酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

作曲家ダイジェスト ラフマニノフ

2010年06月05日 | 
2010年3月30日
柴辻純子
堀内みさ著
株式会社学研パブリッシング
開き2ページで作曲の背景、曲の解釈、曲にまつわるエピソードなどが紹介されている。
26の作品について紹介があり、それぞれ付属のCDに2分前後の演奏を聞くことができる。
他に作曲家についての記述もあり、最後に関連年表がついているので、作曲家について包括的に知識を得ることができる。名盤紹介もあり。新しいので、最近の出来事について触れられているのもよい。

ラフマニノフの曲について、今までなんとなく難しいイメージを持っていたけど、全体を聞いてみると甘くロマンチックでドラマチック、西洋的な手法を受け継ぎながら、あくまでロシアの自然を思い起こさせるような、雄大なイメージの曲であると思った。
そして、繰り返し用いられるのが、鐘の音(幼少期を過ごしたノブゴロイドの聖ソフィア大聖堂の鐘)とグレゴリオ聖歌の「怒りの日」の旋律。

気になった作品をいくつか。
・ピアノ協奏曲第2番ハ短調
フィギュアスケートにもよく使われるし(印象的なのはトリノシーズンの村主章枝のフリー。特に全日本の演技)のだめカンタービレにも使われた有名な曲。だけど、全編聞いたことがないような気がする。これの始めの音も鐘の音だそうだ。甘くてセンチメンタルで耳に残る旋律。
・パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏
トリノのエキシビションのアンコールで荒川静香が使った曲。美しくてロマンチックな旋律
・幻想的小品集
これの第2曲「前奏曲 嬰ハ短調」をオーケストラ用に編曲したものが、バンクーバーで浅田真央がフリーに使った曲。
元のピアノ演奏を初めて聞いたけど、ピアノの方がより鐘の音らしい感じがする。畳み掛けるようなピアノの音がより不安感を起こさせる。全編聞きたかった。もうちょっと、曲の背景も知りたい。

・14の歌曲 第14曲「ヴォカリーズ」
これもラフマニノフだったのか。というくらい有名な曲。

・チェロ・ソナタ ト短調 第4楽章
チェロが華やかで、気持ちのいいメロディー
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