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反物質の閉じ込めに世界初成功

2010-11-19 | つぶやき
理化学研究所などが参加する欧州合同原子核研究機関(CERN)の研究チームは、反物質の一種「反水素」を閉じこめることに世界で初めて成功したという。反物質は通常の素粒子とは逆の電気を帯びた「反粒子」から成り、物質と出会うとエネルギーを放出してすぐに消滅する。反水素は、マイナスの電気を帯びた反陽子と、プラスの電気を帯びた陽電子でできている。CERNでは2002年に反水素原子を大量に作ったが、容器の側面にぶつかり、数ミリ秒というごく短い時間で消滅してしまったそうだ。今回の実験では、磁場を使って閉じ込めることで物質との接触を防ぎ、38個の反水素原子を約0.2秒間閉じ込めることに成功した。この時間は反水素原子を研究するには十分な長さだという。宇宙創成時のビッグバンでは物質と反物質が同数作られたと考えられているが、今の宇宙は物質だけが残っている。反物質を理解することで、その理由が明らかになる可能性があるという。 ⇒ http://www.asahi.com/science/update/1118/TKY201011180166.html、http://www.cnn.co.jp/world/30000950.html
TIPS)物質と反物資の謎については、ノーベル物理学賞受賞者の益川教授と小林名誉教授による「CP対称性の破れ」という理論で、粒子と反粒子の崩壊の仕方が対等でなくなる現象が起きることが説明されている。

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