トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

DSPラジオ2号機製作

2013-05-29 13:08:00 | おもちゃ病院

Img_5029_rImg_5028_rImg_5011_rM6959476以前エレキジャックでも製作記事の有ったバリコンタイプを製作し、このブログにも記事を書いたが、同じaitendoよりボリュームチューニングタイプの「DSPラジオモジュール(18バンド)[M6959] :950円」が発売されたので、DSPラジオとしては2台目の製作を行った。
基板にはaitendoのブレークアウト基板を使用。
Img_5013_rImg_5012_r  製作完了して、ヘッドホンでモニターしてみるが、ステレオになっていない感じがするのでFM/AMシグナルジェネレータで調べてみると、ステレオ信号でL/R別々単独でも、出力はLR両方出ている。
(それと、波形に高周波ノイズが重畳されている。1000pFを両端に入れると消えるが、入れなくても後述する反転アンプの周波数特性によって、出力には現れなくなる。)
Img_5020_rそこでヘッドホンを外してみると、ちゃんとL/R分離される。
基板のパターンから追いかけるとLRのコモン端子が4.7μFのコンデンサでGNDに落ちている(IC側はGNDに接続されている)。
これだと、ヘッドホンの様な低インピーダンス(片側32Ω)が接続されると、低い周波数では交流的に浮いた状態になり、L/Rが接続された様になる様だ。(アンプ入力はインピーダンスが高いのでコモンの4.7μFでも、交流的にインピーダンスが十分低いからだ)
M6819stkenshoデーターシート上ではコモン端子をGNDにして、L/Rは47μFをシリーズに入れて直流カット(VCC/2が出ている)している。これだと、ヘッドホンでも問題無くステレオになる。
だが、また別な不具合を発見。
LとRの信号が逆相になっている。
スピーカーだったら、片側のスピーカーの+-を逆にすれば済むのだが、ヘッドホンやアンプ入力はGNDが共通なので、信号そのものの位相を反転しなければならない。反転させる様な端子も無さそうだ。
74hcu04ampImg_5025_rImg_5027_rImg_5026_rImg_5021_r反転アンプを何種類か調査したのだが、今まで作りたいと思っていた、アナログ的に使えるロジックIC(74HCU04)が外付け部品が少なく配線が簡単なので、試してみた。
綺麗にL側が反転され、同相出力が出たが、やはり2個並列では負荷が重すぎる様でレベルが低下する。参考回路では4~6個並列で使用している。電源電圧が3Vと低いことも影響している様だ。
Img_4996_r_2Img_4993_r_2自宅のアンテナ(10m高2エレ+アンテナブースター)に接続するとDSPラジオらしく?、非常に感度・選択度が高く、距離(電界強度)に関係無く、遠くFM横浜も近くの送信所放送と変わり無くクリヤーに聞こえた。アナログチューナーでは目盛1程度で雑音も多い。
FMの周波数特性をさらに調査してみた。
類似品AKC6952のデーターシートによると125Hz~4500Hzとなっており、特性はそれほど良く無い様です。
実測では
30Hz   -5dB
100Hz   0dB
400Hz  +0.8dB
1kHz   +0.95dB
6.3kHz  +1.2dB
10kHz  -0.7dB
15kHz  -4.95dB
プリエンファシスは50μsec(日本のFM局)で合っている様ですが。
AM放送はバーアンテナを使用しているが、これだけでは弱く、3m程度のビニール電線を伸ばすと良く聞こえる様になる。
ダイヤルが無いので周波数が分からないのが難だ。
ボリュームの回転角だが、バリコンと同じ様に180度の範囲(右回しMAXが最高周波数で、それから180度戻ったところが最低周波数となる)でしか受信出来ない。
短波は、あいにくと受信確認出来なかったが、FM帯の70MHz付近で、たまたま防災無線のメンテナンスする会話が聞こえて来た。
aitendoのブログにも掲載していただきました。

M6952sch32020130412_382258姉妹機のDSPラジオモジュール(FM/AM)[M6952]販売価格:680円はPIn4 outphaseという、それらしい名称の端子が有ったのだが中国語で書かれているので皆目見当が付かない。
そこで、中国語を習っている小島おもちゃドクター家族に、訳せないものか問い合わせてみた。
更に、その友人の台湾人の方が訳して下さったのですが、専門用語なのでICの説明としては意味の通らない文章で、これを小島君が意味の通るようにして解釈してくれました。
「 出力位相制御で Hiの時,出力が反転する。これはスピーカーが1つの時に適します。Lowの時,出力は同相になる。」
との翻訳となり、現物のパターンはLow(GND)側に接続されていたので、これでいくとステレオは正常に同相で出る様だ。
あいにくとM6959はその機能が無いとaitendoから回答があった。

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