてくれるなら、これを日本人に言いたい。
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ロシアは、「チェチェン人はテロリスト」というレッテルを貼っているが、実際は国民の2/3をロシアによって殺戮された彼らは、レジスタンスを行っているだけだ。彼らチェチェン人の惨状と抵抗への理解・協力を促そうと発信している人々は、レジスタンスの息の根を止めようとするロシア当局により次々と暗殺されている。

リトビネンコ氏の暗殺は、ロシアによって行われているチェチェン人のジェノサイドと不当な支配、そしてその状況を覆そうと抵抗する人々の大量暗殺という大きな状況の中の一事件にすぎない。