MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

使用禁止ですって。

2012年06月29日 | 音楽教室
同業の友人の お話。

私と同じく 企業系音楽教室で講師をしている友人
テキストとして使う本は
『この中から選択してください』
と教室の方から ある程度決められているのだそうです。

グループレッスンであれば
使用教材は きっちり決まっていますが
個人レッスンだと、
その生徒さんに合わせて
 あるいは
その先生が研究して使いなれている
という理由で、
担当の先生によって、『よく使うテキスト』が変わってきます。

担当の先生が変わった時
「私はこれが教えやすいから」
と テキストを購入しなおさせることが無いように
との配慮からとのこと。
候補のテキストは 一応それぞれタイプが違って
先生はどれでも教えられるように研修を受けるのだとか。

どれがその生徒さんに合っているか
その見極めが とても大切で難しい、と思います。

それはそれで なるほどねーと思ったのですが



最近 聞いた話。

『この教室はヤ○ハ系列なので、
 カ○イの曲集は 絶対使わないでください』
とのお達しが出たと。

しかし、発表会で人気の
邦人作品が載っている曲集って
ほとんど カ○イから出版されているのですが。

コンクールの曲を、その本から選曲していた生徒さんには
事情を説明して 急遽変更することになった…
という話を聞いて

それは企業の方針としての考え方なのだろうけれど
音楽をする人間の考え方としてはいかがなものか

と 思ったのでした。

作品は 企業と関係ないのになあ。

とりあえずヨーロッパ

2012年06月03日 | 音楽教室
レッスンで取り上げるピアノ作品の数々ですが

モーツアルト・ベートーヴェン・バッハ
ハイドン・チャイコフスキー・ショパン 
などなどの作曲家の作品は
必ずどこかで出会うもので

ただ弾くだけではなく
ある程度の『音楽史』
時代背景やその国の様子
作曲家のエピソードなどいろいろ伝えて
その生徒さんなりに
イメージを持ってもらうようにと思っています。

とはいえ
一回さらっと話したくらいでは
そうそう記憶に残るものではなく

三回・四回・五回…
というか これで何度目だ?というくらいに話しても
情報は記憶の彼方へ~
という事も日常茶飯事でございます。

先日も
チャイコフスキーは どこの国の作曲家?
と おさらいしようとしたところ

「えーと… ヨーロッパ?」(← 中学生)
大ざっぱ過ぎる。

ロシアなんて巨大な国、ヨーロッパで片付けないでください。
(厳密には アジアにもまたがっていますしね)
 
という話を同僚にしたところ

「バッハはどこの国の作曲家?と聞いたら
 私のところの生徒も『ヨーロッパ』って答えた…」

EUのせい?と 二人顔を見合わせましたが
場所がはっきりしないまでも
ドイツ・フランス・イタリア・ロシアくらいは
名前として覚えようよ、と意見一致。


うーん
教室に世界地図を置かなくては。