トラ技2010/3月号の別冊付録「すぐに使える!OPアンプ回路デザイン・ブック」の中に、「超音波センサ用送信回路」が載っており、これにMAX232が使用されていた。
以前からRS232CインターフェースICは±電源出力回路があることは知っていたが、ではこれを使ってOPアンプの±電源に使えないものかと、実験してみた。
使用したのは類似品で安価なICL3232CPZを使用してみた。
VCC:5Vで±6Vが出力(理論的には電源電圧の2倍の10Vとなるのだが)されたので、これに前回紹介した「電子負荷回路」を繋いで変動を見てみた。
マイナス側が若干出力電流が少なく、電圧低下する直前の電流は20mAだった。
出力短絡電流はTYP±35mAとあるが、通常電流の仕様は無かった。
昇圧、負電圧発生にはチャージポンプ方式を使っており、詳しい動作原理はADM3202ANのデーターシートに書かれているので参考になる。
以上、小信号であれば、OP-AMPの電源に使えそうだということが判りました。
ちなみにスイッチング周波数は約200kHzで、出力をオシロで観測した限りでは、ノイズは殆ど有りませんでした。ですから音声帯域で使用する分には影響 が無いかと思います。
外付けコンデンサは全て0.1μFを使用したが、この容量を増やせば(10μFまではOKの様だ)もっと電流は増やせそうなので、後日実験してみることにする。
⇒4/21実験:10μFに交換、電流は30mAまで流せる様になった。但し、手持ちの関係で電解コンデンサを使用したので、スイッチングノイズは多くなった。
参考にした「超音波センサ用送信回路」も興味があるので作ってみたいと思います。