酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

ベストセラー炎上 妙な本が売れる変な日本

2015年08月26日 | 
2011年9月14日
著者 西部邁 佐高信
発行所 株式会社平凡社

Ⅰ 勝間和代『断る力』
この本読んだか覚えてないけど、確かに自分のあり方にまったく疑問を持っていないのは感じるかな。

Ⅱ 村上春樹『1Q84』
村上春樹は私もノルウェーの森で挫折しているので、この本ももちろん読んでいない。
なんでこんな国内外で評価されているかわからない。
ただちょうどこれが発売されたころパリにいて、向こうのフリーペーパーのコラムにパリのカフェで1Q84を読んでいる自分てちょっとおしゃれに思えるみたいな趣旨のことが書かれていたことを思うと、その「なんとなくおしゃれっぽい」ところがうけているのかな。
「ふかえり」が「フカキョン」を拝借しただけの感があるみたいなことが書かれていたけど、そういう俗っぽいというかおもねる感じもちょっとだめだ。
逆にオーウェルの『1984』を読みたくなった。

Ⅲ内田樹『街場のメディア論』

Ⅳ竹中平蔵『「改革」はどこへ行った?』
小泉政権からもう10年たつのか。
当時から小泉政権の政策については反対なんだけど。彼らが推し進めたのは「新自由主義」で、しかもそれはアメリカやイギリスではその当時すでに破たんしていたのになぜ日本でやろうとするのかと思ったんだよな。
そのあとの日本の状況も小泉改革の結果招いたことだと思うし。
不思議なのは、小泉を支持する人たちが彼の改革によって不利益を被る層に多いということだ。
まあある意味、そういったひとたちはイメージでしか政治を見ていなくて、それくらいの知的レベルだからこそ底辺レベルにいるのかもしれないけど。
私だってその層にいるわけだから、えらそうなこと言えないけど。

Ⅴ塩野七海『日本人へ リーダー篇』『日本人へ 国家と歴史篇』
『ローマ人の物語』なんかは私は好きで読んでいます。
このエッセーも確か読んだはず。たしかに小泉改革を支持するような内容があったと思う。
「小泉のようなちょっと表面的にはかっこいい男が、改革を志しているんですと言うと、いっぺんにイカれてしまう。」という指摘はその通りだと思う。
というのは、この前『十字軍物語』を読んでリチャード獅子心王に対する評価でも感じた。
リチャードは確かに戦上手なうえ、かっこいい。
しかしよく言われるようにサラディンは敵方に寛容だったのに対するリチャードの残虐性みたいなのに全く触れていないことに疑問をもったんだよな。
経済がわからないという指摘に対しては、私も経済わからないのでよくわかりません。

Ⅵ稲森和夫『生き方』
「日本の経営者ですごく嫌なのは、朝礼で説教することです。」という指摘にはうなずくばかり。
経営者が説教するのは自分の「生き方」のうえに自分の成功があると信じているからなんだろうけど、そういう考え方を社員は拒否できないのは確か。
企業に理念があるのはいいけど、結局のところ金儲けに思想なんか求めると薄っぺらい宗教みたい。
なんか日本の企業には宗教がかったところが多いようにも思う。

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エレメンタリー ホームズ&ワトソンinNY

2015年08月25日 | ドラマ
ジョニー・リー・ミラー
ルーシー・リュー




やっているの知らなかったよ。
10話から見始めたから、すでに二人の間に信頼が生まれてあとでワトソンが家を出ようとしているところだった。
ワトソンが女性だと二人の関係はどうなるかと思ったけど、二人の間の信頼関係はいい感じだったと思う。
というかこの二人の場合、男同士でも恋愛感情と思われるところがあるしな。
アイリーン=モリアーティというのはありうる設定だと思うけど、ゴージャス美女でよかった。
ナタリー・ドーマーってどこかで見たことあると思ったら、TUDORSのアン・ブーリンか。
美人で野心家ででもどこか冷めている感じが共通しているのかも。
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大江戸しあわせ指南 身の丈に合わせて生きる

2015年08月24日 | 
小学館101新書
2012年8月6日
著者 石川英輔
発行所 株式会社小学館



江戸時代がパラダイスっていうわけではないけど、当時世界一の人口にも拘わらず衛生的な都市だったのは確かなんだよな。
まあ衛生的だからこそ人口が増えたのかもだけど。
特に水道はすごい
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故郷/阿Q正伝

2015年08月21日 | 
著作 魯迅
訳者 藤井省三
2009年4月20日
光文社古典新訳文庫

故郷1921
阿Q正伝1922

お話としては面白いけど、名作と言われるとよく分からない。当時では色々と画期的なのかもしれないけど
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老年について

2015年08月11日 | 
Cicero
CATO MAIOR SENECTUE
44B.C.

2004年1月16日
キケロー著
訳者 中務哲郎
岩波文庫33-611-2
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友情について

2015年08月08日 | 
Cicero
LAELIUS DE AMICITIA
44B.C.

キケロー著
訳者 中務哲郎
岩波文庫33-611-3


意外に読むのに時間がかかってしまった。
グラックス兄弟にずいぶん辛辣なとは思ったら、キケロは元老院派だったんだよね。
カエサルとも政敵だったけど、友人でもあったはず。
カエサル暗殺前後に著作がもっとも集中しているというのも興味深いな。
キケロも殺されたんだっけ?
しかし、ラテン語の名文というのは訳でよんだらやっぱり分からない。
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