猛暑の夏が過ぎたと思ったら、日本列島は大型の雨台風に見舞われ、大変ですが、
みなさま、お元気でいらっしゃいますか?
今日のブログは研究会グリミンの案内です。
日本独文学会の秋季大会(鹿児島大学)に合わせて、
大会2日目午後にグリミンの例会を開催します。
★今回は京都府立医科大学非常勤講師 中岡 翔子先生に ご発表いただくことになりました。
中岡先生から現在のご研究テーマ「人造人間ゴーレムに見られる科学」について以下のコメントをいただいています。
「19世紀以降のドイツ文学において、ゴーレムは科学的な素材として用いられてきました。
このことから、ゴーレムはロボットの原型とみなされています。
ただ、こうしたものは本来のユダヤの伝説には見られない要素であり、非ユダヤ的な概念の混合によるものです。
そこで私は、非ユダヤ人作家らが描き出したゴーレムの科学的な可能性について個々の作品の分析を通して考察しています。」
当日は、とても興味深いテーマ 「ゴーレム像」 について発表頂きます。
●日時: 2015年10月4日(日)午後1時30分から(時間厳守)
午後1時30分~3時30分 研究会 (発表・質疑応答)
午後3時30分~4時 グリミン 懇談会
●会場:
鹿児島大学 郡元キャンパス(〒890-0065 鹿児島市郡元 1-21-30)
共通教育棟1号館・2号館 122教室
道順:鹿児島空港からリムジンバスで鹿児島中央駅まで約40分、
同駅より 市営バス乗車、「鹿大正門前」または「法文学部前」下車
キャンパスアクセスガイド
●内容:
★研究発表 午後1時30分~
中岡 翔子(京都府立医科大学非常勤講師)
非芸術的な「 形象(かたち) Gebilde 」
― アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ「ゴーレムたち」におけるゴーレム像
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ
【発表の概要】
ヤーコプ・グリムがゴーレム伝説を紹介して以来、ドイツの非ユダヤ人作家らはこの素材をさまざまに作品に取り入れてきた。
ドロステによる叙情詩「ゴーレムたち」もグリムの影響を受けたもののひとつである。
ドロステによるゴーレムの特徴は、ゴーレムが詩人の産物とみなされている点にある。
とりわけ、ゴーレムが血の通わない「形象 Gebilde 」と呼ばれるとき、詩人の産物もまた芸術的な精彩を欠いていることが明らかとなる。
そしてドロステはこうしたゴーレムから逃れようとする。
ゲーテが「歌と形象 Lied und Gebilde」(『西東詩集』)において「形 Gestalt」 に凝固することのない歌を讃えたように、
ドロステもまた詩の生命を求めるのである。発表では、この「形象」について考察を加える。
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ「ゴーレムたち」(原詩テキスト):
Annette von Droste-Hülshoff:Die Golems
●参加費 500円
■次回グリミン例会予告■
★第64回例会:
2016年2月 武庫川女子大学にて卒論合同発表会
(野口ゼミ、浜本・溝井ゼミほか)
★第65回例会:
2016年度日本独文学会春季研究発表会 (獨協大学 5月28日~29日)
の2日目午後において開催予定。
上記の例会の研究発表を募っています。
特に大学院生はじめ若い研究者の積極的なアプライを期待しています。
希望者は世話人までご連絡ください。
------------------
■学会情報ほか■
★日本独文学会秋季研究発表会
2015年10月3日~4日
鹿児島大学
詳しくは下記サイト参照:
プログラム
★日本児童文学学会2015年度大会
日時 2015年11月7日(土)、8日(日)
会場 大阪教育大学
★説話・伝承学会 2015年度秋季大会
日時 2015年11月7日(土)、8日(日)
会場 京都女子大学
★朝日カルチャ・くずは教室・公開講座「グリム童話と昔話の世界へようこそ!」
10月~12月の第3週金曜 講師:竹原威滋
詳しくは、下記サイト参照:
グリム童話と昔話の世界へ
今回の会場は、鹿児島なので、独文学会の会員はさておいて、みんなが行くわけにいきませんが
まあ、こんな研究会があるのを、情報として知っておいてくださいね。
では、来週末にブログでお会いするまで、さようなら!
みなさま、お元気でいらっしゃいますか?
今日のブログは研究会グリミンの案内です。
日本独文学会の秋季大会(鹿児島大学)に合わせて、
大会2日目午後にグリミンの例会を開催します。
★今回は京都府立医科大学非常勤講師 中岡 翔子先生に ご発表いただくことになりました。
中岡先生から現在のご研究テーマ「人造人間ゴーレムに見られる科学」について以下のコメントをいただいています。
「19世紀以降のドイツ文学において、ゴーレムは科学的な素材として用いられてきました。
このことから、ゴーレムはロボットの原型とみなされています。
ただ、こうしたものは本来のユダヤの伝説には見られない要素であり、非ユダヤ的な概念の混合によるものです。
そこで私は、非ユダヤ人作家らが描き出したゴーレムの科学的な可能性について個々の作品の分析を通して考察しています。」
当日は、とても興味深いテーマ 「ゴーレム像」 について発表頂きます。
●日時: 2015年10月4日(日)午後1時30分から(時間厳守)
午後1時30分~3時30分 研究会 (発表・質疑応答)
午後3時30分~4時 グリミン 懇談会
●会場:
鹿児島大学 郡元キャンパス(〒890-0065 鹿児島市郡元 1-21-30)
共通教育棟1号館・2号館 122教室
道順:鹿児島空港からリムジンバスで鹿児島中央駅まで約40分、
同駅より 市営バス乗車、「鹿大正門前」または「法文学部前」下車
キャンパスアクセスガイド
●内容:
★研究発表 午後1時30分~
中岡 翔子(京都府立医科大学非常勤講師)
非芸術的な「 形象(かたち) Gebilde 」
― アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ「ゴーレムたち」におけるゴーレム像
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ
【発表の概要】
ヤーコプ・グリムがゴーレム伝説を紹介して以来、ドイツの非ユダヤ人作家らはこの素材をさまざまに作品に取り入れてきた。
ドロステによる叙情詩「ゴーレムたち」もグリムの影響を受けたもののひとつである。
ドロステによるゴーレムの特徴は、ゴーレムが詩人の産物とみなされている点にある。
とりわけ、ゴーレムが血の通わない「形象 Gebilde 」と呼ばれるとき、詩人の産物もまた芸術的な精彩を欠いていることが明らかとなる。
そしてドロステはこうしたゴーレムから逃れようとする。
ゲーテが「歌と形象 Lied und Gebilde」(『西東詩集』)において「形 Gestalt」 に凝固することのない歌を讃えたように、
ドロステもまた詩の生命を求めるのである。発表では、この「形象」について考察を加える。
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ「ゴーレムたち」(原詩テキスト):
Annette von Droste-Hülshoff:Die Golems
●参加費 500円
■次回グリミン例会予告■
★第64回例会:
2016年2月 武庫川女子大学にて卒論合同発表会
(野口ゼミ、浜本・溝井ゼミほか)
★第65回例会:
2016年度日本独文学会春季研究発表会 (獨協大学 5月28日~29日)
の2日目午後において開催予定。
上記の例会の研究発表を募っています。
特に大学院生はじめ若い研究者の積極的なアプライを期待しています。
希望者は世話人までご連絡ください。
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■学会情報ほか■
★日本独文学会秋季研究発表会
2015年10月3日~4日
鹿児島大学
詳しくは下記サイト参照:
プログラム
★日本児童文学学会2015年度大会
日時 2015年11月7日(土)、8日(日)
会場 大阪教育大学
★説話・伝承学会 2015年度秋季大会
日時 2015年11月7日(土)、8日(日)
会場 京都女子大学
★朝日カルチャ・くずは教室・公開講座「グリム童話と昔話の世界へようこそ!」
10月~12月の第3週金曜 講師:竹原威滋
詳しくは、下記サイト参照:
グリム童話と昔話の世界へ
今回の会場は、鹿児島なので、独文学会の会員はさておいて、みんなが行くわけにいきませんが
まあ、こんな研究会があるのを、情報として知っておいてくださいね。
では、来週末にブログでお会いするまで、さようなら!
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