酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

ジャンヌ・ダルクまたはロメ

2009年09月30日 | 
著 佐藤賢一 2004年2月27日
株式会社講談社
初出誌
ジャンヌ・ダルクまたはロメ「小説現代」’03・9月号
戦争契約書「小説現代」’01・10月号
ルーアン『散りぬる桜』廣堂済出版’04年・2月刊
エッセ・エス「小説現代」’02・11月号
ヴェロッキオ親方「東京新聞」’00・8月26日
技師「オール讀物」’00・2月号
ヴォラーレ「別冊文藝春秋」’99・10月第229号

あたりまえですが、『ジャンヌ・ダルク暗殺』と登場人物がかぶっていて
どちらがどっちの造形なのかわからなくなりましたよ。
他の短編のなかでは、初代のスペイン王になった
カスティーリャのイザベル女王とアラゴンのフェルナンド王の
結婚のいきさつをかいた『エッセ・エス』が好きです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シェリ CHERI

2009年09月30日 | 映画
コレットColette作 1920年
訳 工藤庸子 1994年3月16日
岩波文庫 赤585-2

フランスで映画をやっていたので、興味を持って見てみました。
レア役がミッシェル・ファイファーだったような気がしたので、
フランス映画ではなくてハリウッド映画なのかな?
なんか、レアの老いた身体の描写とかがとてもリアルで切ない。
これを書いたとき、コレットはほぼレアと同年代ですが、
小説の発表のあと、同じように義理の息子と恋愛して離婚したらしい。
やるなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンヌ・ダルク暗殺

2009年09月27日 | 
著 藤本ひとみ 2001年11月8日
株式会社講談社
「小説現代」2001年4月号~9月号掲載

飛ばし読みしてしまいました(^_^;)
娼婦のジャンヌが、私は藤本ひとみの小説の主人公の中で一番好きです。
リッシュモンに対する想いが切ない。
でも、私は始めてリッシュモンを知りました。
ブルターニュ公で、母はイングランドのヘンリー4世の王妃、
妻はブルゴーニュ公女で元王太子妃、
しかも、常備軍の創設者でもあるのに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローマ亡き後の地中海世界 上

2009年09月26日 | 
著 塩野七生 2008年12月20日
新潮社
西洋史はギリシア・ローマの叙述から始まるけど、ローマ帝国が滅びた後は舞台は地中海を離れ、フランク王国、神聖ローマ帝国に舞台が移っていくのが普通だと思います。
この本は、ヨーロッパ史ではなくあくまで地中海世界史を描いているので、中世史の主役であるシャルル・マーニュやハインリッヒ4世、ウィリアム1世やリチャード獅子王などは少し顔を出すだけでした。
主役は、北アフリカのサラセン人の海賊とその被害にあった、イタリアや南仏の人々。
中でも、キリストとイスラムの共存社会をなしとけたノルマン朝のシチリアや、キリスト教徒の奴隷解放のために働いた修道院と騎士団の活動が興味深かったです。
言葉の表記の問題として、マホメットや支那人というのが気になりましたが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カエサルを撃て

2009年09月25日 | 
著 佐藤賢一 1999年8月25日
中央公論新社
これも既に読んだことありました。
一年たって何を読みたかったのか、既によんだのか忘れてしまっている・・・。
ヴェルキンジェトリクスは前から興味があったけど、造形がとても魅力的に描かれています。カエサルがありえないくらい情けないけど、このカエサルも充分ありえるよなと納得してしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有閑倶楽部【18】

2009年09月19日 | 舞台(映像)
著 一条ゆかり 1999年12月12日
『有閑倶楽部』コーラス・平成10年12月号から平成11年3月号に掲載
『ピザもガキもデリバリー』YOUNG YOU・平成6年3月号に掲載
『ドイツ・フランス食物語』YOUNG YOU・平成6年11月号に掲載
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローマ世界の終焉 ローマ人の物語ⅩⅤ

2009年09月18日 | 
著 塩野七生
2006年12月15日
新潮社

15巻に渡るローマ人の物語の最終巻。
読み始めてみたら、これも以前に読んでいました。
今回も最後まで再読。
以前に比べて、(少なくともフランスの)地理感覚はつかみやすくなっていた。
 
それにしても、興隆期、安定期の話は本当に面白かったけど、衰退期に入ってからは魅力が少なくなり、ⅩⅢ巻やⅩⅣ巻辺りは、一気に最後まで読み通せなくなり、何度も読み返していました。
それは、著者の力量のせいでなく、題材に魅力が乏しくなったせいだと思います。
魅力ある人物はいるんだけど、かれらが充分に力を発揮できる舞台ではなくなったというか。
ⅩⅤ巻で「最後のローマ人」と評されるスティリコ、東ローマ帝国最大の武将ベリサリウスなど、力量は充分にあるのにその力を充分に発揮できず、無念だったろうなと思います。
それにしても、最後の方の餓死していくローマ人の記述や、東ローマ帝国が西の復興のために送った兵力がわずか5千などという記述を見ると、以前の繁栄を知っているだけに、情けなく、惨めな気持ちになります。
ローマがかつてのローマのように機能しなくなったのは、キリスト教が広まってからのような気がします。
キリスト教は崩壊していくローマ帝国を一時的に維持するのには役にたったけど、それによって本来のローマ人の精神が失われていってしまったような。
著者が日本人で、一神教の考えから距離があるからこその記述だと思いますが。
「キリスト教徒」である西洋人の書くローマの歴史は、アプローチの仕方は違うと思います。

いずれにせよ、現在のヨーロッパの基礎を築いたのはやはりローマ人で、キリスト教がこれだけ広まったのもローマ帝国があったからこそでしょう。
最終巻ではすでに、定住した蛮族たちが現在のヨーロッパ各国の基礎を築き始めて、古代から中世へ時代は移り変わろうとしています。
それにしても、やはり1千年に渡り続き、地中海沿岸一帯を領地にもった国家の影響ははかりしれないものだと思いました。
その国家の一生を15年に渡り書き続けた著者の情熱と力量にはやはり、感心しました。
ローマ帝国以後の地中海世界の歴史も本になっているようなので、そちらも楽しみにしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有閑倶楽部【16】

2009年09月07日 | 舞台(映像)
著 一条ゆかり
1996年8月13日
集英社 りぼんマスコットコミックス
「紳士は美少年がお好き」
「時をかける恋」コーラス・平成7年5月号から8月号に掲載
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有閑倶楽部【15】

2009年09月07日 | 舞台(映像)
著 一条ゆかり
集英社りぼんマスコットコミックス
1994年8月15日
「温泉へ行こう」平成5年・りぼん9月号別冊ふろく
「モルダビア怒りの鉄拳」りぼん・平成6年2月号に掲載
『愛でなんか死ねない』YOUG YOU・平成6年4月号に掲載

有閑倶楽部って読んだことないといつも思ってしまうけど、実際には結構読んだことのあるエピソードがありました。この巻はふたつとも読んだことなかったけど。
この前、2007年に放映されたドラマの再放送を見たけど…やはりゴージャスさは漫画に及びませんね。
同時収録作品が結構好きです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大修院長ジュスティーヌ

2009年09月07日 | 
著 藤本ひとみ
1999年9月10日 文春文庫初出誌一覧
女子大修院長ジュスティーヌ オール讀物 1996年6月号
ドニッサン侯爵夫人 オール讀物 1996年3月号
娼婦ティティーヌ 小説新潮 1996年5月号
単行本 1996年9月 文藝春秋刊

以前に読んだことのあるものでした。
娼婦ティティーヌにでてきた、フィリップ・ピネル、侯爵サド、侯爵サド夫人にもでてきました。実在の精神科医です。ラ・サルペトリエール病院近くに銅像がたっていたのに、写真を撮り損ねました…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする