トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

シリコンダイオード形状をおもちゃ修理に

2011-06-11 14:43:00 | おもちゃ病院

Kc3s0306_rKc3s0305_rKc3s0307_rこれは仁平ドクターの素晴らしいアイデアです。
合体物の銃らしいもので、先端の頭らしいものが着脱出来る様になっているのだが、これの爪が左右共折れていた。
タッピンネジでは太すぎて強度が持たないということで思いついたのが一般整流用ダイオードを利用するものだ。
ダイオードは、廃棄品がいっぱいあったので私が提供したもので、これのリード線が通る穴をモールドに開けて差し込み接着する。反対側はリード線を切断してモールド先端部を丸めた。
これで組み上げる。着脱もスムーズに行え、また1つ修理のアイデアが追加された。
本来の目的(電気部品)以外にも、以外な使い方(機械的)があるという一例です。
 

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県西おもちゃ病院(2011/06)

2011-06-11 13:53:00 | おもちゃ病院

 梅雨に入り、今日も雨模様、心配したとおり出足が悪い。
吉本、仁平、小島、田中の4名で対応。
11時まではお客が全然来ないので、これはダメかと、先日サークルで製作した照度計のトラブルシュートを吉本先生としていた。
秋月から購入してあったフルカラーLEDリボンが面白いので、看板の縁取にぶら下げて呼び込みを狙う。赤外線リモコンで無段階に色を変えたり、点灯パターンを色々と選べる。
そうしたら11時過ぎにおもちゃ9個も纏めて持って来てくれた。

ブログを見た、聴覚障害を抱えるご夫婦で、子供3人を連れて東茨城郡(茨城空港が近くにある)から車で(1時間以上は掛かるか)見えられた。
1時ごろまで待っててくれて、やり取りは筆談で仁平ドクターと私が少し行った。
どんなに不便だろうと我々は感じるが、家族みんな楽しそうにやっている。
入院も3個有ったが、6個修理してお渡し出来た。
治ったおもちゃに対して感謝の笑顔がとっても明るくて、こちらがかえって幸せをいただいた感じになりました。

アンケートにも嬉しいことが書かれていました。
「インターネットで知りました。おもちゃ病院があるということがすごく良いです。子どもも、おもちゃ病院があることがめずらしく、これからも、もっと広がってくれたらいいと思いました。捨てるより治して使うことの大切さを・・・」

【入院】
1.カセットテープレコーダー(SONY)

Img_8757_r Img_8758_r Img_8759_r テープが無かったので持ち帰って見て見た。
ウォークマンを幼児用のデザインにした様なもので、分解するとゴムベルトは外れていたので掛け直したところ再生は問題無く聞えて来た。ところが早回しにしても動作しない。代わりにゴムバンドを掛け替えて見ると、今度は音ムラは生ずるが早回しは動作した。ゴムの劣化により少し伸びたのが原因の様だ。
カセットデッキの巧妙な動作原理が見れて面白い。
Kakubelt 折り寸法が約115mmなので直径は(115×2)/3.14=73.2mmとなる。
これより小さい必要があるのでφ70とφ65のゴムベルトを、取り扱っている千石電商で購入して交換することにした。@158円/個
自分も動作しないカセットウォークマンが3台あるので、これも劣化したゴムベルトを交換すると動作すると思われるので、一緒に購入しよう。
6/15:千石に発注していた50,55,60,65,70mmベルトが届いたので70mmに交換したところ、再生、早戻し共に問題無く動作した。
2.あいうえおボード
断線が原因でお返ししようとしたら、鳴らなくなった。どうも、電池ボックスの接触不良らしい。電池の+電極飛び出しのばらつきで接触が不完全らしくて、モールドを少し削り込んでOKとなった。
3.アンパンマンミニ消防車
Img_8764_r_2 Img_8765_r ボタン8個を押すと、それに合わせてサウンドとLEDの点滅を行うというもので、例の如く黒いボンディングしたICが使われている。これの接触不良らしい。電解コンデンサの容量抜けもたまに有り、これを交換したらたまたま動作したので、組み上げた。鳴っていたのだが、お子さんが誤って落としたら鳴らなくなった(子供さんは悪く無いので)。
衝撃試験?をやっていただいて良かった。やはりICがダメそうなので、入院して、更に挑戦してみようと思う。
【その他】
・人感センサーの小鳥
先月に応急処置したが、やはり感度が悪いというので、今月交換することで約束していたもの。
人が通ると、枝に止まった小鳥が動きながらさえずるというものだ。
センサーレンズには秋月の円筒形タイプを使用。このままでは、レンズのツバが他の部品(電解コン)にぶつかるので、その部分をノコでカットする。またセンサーの直径より穴が少し小さいので削って圧入する。基板のパターンが薄く剥がれてしまったので、レンズと基板は接着してパターンはスズメッキ線で接続する。何回か通り過ぎてみたが大丈夫そうだ。
・折畳み傘
上記の方がもし治れば(軽量でコンパクトに畳める)と笠を持って来たが、骨のアルミ引き抜き材が途中で折れており、強度を持たせて接合するのが難しいので断念した。
・ポータブルDVDプレーヤー
センター活動の常連さんが、見て欲しいと持って来た。
音声は出るが画像が出ないとのこと。確かに私が持って来たDVDビデオでも同様に絵が出ない。これは回路部品の不良が考えられるので、修理不能でお返しした。
・携帯ラジオ(2台)
音が出ないというので入院。別途、ブログで紹介。
終わって見ると20台近く受け付けが有った。(入院5台)
中で面白い修理アイデアについては個別ブログで紹介する。

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旧周波数カウンター治ったぞー

2011-06-11 07:01:00 | おもちゃ病院

Img_8766_r Img_8768_r Img_8769_r Img_8772_r  CH-Aが正常に動作したのは前回のブログで報告したが、先輩おもちゃドクターから沢山の高周波用トランジスタやICが届いたので試して見た。
2SA711を2SA800に交換し、トリマコン無しにしたが改善されず。元に戻してB-E間トリマコンを10pFに変更。微調整が効いたので、最良点(使用帯域で正しい周波数が表示されるポイント)に調整。
入力レベルは-22dBm以上であればOKとなりました。
CH-A 10Hz~92MHz(92MHz~100MHzが動作不良となるが、原因調査に手間取りそうなので、kの範囲で良しとする)
CH-B動作
原因は入力のトランジスタ2SC1988が壊れていました。(過大入力を加えたかな?)
頂いた2SC1254に交換してOKとなりました。これよりftの高い2SC1260に替えてみましたが、これは動作がおかしくなりました。
この他にはプリスケーラのVCC配線が長く影響していた(先輩ドクターのアドバイス)ので、最短に張り替え。それでも悪い点があるので、VCCとGND間に0.01uFセラコンの他に82uF/10VOSコン(これも先輩ドクターにいただいたもの)を入れたら改善された。
28~75MHz 96~693MHz(76~95MHzがダメ)が正常にカウントする周波数です。
入力レベルは-20dBm以上であればOKでした。
以前交換したプリスケーラ(MC12080)の変換周波数範囲が100MHz~1.1GHzなので、これは仕様?がないところだろう。

コメント (1)
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