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中国のスパコンがトップに

2013-06-18 | つぶやき

恒例のスパコン性能ランキング「TOP500」が17日に発表され、中国国防科学技術大学が開発した「天河2号」が33.86PFLOPSの実効性能を記録し、2位の米オークリッジ国立研究所のクレイ社製「Titan」(17.59PFLOPS)に約2倍の差をつけてトップとなったそうだ。3位は前回2位の米ローレンス・リバモア国立研究所のIBM製「Sequoia」で17.17PFLOPS、前回3位の理化学研究所の「京」は、10.51PFLOPSで4位になったそうだ。中国のスパコンが世界一となるのは2010年の天河1号に続く2回目。天河2号は、米Intelのマイクロプロセッサ2個とコプロセッサ3個を搭載する1万6000枚のノードから構成され、総コア数は312万という。(2位のTitan のコア数は56万)
⇒ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/18/news060.html

1位から4位までのスパコンの消費電力を見てみると、天河2号が17.808MW、Titanが8.209MW、Sequoiaが7.89MW、京が12.66MWとなっており、消費電力当たりの演算性能を計算すると、それぞれ、1.90PFLOPS/MW、2.14、2.17、0.83となり、計算効率ではSequoiaがトップで天河2号は3位となるが、それ程上位と差がある訳ではない。それに対して、「京」はトップ3と比較して2倍以上引き離されており、文部科学省有識者会議が5月に発表した2021年に世界一奪還を目指す次世代スパコン開発では計算性能とともに低電力化も課題と言えそうだ。因みに、天河2号の消費電量の約18MW(1万8000kW)は、標準原発発電量(100万kWh)の約2%、メガソーラの基準発電量(1MWh)の18倍であり、スパコンの電力消費が如何に大きいかが分かる。

(関連:2012/11/13マイブログ