酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

カルメン

2024年01月08日 | 
カルメンが『ジプシー』な面ばかり目立つけど、ホセもバスク人なんだよな。
闘牛士エルカミリオじゃなくてルーカスだった。
メリメがル·デュックと親しかったことは知っていたけど、それにしても交友関係の広さはすごいな。ウジェニー皇后ともそんなに近い関係だったとは。
そして、旅の多さもすごい
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斜陽の国ルスダン

2023年01月04日 | 
舞台を見た時はルスダンもギオルギも美化されすぎているのでは?
と思ったけど、現実のルスダンの低評価には、時代が悪かったと確かに弁護したくなるな。
当時のヨーロッパであのモンゴルに対抗できる国なんてなかった…
国を存続させただけでもすごいことでは?
原作は台詞は美しい言葉で綴られているけど、どちらかというと短くて淡々とした描写なのに、舞台作品として見ごたえある脚本と演出にした生田先生やはりすごいな。
特に対モンゴル戦とトビリシ奪還の場面は宝塚ならではの人海戦術と舞台装置が行かされた迫力あるものになっていたと思う
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007カジノロワイヤル

2022年11月10日 | 
予習の為に…
映画も見たはずなんだけどな…あまり記憶にない。確かにヴェスパーが死んじゃうのは覚えてたけど。
潤花ちゃんの最後のお役がまた死んじゃう役ってのもな~
拷問シーンがなかなかエグい😅
まあ、同じことは出来ないのでそれは安心ではあるけど😅
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グレートギャツビー

2022年09月19日 | 
角川文庫23230
フィッツジェラルド
大貫三郎訳

なんというか私もヘミングウェイのが好きかも…ってのが読んでいるときの感想でしたね。
宝塚の宣伝文句でもアメリカンドリームを追い求めたってなっているけど、ギャツビーはアメリカンドリームを求めていたんだろうか。
一攫千金を狙い成り上がりたかったっていうのは確かにそうかもしれないけど。
ギャツビーのデイジーの執着がすごくてストーカーのストーリーみたいになっているけど、5年後のギャツビーが嘘と虚像にまみれているだけでなく、デイジーと出会った時点ですでに経歴を偽っているわけだから、ギャツビーの本質は成り上がりたいっていう野心であって、彼の目指す上流階級の象徴がデイジーであってだからこそ執着しているって古都なのかな。
宝塚版はロマンチックな愛の物語みたいになっていて、素敵ではあるけどモヤっとしたところが残るのはたぶん原作は恋愛が主題じゃないからではなかろうか。
ギャツビーのデイジーへの気持ちは本質的には執着だけど、まだ愛にみえなくもないが、デイジーはたぶん単なる気まぐれだと思うんだよね。
家庭生活があまりうまくいってないところに昔の恋人が現れて口説かれたからフラッとしただけで、5年間ギャツビーのことを思い出したことなんて対してないだろうし、これからもほぼ思い出すことはないんだと思う。
だから、葬式のシーンは美しいし海ちゃんの演技は素晴らしかったけど、葬式にはこないデイジーが彼女の本質だと思う。
上流階級に挑んで虚しく散っていった男の物語ってのが、私の原作を読んだ感想かな。
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誰がために鐘はなる

2022年07月31日 | 
スペイン内戦に興味持ったから、この機会に読んでみた。
当たり前だろうけど、小池先生読んで影響受けたんだろうなというのがわかるところがところどころ。
ヘミングウェイ読んだの、もしかしたら初めてかな?
描写がリアルで読んでいて面白い。人物描写も具体的でイメージしやすいな~
スペイン内戦の全体像はまだイマイチつかみにくいんだけど。
これまでの感想は共和国側の内部分裂が目立ってファシストと対抗できなかった感じかな~
国際社会も資本主義と社会主義との対立でスペインに介入できなかったように。
というか、第2次大戦自体二つの陣営の対立がファシズムの台頭を招いたのかも。
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スペイン史10講

2022年06月09日 | 
岩波新書1893
立石博高
2021年9月17日


通史だからってのもあるだろうけど、思っていた以上にスペインもずっと分断対立しているって印象だな。
しかし、あれほどの宮殿をつくり植民地があった国なんだから、ある程度のまとまりをもって繁栄を誇った時期もあったんだろう。
フランスほど言葉と地理に馴染みがないから各勢力を理解するのに時間がかかる。
表層的かもしれないけど、ある程度中央から見た歴史をわかってからのがよかったかも。
フランコ独裁がなんだかんだ30年も続いたのも国内外の変化に柔軟に対応していったような。
内戦の後で反体制側に体力がなかったのもあるだろうけど。
後は内戦期共和国がソ連側だったのもあって西側の反共の波に同調できたのもあったかもしれない…
フランコ独裁から立憲君主制になったのが結びつかなっかったけど、フアン・カルロス国王はフランコが後継者に指名したのか。
スペインもまだまだ行ってみたいところ色々あるな。
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理想の夫

2022年04月18日 | 
オスカーワイルドの戯曲の巧みさというか、言葉のうまさ。
リズムがいいし、サスペンス要素もあってあっという間に読んでしまう。
舞台化の後に原作読むと、キャスト思い出して楽しく読めちゃう。
逆にイメージが固定化しちゃうのが、難点かな?
あかさんのロバート、お髭が素敵だったけど、原作にはロバートひげ生やしてないって書いてあるけど、どうしてもひげのロバート想像しちゃう😅
戯曲もザジェントルライアーの脚本もよくできてたと思う。
四幕?冒頭にあったアーサーのおしゃれに関するやりとりを最初に持ってきたことでアーサーの人物像がはっきりするし、ストーリーの流れが途切れない。
ガートルードの婦人運動と、ロバートの演説を歌にしたことでミュージカルになったし、二人の人物像もわかりやすい。
ローラが最後にロバートの屋敷に行くのは蛇足では?とも思うけど、アーサーをめぐるロマンス要素強くした結果なのかも。
アーサーが昔ガートルード好きだったっていうのもオリジナル設定だけど、むしろその方が納得いくというか。夫の友達ってだけの男性にあんな手紙送ってくる女怖いわ😅
理想の夫って世間的に見て理想的なって意味より、ガートルードによって理想化された、偶像化されたってことなのね。
ビクトリア時代の過度な道徳的な面に皮肉もあるのかもしれない。
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南北朝太平記

2021年05月24日 | 
1991年10月15日
著者 小山龍太郎
株式会社三一書房


天王寺から四条畷までって一年しかないのか。
正儀18~19歳ということは実年齢17歳くらいなのか。
結局南北朝合一の前になくなっているのね。
やはり南北朝の混乱は尊氏の優柔不断さが大きな原因のように思うのよね…
足利も楠木も兄弟親子で争うことになってしまったし。
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若きウェルテルの悩み

2021年03月10日 | 
前に読んだのを全然覚えてない…。
今読むとコミュ障の引きこもりの恋愛って印象だった。引きこもっているから自意識が誇大化してしまって、なんでも大袈裟に考えるのよね。たぶん誰もが心当たりあるからこそ傑作なんだろう。
働けば?と思ったけど働いたらやはりコミュニケーションうまくできなかったのねって感じですぐやめちゃうしね。
この時期に読んだので、
ウェルテル=ルイ
ロッテ=ロールヘン
アルベルト=ゲルハルト
ウィリアム=ゲーテ
で想像してしまった。
たぶん意識して劇中劇作ってるんだろうけど。
しかし、あんな当てつけがましい手紙残されたロッテとアルベルトはたまったもんじゃないよね。
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聖マルコ殺人事件

2020年09月21日 | 
1988年11月18日
著者 塩野七生
朝日新聞社


図書館になかなかないなと思ったら今は別の題名になっているのね。
フランスやスペインなどの絶対君主制の王国が台頭してきてヴェネチアなどの都市国家は衰退してくるころなんだよな。
ヴェネツィアは最後まで持ちこたえた都市ではあるけど。
オスマントルコもスレイマン大帝のころは爛熟期でここからはどちらかというと衰退していく。
そうだよ、ロッサーナだ。最近ヒュッレムとばかり聞いているから。同じ人なのにロッサーナとヒュッレムじゃあ、イメージ違うな。
ヴェネツィアの紋章見てから読むと、やはり柴田先生てすごいなと思う。
そこそこな長編だけど、要素を失わず、宝塚らしい舞台になるような脚本に仕上げている。
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