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ヒトは幼児期の生存確率を高めるために色覚を得た?

2011-09-02 | つぶやき

京都大学霊長類研究所の研究グループは、ヒトが幼児期にヘビを素早く見つけるために、色情報が重要である事実を実験的に明らかにしたそうだ。哺乳動物でヘビを本能的に恐れるのは、サル類でも色覚の発達した種に限られることから、ヒトは幼児期に色覚を持つことで生存確率を高めることに成功したと考えられるという。 ⇒ http://news.goo.ne.jp/article/mycom/world/20110902-n49-mycom.html

この記事では、色覚の進化が何を目的としたものであるかについて、これまで不明で、今回、それが明らかになったような書き方をしている。しかし、ヒトが色覚を持つことで生存確率が高まったという説明は理解できるが、ヘビを素早く見つけるために色覚が進化したという説明には違和感がある。そもそも進化が何かを目的として起るという説明は理解し難い。偶然にそのような進化が起きたから環境に巧く適応できて生存確率が高まったに過ぎないのではないか。何故、進化を説明するのに目的が必要なのであろうか?目的ではなく、進化の結果としてもたらされた効力と言うべきではないだろうか。