この協奏曲は珍しい形式と楽器構成で注目に値するという。バッハは3つのヴァイオリン、3つのヴィオラ、3つのチェロ、そして通奏低音のために作曲したが、3×3はバッハようなバロック作曲家よりも、ピエール・ブーレーズのようなモダニストに期待される合理的な選択だという。ソロと合奏楽器の区別はなく、全ての弦楽器がソロと総奏の両方を演ずる。形式について驚くことは十分に練られた中間楽章がなく、2つの速い楽章は2つの持続する和音だけで構成される単一小節のアダージョで分離されている。この演奏では佐藤俊介氏は中間楽章を息継ぎのための真の休止とし、短いカデンツァを演奏することにしたそうだ。●この作品の第1楽章はカンタータ「我は心より至高の神を愛す」( BWV174)のシンフォニアとして転用され、そこでは2つのオーボエとアルト・オーボエ、およびホーンが弦楽器に追加され、バスーンが通奏低音に追加されたそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1048/
●ブランデンブルク協奏曲については「2019/10/6マイブログ」参照
Bach - Brandenburg Concerto No. 3 in G major BWV 1048 - Sato | Netherlands Bach Society