バッハの管弦楽組曲第2番はフルートの名手にとってヨーロッパ・バロックのおいしそうな断面だそうだ。序曲が先行する一連の宮廷舞曲(ロンドー、サラバンド、ブーレ、ポロネーズ、メヌエット)はフランスの「エスプリ」が完全にしみ込んでいるように見えるが、輝かしいフルートのパートは華麗なイタリアの独奏協奏曲であり、その下にバッハがしっかりしたドイツの基礎を築いているという。バッハが実際に先行の音楽をからかうために、このおちょくるような「バディネリー」を意図したかどうかは疑問だが、一つ確かなことはフルート奏者(おそらくフランスの名手Pierre-Gabriel Buffardin)はそれを素晴らしく楽しんだに違いないという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1067/
●管弦楽組曲については「2019/10/5マイブログ」参照
Bach - Orchestral Suite No. 2 in B minor BWV 1067 - Sato | Netherlands Bach Society