トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

カセットデッキ(TC-K222ESA)も同じ原因

2011-09-14 23:20:00 | オーディオ

Img_9205_r TC-K222ESGの修理に関しては、原因らしきものが二転三転して、その都度ブログに書いているが、途中の段階で音途切れの現象が有った(その後の調査ではフライホイールの埃こびりつきと思われ、これを清掃して正常動作)ので、もう1台ヤフオクでジャンク品(やはり、再生、録音が解除されると説明有り)を落札して確認しようと同シリーズのESAを入手した。本体1000円でした。
到着して電源を入れるが、説明通りの動作不良内容である。
なので早速カバーを外して見る。
Img_9201_r Img_9202_r Img_9203_r すると、中身のプリント基板が全然違うではないか。ESGは2枚構成で、色からして紙エポキシ材が使われていたが、ESAは紙フェノール材で1枚構成になっている。部品をざっと見る限りは回路は同じ様に見える。放熱フィンの付いている半導体は相変わらず熱い。ESAのが後に発売されているので、コストダウン(価格と特性は少しアップしているが)を図ったのだろう。特性は定格上良くなっているのだが、何か損した気分になる。メカ部分は見た目、全く同一だった(見えないところで改良は加えられている様だが)。
オーディオの足跡から
TC-K222ESA\60,000(1991年発売)
TC-K222ESG\59,800(1989年発売)
Img_9188_r Img_9195_r Img_9196_r Img_9197_r 例のゴムベルト(アシストモーター用)を引っ張って見るとやはり伸びている様だ。ゴム用クリーナーで改善されればと試して見たが、やはりダメだったので、メカ部分の分解開始。ESGで何度も分解/組立を繰り返し、要領はマスターしたので早いし、それ程苦にならない。
メカ黒メッキ部分のサビが、少し目立った(多少、屋外に放置されていたのかも知れない)。
交換に使うOリングは径が小さいので、これをはめ込むのが、相変わらず大変である。
で、うまくはめ込んで動作確認すると、今度は別な部分(カセットの開閉カム)が動作せず、また分解し直す。とにかく、要領を得た様に思えても、1発で動作してくれない。
Img_9191_r Img_9192_r ESGで問題となった回転検出(カウンター時間用)のフォトインタラプタがどの様になっているかも確認出来た。長い支柱の上に実装されている。
入手出来て、互換性の有りそうなのが見つかった。
千石電商で販売されている光電子製SG-2BCだ。
何とか組み上げて動作確認。メカの動作は良い様だ。
しかし、ヘッドホン音量調整用のボリュームがガリオーム状態だった。音質はLINE出力に自作ヘッドホンアンプを繋いで比較したが差異は無い様だ。表面パネルの取り外しが大変そうなので、このまま我慢して使うことにする。
【先輩おもちゃドクターよりアドバイス有り】
ヘッドホン端子部は222ESGと同様、別基板であれば2本のネジで外れます。2連VRもかなり小型の特殊仕様なので相当品は入手不可、慎重にばらして(アルプス製、極小アルミリベット止め)、印刷抵抗面清掃、金属ブラシのアタリを調整すれば直りますよ。
私は実際にやったことがあります。玩具のモータの修理に似ています。


左側キャプスタンローラーも基準?テープで一番HiFiに聞える位置に耳調整する。
録音しようとしたら録音ボタンが反応しない。これは困ったと思って、カセット上部の穴を検出しているスイッチを押して見ると動作する。メカの分解/組立で何度もスイッチを板金の穴に通すのでこれで曲がってしまったものだ。カセットを外して、スイッチ部の透明キャップを外して内部スイッチ接点を調整すると問題無く動作した。
音ムラが同じ様に発生。だが時間切れで、フライホイールの清掃は明日にでも行う。
9/15
フライホイールはスコッチブライトで磨きクリーニングするが改善されないので、いろいろと試 して見た。その結果(私の場合です)ピンチローラーのクリーニングをこれでもかと云う位、しつこく何度もすることである。「アメリカン」は一般のクリーナー液と異なり浸透性が有り、 ゴムに染み込むので、これを最初に綿棒に染み込ませ使用する。綿棒が黒くなってくるが、何度か綿棒を交換し、黒くならなくなるまで繰り返す。次に「日本綿棒」で同様に行う。これで音飛びが無くなった(テープに問題及び種類によっては、改善されないこともあります)。
フライホイールベルトも、それほど効果は期待出来ないが同様にクリーニングを行う。

修理出来る自信のある方には、格安のジャンク品である。(同じ原因であった場合の話だが)

ダメ元で、SONYにベルトの補修部品が提供出来るか問合せて見たら、次の回答が有り、やはり純正部品は入手不可能だった。
「調べましたところ、TC-K222ESGおよび、TC-K222ESAは修理の対応を終了しました。
そのため、大変申し訳ございませんが、補修用部品の供給もできない状況です。」
◇TC-K222ESG:1989年10月21日発売、1990年生産終了
◇TC-K222ESA:1991年11月1日発売、1992年生産終了

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« テープデッキ(TC-K222ESG)ま... | トップ | ロシア製ガイガーミュラー管 ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。