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緊迫の朝鮮半島、ビル・エモット氏の警鐘

2010-11-27 | つぶやき
英国「エコノミスト」誌の元編集長(現在はフリーの国際ジャーナリスト)のビル・エモット氏がダイヤモンド社の特別インタビューで今回の北朝鮮問題について次のように語っている。①民間人の居住地域をターゲットにしたという意味で、南北対立の半世紀の歴史の中で最も深刻な出来事であり、朝鮮半島情勢は極めて危険なステージに突入した。②次代の指導部のリーダーシップもいまだ脆弱であり、何かの拍子に軍主導で一気に攻撃がエスカレートする可能性は否めない。最近、北朝鮮の軍隊が指導部の下できちんと制御されていない感じがする。③北朝鮮の政治目的について各メディアで報道されている説明は説得力に欠ける。最近新たに確認された北朝鮮のウラン濃縮施設にからんで、ピョンヤンとワシントンとの間に水面下で抜き差しならぬやりとりがあったのではないか。④米国は中国の出方を探りながら常套手段(国連安全保障理事会で非難決議や追加制裁)だけでなく、更に、一歩踏み出して、韓国における軍事プレゼンスの強化に動くかもしれない。その場合は、北朝鮮の新たな挑発行為を牽制するというよりも、中国への圧力を強化するという意味のほうが大きい。黄海での合同軍事演習は、中国の反発を招くのは必定だ。⑤北朝鮮の態度を改めさせることができる国は、中国以外にはないが、中国は北朝鮮の政治体制に大きな変化を迫る積極的な行動には出られないだろう。北朝鮮が大混乱に陥り、難民が中国に殺到する事態を避けたいからだ。⑥日本はオバマ政権の外交の支持者でい続けるしかないが、それ以前の問題として普天間基地問題を通じて米国との間に生まれた溝を埋める努力をもっとしなければならない。 ⇒ http://diamond.jp/articles/-/10182
民主党政権(正確には鳩山前首相)が日米同盟を破壊したことが、今回の北朝鮮の行動の遠因となっているとの論説(http://diamond.jp/articles/-/10209?page=2)や菅政権の危機管理能力の欠如を憂う論説(http://diamond.jp/articles/-/10192)もある。閣僚の相次ぐ失言など、民主党の政権担当能力に対する懸念が増大しつつある。

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