トランジスタ技術2009年2月号で「初めてのアナログ回路の考え方」の特集があり、当方が日頃感じている、教科書は役立たない?というイントロで始まっている。まさに、教科書の知識を実用回路に活用するノウハウが書かれている。
コマーシャルでは無いが、独学でこれから「アナログ回路を組んで見よう」という方には基本が書かれていて役立つと思う。
私のアナログ回路のバイブルは、たとえばICの場合はデータシートの参考回路である。
こんなことが出来るという回路が載っている。回路まで覚えることは無い。ああ、こんなことが出来るんだということだけを頭の隅に記憶しておけばいい。そうすれば、応用が利く。
先のブログでも書いたが、おもちゃ修理でも、IC不良が原因で、それ以上修理が出来ないケースが結構多い(デジタルが原因であれば不可能だがアナログは症状によって改善の望みはある場合がある)。保障期間内であれば、メーカーに修理依頼をお願いしているが、保障期限切れの場合には、ほとんどの場合メーカーでも修理部品が無く、対応して頂けない場合が多い。その旨を説明すれば、それで済むことなのだが、何とか元の状態に近づけたいと、邪道ではあるが、お客様に了解を取った上で、追加回路を作って対応している(前述の様に、記憶を元にアイデアを引っ張り出す)。でも大変なので、あまり真似はしない様に。
皆さんも、アナログ回路の製作で頭の訓練を、してはいかがでしょうか。
アナログ回路は回路図どおり作っても、まともな動作をしないということが数十年の経験で言えることです。コマーシャルしておいて、なんですが、今までトランジスタ技術の記事を参考に何度と無く回路を組んで動作しなかったことが数多く有りました。そのたびに勉強させられました(ある意味?教科書です)。ということで、アナログ回路は奥が深く、楽しいですよ!