コード(和音)は
ある一つの音に
3度(鍵盤一つ飛ばし)上の音と
5度(そこから更に一つ飛ばし)の音を足した
3つの音で作ります。(この状態が基本形)
これまでのレッスンで
基本形のコードは頭に入っているLちゃん。
これからいよいよ、転回形を習います。
しかし、【転回形】を教える前に
本来の形である【基本形】の何たるかを
きちんと伝えておかないと、混乱の元。
単に『一番低い音をコードネーム』と思われたら
ドミソもドファラも「C」と思われかねません。
基本形は、ドミソとかソシレのように
【鍵盤一つ飛ばしの配置で弾ける形】の和音。
(ドファラはドとファが鍵盤2つ飛ばしになっていますから
基本形ではありません。)
コードネームは
『基本形で弾く時一番低い音』を
英語音名で示したものです。(ソシレなら、ソ=G)
この基本形で一番低い位置にある音を根音(こんおん)
根音から3度上の音を「第3音」
根音から5度上の音を「第5音」
と呼びます。
【根音】を理解していれば、転回形の説明がしやすい。
しかし
小学一年生のLちゃん、「根」の漢字 知らないよねえ。
でも、教えてしまいましょう。
(既に習っている基本形の和音C(ドミソ)を弾いてみせて)
私「これのコードネームは何だっけ?」
L「C」
私「そうそう、このCの和音、
ドの音から一つ飛ばしで作った和音だったよね。
ドを根っこにしてできている和音だからC。
…ところで、この字知っている?根っこの根」
(根の字を書いてみせる)
L「知らない。習ってない。」
私「じゃあ、これは?(大の字を書く)」
L「ダイ。」
私「ではこの大に根をくっつけると何と読むでしょう?」
L「ええと…ダイネ」
私「ダイコンと読みます。ほら、大きい根っこね。」
L「ああ(すごく納得した模様)」
私「根っこのネは、コンとも読むわけ。
だから、さっきの和音の根っこの音は
『根音(こんおん)』って言うんだよ。
根音の音名を英語で言ったのがコードネーム。」
ここまできたら、転回形を教えるのは楽。
ドファラの「ドとファ」、シレソの「レとソ」の様に
4度(鍵盤2個飛ばし)になっている和音だった場合
上の方の音が【根音】です。
たぶんLちゃんの頭の中には
『根の字』と『ダイコン』と『根音』が
セットで入力されたと思われます。