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次世代バイオ燃料、藻類に期待が

2011-10-30 | つぶやき

次世代バイオ燃料の原料として油成分を生成する藻類が注目されている。理由は、陸上植物より単位面積当たりの油収量が高く、また食糧生産とも競合しないためという。●IHIとバイオベンチャー2社が設立したIHI NeoG Algae社は神戸大が開発した「ポトリオコッカス」の一種「榎本藻」という単細胞の藻を利用して、「A重油」に相当する油を作ったそうだ。この藻は光合成で二酸化炭素を吸収し、重油成分に相当する炭化水素を生産して細胞の周りに溜めるそうだ。1.5リットルの培養液から2~3ミリリットルの油ができるという。榎本藻は通常の1000倍の速さで増えるそうだ。IHIは単価の高いジェット燃料などへの活用を見込み、2年で4億円の投資を決めたそうだ。●藻類を用いた燃料の商業化の試みは、米国を中心に本格化しており、エクソンモービルは、09年から6億ドル(456億円)以上を投じ、バイオ企業との共同研究で10年以内の実用化を目指しているという。●課題はコストで、現在の油1リットル当たり1000円以上と見積もられている精製コストを、100円に下げる必要があるそうだ。同社は3年以内にサンプル燃料を販売する計画で、10年後に100円/リットルの実現を目指すそうだ。●一方、筑波大の渡辺教授は仙台市、東北大と共同で、大震災で被災した仙台市の処理施設に集まる下水を活用した燃料生産の実証実験を始めるそうだ。光合成をせずに水中の有機物を栄養として石油成分をつくる「オーランチオキトリウム」という藻類を使い、油の生産と同時に排水の浄化を両立させる構想という。同教授は「新しい産業、雇用を生み出し、被災地の復興をサポートしたい。全国の処理場で応用は可能だ」と意気込んでいるそうだ。 ⇒ http://mainichi.jp/select/science/news/20111029k0000e040057000c.html

光合成で作られた油は燃やしてCO2が排出されても、バイオマス燃料と同じく、CO2を増やすことにはならないのだろう。実用化が期待される。


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