日本の囲碁界は世界戦重視を打ち出し、囲碁ナショナルチームを5月に発足させたそうだ。チーム発足後、最初の主要な世界戦の1つのLG杯が10日から韓国で開幕し、ベスト8に井山棋聖と高尾九段の2人が勝ち進んだそうだ。32人のトーナメントで、日本勢は他に河野九段と羽根九段が出場、韓国は14人、中国が13人、台湾が1人出場、ベスト8の残りの6人は全て中国勢が占めたそうだ。●ナショナルチームの初代監督の山城九段(日本棋院副理事長)は、今回の世界戦の舞台で、改めて、若手強化の大切さを感じたという。中国は10代が5人も出場し、14歳と18歳が勝ち残ったそうだ。着手にミスがなく正確、それが日本との違いだという。ナショナルチームの取り組みとして、今月から毎週、金曜と土曜にインターネット上で対局しているそうだ。10代が積極的に、井山棋聖、山下名人、張九段らに対局を申し込んでいるという。また、序盤研究に有益な棋譜データベースが活用できるよう作業を進めているそうだ。現在の日本は総合力で中国と韓国に水をあけられており、追いかけ、追い抜くスタンスで臨み、世界戦の優勝を目指すという。同時に若手が予選で常に勝ち抜けられることが目標という。 ⇒ 6/25朝日新聞夕刊
LG杯の準々決勝は11月予定とのことで、現在、本因坊タイトルを争っている井山、高尾両棋士が中国勢相手にどこまで勝ち上がれるか注目される。