酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

僕の彼女を知らないとスパイ

2008年03月27日 | 映画
監督 パク・ハンジュン
脚本 ハ・ウォンジュン
コン・ユ
キム・ジョンファ
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ルバイヤート

2008年03月20日 | 
著 オマル・ハイヤーム 陳舜臣 2004年2月10日
集英社

ルバイヤート…確かペルシャの詩集? くらいの知識で読んでみました。
ルバイーは四行詩のことでルバイヤートはその複数形、つまり四行詩集という意味だそうです。
実際に読むとジャムシードとかバフラームとか『アルスラーン』ででてきた言葉がでてきて楽しい。
しかし、これはイスラームが入ってきた後のペルシャの詩なのですね。
その割にはお酒がよくでてくると思ったら、作者のオマル・ハイヤームは科学者で、
どうも無神論者らしいというのが、解説でわかりました。
面白かったのが、解説で出てきた「三人の学友」の話。
ルバイヤートの作者のオマル・ハイヤームと、セルジューク朝一代の名宰相ニザーム・ウル・ムルクと
イスマイール派の領袖であり、教匪と呼ばれた暗殺団の組織者であったハサン・サッバーフの三人が
ニーシャープールの硯学イマーム・ムワファック門下の高弟であったという話。
年代学者の研究により三人が同時代人ではないと証明されているらしいですが、話としては面白い。
もっともよく知られている話でもあるようなので、なんらかのメディアになっている可能性もあります。
この詩集や『アルスラーン』でも感じるペルシャのイメージ、
春の宵の香気を含んだ穏やかな風って感じです。
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日本とフランス 二つの民主主義 不平等か不自由か

2008年03月17日 | 
著 薬師院仁志 2006年8月15日
光文社新書265

なんとなくフランスの事をもっと知った方がいいと思って読んでみましたが、非常に興味深かったです。
ここ数年、私が日本の社会についてなんか妙だなと思っていたわけがわかりました。
すなわち日本は小さな政府をめざしていながら、増税を行っているということ。
この本に書いてある図式は明快で自由主義=小さな政府=資本化優位=減税vs
平等主義=大きな政府=労働者保護=増税ということ。
基本的にこのどちらかを選挙のたびにヨーロッパの国々は選んでいるということです。
もちろん、フランス型の平等主義が万能ではないことは本にも書いてあるし、ニュースでも知っています。
しかし労働者の基本的人権が今の日本とは雲泥の差であるのも確かで頭がクラクラしてきました。
特に正規雇用以外の労働者に対する企業側の負担が大きく、
今の、日本の労働力使い捨てのような風潮からは信じられないような話です。
その為、企業が人を雇うのに厳しく、失業率が増えているのかもしれませんが。
昨年5月からサルコジが大統領になって、彼はあきらかにアメリカ寄り=自由主義の立場と思われるので、
フランスも自由主義のほうに傾いているかもしれません。
しかし、その為に打ち出した政策はうまくいっていないようだし、
中間選挙でも与党が負け支持率は低下しているようなので、どうなるのでしょう。
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