2011年12月10日
著者 塩野七生
発行所 株式会社新潮社
三巻目ボリュームが多すぎた。
冒頭の主役はリチャード獅子心王とサラディンで、花の第三次といわれるだけある闘いだ。結構リチャード贔屓だな~と感じる叙述がちらほら。確かにリチャードは戦闘巧者だよな。そしてフリードリヒ2世の評価も高そうだ。闘わずして利を得た、現実主義者の最たる人みたいだから当然か。
一方ルイ9世に対する評価は低い。彼の成果を考えればこれも当然か。内政面での評価はしているし、人物的にも 善良であったとはしているが。しかし、彼が聖人となっているのを思うと、宗教とは現実的な利益より理想を追い求めるものであって、だからこそ現代でも一向に宗教的対立がなくならないんだなあと思ってしまう。
しかし、アッコン攻防の聖堂騎士団と病院騎士団の連帯の下りとかちょっと泣けてくるわ。
著者 塩野七生
発行所 株式会社新潮社
三巻目ボリュームが多すぎた。
冒頭の主役はリチャード獅子心王とサラディンで、花の第三次といわれるだけある闘いだ。結構リチャード贔屓だな~と感じる叙述がちらほら。確かにリチャードは戦闘巧者だよな。そしてフリードリヒ2世の評価も高そうだ。闘わずして利を得た、現実主義者の最たる人みたいだから当然か。
一方ルイ9世に対する評価は低い。彼の成果を考えればこれも当然か。内政面での評価はしているし、人物的にも 善良であったとはしているが。しかし、彼が聖人となっているのを思うと、宗教とは現実的な利益より理想を追い求めるものであって、だからこそ現代でも一向に宗教的対立がなくならないんだなあと思ってしまう。
しかし、アッコン攻防の聖堂騎士団と病院騎士団の連帯の下りとかちょっと泣けてくるわ。